nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

烏山駅のACCUMと山あげ祭り

2021-12-24 08:35:26 | おでかけ
冬至の日に幼馴染がやってる実家近くの郵便局にハガキを買いに行きました。
その帰り道、親戚回りの前になぜだか烏山駅を見たくなって立ち寄りました。
心の命ずるまま・・・

この駅舎は8年くらい前にリニューアルされましたが、斜めになった屋根がなんとなく地下かからの階段でもあるかのような錯覚を抱きます。
でもコレ、「山あげ祭り」の山を上げる時の様子を表現しているんです。
「山あげ祭り」を知らないと、なんのこっちゃですね。
検索して調べてみてください。

駅舎だけ見て親戚の家に行こうとしたのですが、どこからかキーンと云う電磁的な音がするのでよく見たら「ACCUM」が止まっているではないですか。

実はこの列車を近くで見るのは初めてだったので、興味津々改札から身を乗り出して写真撮ってたら、駅員さんが「中入って撮ってもいいよ」って声を掛けてくれました。

「ありがとうございます」




烏山線は架線がありません。

基本、ディーゼル車が走る路線なのですが、このACCUMと云う充電車両が確か、駅舎リニューアルの翌年に日本で初めて走る様になりました。
なので、この終着駅の烏山駅には充電するためだけの短い架線があります。

この充電する音が先ほど聞こえていた音だったんです。
相当な電流を流しているんでしょうね。
私のリーフだって、50kWくらいの大型急速充電とかで充電する時には充電装置から結構な音が出ますからね。

折角なので、直ぐ近くの「山あげ会館」にも立ち寄りました。

中に入ると、山あげ祭りの様子が再現された物や映像も確か見れたと思いますが、財布を車に置いて来てしまったので、中へは入れませんでした。

でも、このマット良いよね。
ほしいです。


私の知識が誤っていなければ、この図案は多分、NTTの職員だった地元の有名な版画家の方が彫った図案だと思います。

最大10mもの高さの幾つもの山(竹で組んだ骨組みに烏山和紙を張り付けたもの)を道路上奥行き50mの間に4つくらい上げて一番前に設置された舞台で歌舞伎を演じます。
国の重要無形民俗文化財に指定されていて全国でも類のない祭りで460年くらいの歴史があります。

先程の駅舎の斜めになった屋根はこの山を立ち上げる時に男衆が長い竹竿を使って立ち上げる様子を表現しているって訳です。

もう一度見てください。
緑色の縁の屋根が10mもの高さの山で、何本もの薄茶色い棒みたいのが男衆が山を起こすのに使う竹竿と云う訳です。

演じられる歌舞伎も幼少期から私は大好きでいくつもの演目の内容全て覚えています。
しかし、山あげ祭りの一番の醍醐味は、短時間で一瞬の乱れも無く何十人もの男衆が一気に道路上に建てる大きな山の数々、その作業動作の一部始終が素晴らしいんです。
勿論、歌舞伎終了後の撤収作業も見逃せませんョ。

終わると全部の道具を移動して町内の場所を変えて、また組み立てるんです。
その間に山車の中でずっと流しているお囃子の生演奏も他の祭りには無いテンポの良い息の合った笛と鐘と太鼓の音のリズムが、ずっと聞いていたくなる程心地よいです。

そんな祭りのある町に生まれ育って高校生まで居られた事を誇りに思います。
そんな歴史ある祭りも今年は中止でした。

来年は実施出来ることを願います。

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昨夜、噂をすれば・・・
1ヶ月ぶり位に11:11:11に遭遇。
冬至に4:44:44遭遇からたった二日後にこれですから、今日のクリスマスイブ何か良いこと有るかも・・・

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2 コメント

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ふるさと (アナザン・スター)
2021-12-24 13:23:16
こんにちは。
季節感の溢れるふるさとなんですね。
文字で書かれたことが、目の前に映像で観えてきます。
笛・太鼓・金の響きも。

そこの土地での伝統的な歌舞伎は、伝えていけるといいですね。
最近は、子ども達が習ってもいるようです。

有吉佐和子さんの、出雲のお国が脳裏に浮かんできました。
テレビでは、菊川怜さんと堺正人さんでしたt。
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ans (tomokazu)
2021-12-24 20:06:35
アナザンさん、こんばんわ。

伝統を守ると云うのは大変ですね。

かなり以前ですが、若い人がみんな都会に行ってしまって各町内持ち回りで祭を仕切っていましたが、若衆の数が足りない町内が出て議論になったと聞いています。

単に神輿を担ぐだけでは無いだけに、地元に居る人間でないと大変なんです。
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