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志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

TBSの【テンペスト】より面白い歌舞劇【首里城物語】(大城立裕作、嘉数道彦演出】!今日午後2時より!

2011-07-24 09:12:21 | 沖縄演劇
昨日、「国立劇場おきなわ」大劇場でゲネプロと本番を見た。最高に素敵な歌舞劇になっていた!3月にTBSのとても快適な劇場で見た仲間由紀恵主演【テンペスト】よりも面白いと単純に感じていた。なぜか?それを今から書いてみたい。

池上永一のまさにフィクションの壮大な近世琉球の物語も面白かった。しかし3時間と2時間半の時間のズレはあるが、沖縄の伝統芸能の真髄を見せたこの「首里城物語」の面白さは格別だ。物語の中心が尚敬王(東江裕吉)と王妃(佐和田香織)そして玉城朝薫(宇座仁一)の信頼関係を軸にして、御冠船を迎えるために踊奉行として朝薫が任命される、という発端から実際に新しい踊(組踊)を創作するに至る物語であるからでもある。つまり琉球の国劇を創作した朝薫の創作の葛藤の背景に村々の芸能と王府の神女のウシデークの祭祀芸能などの融合があり、かつ村の若者と神女の愛、村のナビーの愛、その生身の人間の愛の葛藤がある、という推定のもとに、人の悲しみ・喜びの綾を物語として紡いだ、そこが味わい深い歌舞劇になった。

この写真で紹介した400円で買える≪華風≫のなかには大城立裕台本も紹介されている。是非台本を読まれてほしい。そこには今回注目の具志幸広の音楽がある。オーケストラピットに入っての演奏と歌がとてもいい。実はゲネの素敵な写真もご紹介したいのだけれど、著作権の問題もありUPできない。それと画素数が良くてここではUPが難しい。

詳細を書きこみたいが、今から玉川王子のご子孫のお宅への訪問に誘われたのでそこに行く必要がある。舞台の面白さの批評などは後で書きたい!

とにかく沖縄の若者たち、文化ヒーローたちの「芸能ルネサンス」の粋を見せてくれる。TBSやHNKの『テンペスト』よりはるかに面白いのは確かである!ぜひ劇場へ!

沖縄のインテリ層もご自分の文化の基層の豊かさを大いに観劇するゆとり(文化の泉を呑む心粋)がほしいものだ。欧米では劇場は知識人たちのサロンにもなっている。沖縄は?んん、どうもですね。ご自分の文化の根を見据えない学問研究は薄いのですよね。

ノーベル賞受賞者たちは何を語ると思いますか?自らの文化を象徴する作品を語るのですよ。「源氏物語」や「シェイクスピア作品」やそして?沖縄は組踊?

さて玉川王子の現在の殿内へ!!



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