ユダヤ人で不可知論者です。イスラエルのスタンスとの兼ね合いはどうなのでしょう。TPP反対を明言していますね。アメリカの労働者を守ろうとの姿勢のようです。さてどうなるのでしょう?世界の覇者をやめろという政治姿勢で、アメリカの一般市民の権益をどう守るかで政治活動しているのかもしれませんね。中国にではなくアメリカに工場をつくろうのキャンペーンのようです。なるほど、結果的にヒラリーの可能性は氏が74歳という年齢からありえるのでしょうか?アメリカ国民は誰を選ぶのでしょうか?
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
不可知論
ふかちろん
agnosticism
不可知論の起源を古代ギリシアのソフィストや懐疑論者にまでさかのぼって考えることもできるが、しかし神の本体は人間によっては知られないとする中世の神学思想から始まるとみるのが妥当であろう。つまり、人間は一種の知的直観であるグノーシスgnosisによって神の本体を直接知ることができるとするグノーシス派や本体論者の主張に対し、そうしたグノーシスを否定するのがアグノスティシズム、すなわち不可知論である。
ローマ・カトリックは、神の存在は人間理性に生まれながらに備わる「自然の光」によって知られるが、しかし神の本体そのものは知られないとして、グノーシスを否定した。神は現世に生きる人間には鏡に映る姿のようにおぼろであり、神と直接に面をあわせることができるのは別の世においてであるという。
不可知論は、近世に入って、人間は有限な存在でその知力も限られており、世界それ自体が何であるかを知ることはできない、といった哲学説に再登場する。神すなわち自然の属性は無限であるが、そのうち人間が認識できるのは延長(物体)と思考(精神)だけであると説くスピノザ説や、人間の知識は印象と観念に限られていて、それらを超えた事柄は知識の対象にはならないとするヒュームの主張も、ある意味では不可知論であるし、物自体は認識できず、主観形式である時間、空間のうちに与えられる現象だけが認識できるとするカントの『純粋理性批判』での考えも、一種の不可知論といえる。また不可知論という語を初めて用いたといわれるトマス・ハクスリーやスペンサーといった実証論者は、知識を経験可能な事実だけに限り、形而上(けいじじょう)学的な諸問題に関しては、はっきり不可知論を主張したが、この傾向は現代の論理実証主義やその系統を引く分析哲学にも引き継がれている。
なお19世紀後半のドイツの自然科学者デュ・ボア・レイモンは、「世界の七つの謎(なぞ)」として、〔1〕物質と力の本質、〔2〕運動の原因、〔3〕感覚と意識の成立、〔4〕意志の自由、〔5〕生命の起源、〔6〕有機体の合目的性、〔7〕思考と言語の発達、をあげ、このうち〔5〕から〔7〕までの謎は解けるが、〔1〕から〔4〕までの謎は解くことができず、また将来においてもその解明は不可能であるとして、これらの謎について不可知論を主張した。[宇都宮芳明]
ローマ・カトリックは、神の存在は人間理性に生まれながらに備わる「自然の光」によって知られるが、しかし神の本体そのものは知られないとして、グノーシスを否定した。神は現世に生きる人間には鏡に映る姿のようにおぼろであり、神と直接に面をあわせることができるのは別の世においてであるという。
不可知論は、近世に入って、人間は有限な存在でその知力も限られており、世界それ自体が何であるかを知ることはできない、といった哲学説に再登場する。神すなわち自然の属性は無限であるが、そのうち人間が認識できるのは延長(物体)と思考(精神)だけであると説くスピノザ説や、人間の知識は印象と観念に限られていて、それらを超えた事柄は知識の対象にはならないとするヒュームの主張も、ある意味では不可知論であるし、物自体は認識できず、主観形式である時間、空間のうちに与えられる現象だけが認識できるとするカントの『純粋理性批判』での考えも、一種の不可知論といえる。また不可知論という語を初めて用いたといわれるトマス・ハクスリーやスペンサーといった実証論者は、知識を経験可能な事実だけに限り、形而上(けいじじょう)学的な諸問題に関しては、はっきり不可知論を主張したが、この傾向は現代の論理実証主義やその系統を引く分析哲学にも引き継がれている。
なお19世紀後半のドイツの自然科学者デュ・ボア・レイモンは、「世界の七つの謎(なぞ)」として、〔1〕物質と力の本質、〔2〕運動の原因、〔3〕感覚と意識の成立、〔4〕意志の自由、〔5〕生命の起源、〔6〕有機体の合目的性、〔7〕思考と言語の発達、をあげ、このうち〔5〕から〔7〕までの謎は解けるが、〔1〕から〔4〕までの謎は解くことができず、また将来においてもその解明は不可能であるとして、これらの謎について不可知論を主張した。[宇都宮芳明]