
わたしは「島くとぅば」という名称があまり好きでないので、まだ琉球語なり沖縄語の総称がすっきりする。しまくとぅばはアイデンティティ不在言語の総称に聞こえる。島=地域ゆえに、世界中の地域語=しまくとぅば、になる。言語学者の折衷言語感覚が必ずしもいいとは限らない。まだはっきり、「琉球諸語修復の日」にした方がいい。新聞のトップ記事をあとでスキャンしてここに貼り付けますね。大胆な計画は10年後だったか、人口の30%がウチナーグチで話せる環境にするという目標である。それは沖縄文化振興と関連してとてもいいと考える。固有性をどう継承・保存・創造につなげるか、常に試されている。ウチナーンチュのエスニックな感性、リズム、情緒、理念がある。人頭税で首里王府(背後の薩摩)に苦しめられた宮古・八重山の人々はまた独特(エスニック)な感性、リズム、情緒、理念を持っているといえる。宮古の場合、またその周辺の池間、伊良部、多良間、来間などの島々と本島とも変わってくるのだろう。
ただ時代の推移とともに、多様な地域の人間たちの融合が続いている。地域差が撹拌され、異なる言語圏の者同士が婚姻をする確率も増えている。そうした状況において中央言語の首里・那覇語を中心に正書法を確立する必要は高い。古典音楽・、琉歌、組踊の中軸は首里・那覇語だと考えるゆえだ。和語もたくさん混入しているのは確かだろう。それでも琉球諸島・固有言語の口語の歴史は長い。(中断)