素人麻雀放浪記 26
黎明期2
わしらが、麻雀というものに出会った頃の話
ルールと点数がわかるのが、北野と今井でした。
ぼくらがやるときのルールは、素人の猫、小田、伝がちょんぼをしないように
「ありあり」ルール。
なんでもありあり。喰いタンあり、後付あり
ただしフリテンはだめ。あたりまえか
遊びのゲームとはいえ
まったく賭けないってのも勝負に真剣みがない
ってことでレートを設定するのだが、
わしら素人あいてに忍びないってことで
「点1」箱になって300円。ってことに
これでも5回箱になれば1500円だもんな
貧乏学生には、雀荘代や飯代が加わればけっこう痛いぞw
当時昭和50年代。ど田舎の大学の周りには
コンビニなんかあるわけもなく、喫茶店とうどん屋と定食屋に雀荘。
雀荘は2軒あって、だいたい縄張りがきまってましたな
わしらが行く店は、アメフト部のやつらがたむろってました。
アメフト部の一つ上の先輩が、いつもいたんですよね
その先輩が、朝日生命に入社してリクルーターをやっていました
わしが会社訪問に行って、その先輩に面接を受けたとき
愛想で、「先輩にはよく雀荘でお会いしましたね~」とかいったら
1発で落とされました。ちょっとむかつきました
そんなことどうでもいいんです
雀荘に入ると、台が10台くらいあってね
学生で満員です。
タバコの煙が充満しててねえ
蛍光灯の明かりの下に煙がたなびいてたなあ
さすがに酒を飲みながらやってる奴はいなかったなあ
全自動卓なんてあるわけもなく
手積みでやるんですよね。時間もかかったねえ
勝負は、だいたい初心者が負けるようになってます
小田なんか、すぐ清一色(チンイーツー)、混一色(ホンイーツー)に走ります
なもんで、小田君のあだ名は、「オダチン」って呼ばれてました。
まあ、小田か猫がかもにされてましたねえw
そんなことはどうでもいい
ある日の話
北野、今井、小田、ねこで囲んでいたときの話
今井が、鼻の穴を膨らませおもむろにタバコを吸い始めました
今井は聴牌すると、タバコを吸う聴牌タバコです
何まちか?わかりません
現物安全牌を捨ててました
北野が、7筒を捨てると・・
「ろーーーーーーーーーーーん!!」今井が叫びます
「ろーん!!四暗刻、単騎まち~ダブル役満!!!やたー」
手をひらくと
7筒 9筒9筒9筒、3萬3萬3萬、東東東、9索9索9索!!
7筒の単騎待ちでした
はじめてみたダブル役満!!すげー!!
って思ってたら、北野が
「おまえ、8筒捨ててるやん!」って
今井の捨て牌に、8筒ありました・・
8筒でも上がれるんですね。これぞフリテン!
「えええええええええ!!」
今井、崩れ落ちてましたぞww
ダブル役満からチョンボ満貫払いだもんな
天国から地獄。
だから、麻雀は面白い
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