アセローラの実が赤く実って食べられるようになったのは4、5年前である。急に春になると赤い実が付くようにようになって気がついた。ビタミンCが豊富なアセローラである。
それまであまり庭に関心を持っていなかった。庭は2年前に他界した家族が独り占めしていた。ブーゲンビリアが生い茂る庭にウグイスや目白やヒヨドリ、キジバトなどがやってきた。樹木も草花も雑草もあるがままに、なすがままに生い茂っていた。日々のブーゲンの彩りに見とれたりしていたが、あくまで鑑賞する庭であって、手をいれる対象ではなかった。
今、ブーゲンビリアの一部は残っている。まだ鳥かごなど、撤去ができないままに放置されているのもある。ブーゲンや桑の木、蔦などで覆われた庭を片付けるのに2、3ケ年はかかった。
アセローラはいい。しかしこのアセローラの問題は、実は甘酸っぱくておいしいが、実の小さい割には大きめの種があり、それを庭に放り投げていると、アチラコチラにアセローラの苗木がニョキニョキ生えてきているのだ。数年もするとこの庭はアセローラに圧倒されてくるのかもしれない、などと思ったりする。鉢に種を投げたらそこにもアセローラは元気に芽を出して伸びてきている。
田舎の空き地にアセローラの種をまいたらすっかりアセローラの群生ができるのかもしれない。それほど、簡単に食べた実の種から芽が生えてくるのである。友人に少し大きくなったアセローラの苗木をプレゼントした。すぐ大きくなり数年以内には赤い実ががつくと想像するのだが、実際はどうなのだろう。
家の角にあるアセローラがいつそこに生えて、何年目に赤い実がつくようになったのか、よく知らない。調べてみたらその成長の過程がわかるのかもしれない。赤い実がなかなか美味しいので、すっかりアセローラフアンになっている。春の楽しみの一つ。
そして今日、白い蕾が一杯ついているな、と気がついたのも最近だが、早くも白い花が一斉に咲いているのだ。よく見るとミツバチがぶんぶん飛び交っている。それをデジカメの動画で追いかけたが、存分には撮れなかった。写真を数枚撮ったがミツバチさんは小さすぎるかもしれない。
椿の花にもミツバチはやってくる。琉球月橘にも、ニガウリの花にも~。アリアケカズラも春から秋にかけて一杯咲くので、この庭はミツバチたちの採蜜場になっているのかもしれない。小さな庭の小さな物語。よく観察してみると、庭は不思議や驚きに満ちている。まだ名前のよく分からない草木もあって、調べなければと思いつつそのままの状態だ。
ブーゲンとアセローラ、そして
光の加減で面白い写真だと思った!
アセローラの白い花と葉の陰陽が興味深い。
結局、写真の中にみつばちさんの姿は見つけることができなかった。動画には羽音もいっしょに記録されていたが~。