(「ヴァイオリンかめ」 の水彩スケッチ、大正時代にヴァイオリンを弾きこなす辻の女性)
25日、三島わかなさんの御本『近代沖縄の洋楽受容』の出版祝賀会がかろやかな雰囲気の中で芸大研究所で開かれた。三島さんの豊かな才能がまたどう結実していくか、多くの期待に包まれた研究者の姿は微笑ましく、頼もしい。芸大の芸術・文化研究の中核として頑張ってほしい方である。会場で思いがけない方々とお会いした。ローゼル川田さんから素敵な絵画スケッチをいただいた。去った3月8日の「沖縄の文化表象に見るジュリ(遊女)の諸相」のシンポジウムにも参加してくださった、との事、画家として多様に辻についてもすでにいろいろと絵画表象の中で描いておられる。時間をとってお話しをお伺いしたい。粟国恭子さんにもお会いした。強烈な研究者である。ごいっしょにこの研究に取り組みたい旨お話しした。
いい出版祝賀会だった。三島さんの緻密な研究の成果が博論に集約され、さらに現在は「ラジオ」などの研究をされ、それがまた集大成されていくことなど、頼もしい限り。研究はきりがない。課題テーマを掘り下げることの無限性、形として集約していかないといけない所、しかし時間は無限ではない。今年は一つに集中、関連した海外での研究発表も論として形にしないといけない。健康、持続、創造/想像、集約!