遊郭

遊郭

大阪には遊郭が残ってるんです。
ご存知でしたか？

場所は、新世界通天閣の近く、
５００ｍ四方くらいの一角に、小さな料亭が並んでいます。

その一角、夜のとばりが下りると
軒先の提灯に火が灯ります。

じゃんじゃん横丁を横切り
暗い阪神高速の高架下を歩くと
周りの街の暗さに驚く。

物理的な暗さとドヤ街場末の雰囲気の暗さ
が相乗効果で深遠なる闇となっている。
その中からふと現れる不夜城。
提灯の明かりがまぶしい。
千と千尋の世界観に通じるものがある。

そして
提灯の明かりに群がる男たち。
さながら、誘蛾灯にむらがる蛾のようです。

１軒１軒の料亭。
屋号の書いた提灯が掲げられてます。
「高尾」「だるま」「水春」「長安」・・・
大正時代から連綿とつづく屋号を継いでいる。

飲食業での許可を得て営業しており。
店は、飲食を提供しているだけ
あくまでも女の子とは自由恋愛。


幅２間の間口
あがりがまちに、女の子が座っています。
煌々と明かりがともり
女の子が浮かび上がります。
まるで額縁の中に浮かび上がる
美女の肖像画のようです。

品定めをする男たちに
媚をうる娘
毅然とにらみつける娘・・

女の子の横には、やりて婆がすわって客引きに興じてます。


どの女の子も超一級のアイドル級です。
こんな可愛い子が夜の相手を務めてくれるのです。

そんな夢の世界が大阪にはあるのです。