金城芳子さんのこの本は是非、新しく製本して、読みやすい構成にしていただきたいです。対談集共々、意義深い書物だと言えます。金城芳子さんには、上原栄子さんのように、真摯に時代を生き抜いてきた女たちの持つたおやかさが流れています。女性たちが物を言う、言葉で自らの人生を記すことは4000年の人類史を振り返っても、圧倒的に少ないのですから、もっと多くの表現がなされていいと言えます。山里永吉さんのお宅が辻界隈に貸家をもっていて、資産家だったことも分かりますね。商売上手なジュリは多かったのですね。商いの点から那覇の女たちをもっと詳細に見たいです。