ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・
実験中

ガッデム

2020-11-03 07:34:45 | 読んだ本の紹介
ガッデム 新谷かおる著



1988年の連載開始の漫画です

こないだ体調不良の時、一気に読み返しました

元気を与えてくれる漫画です



内容は、モータースポーツの中でもちょっと珍しい

ラリーを題材に取り上げたものです



ラリーといえば、パリダカールラリーが有名ですが

これはラリーレイドと呼ばれるもので

本来のラリーとは別物です

本来のラリーとは、スタート地点がゴール地点となるもので

WRC(世界ラリー選手権)としてF1のように年間開催日程が決まっており

その総合成績で年間チャンピオンを生み出してます

そのWRCを舞台にした漫画になってます



ストーリーは、腕は1流だがうだつの上がらないドライバー轟が、日本の商社聖王グ
ループの六甲寺に見いだされ

聖王グループとしてラリーに参戦するところから始まります

アフリカ系フランス人のナビゲーター、ロブとコンビを組みサファリラリーを疾走し

それなりの結果を残しながらも、聖王グループ内の内紛でラリーからの撤退を余儀な
くされます

浪人になった轟とロブですが、日本の三沢自動車という中小自動車メーカーに売り込


三沢自動車としてWRCに参戦することになります

初戦のオリンポスラリーでは軽量の車両を武器に市販車ベースで総合2位に入賞しま


そして、轟とロブは、厳冬期のスウェーデンラリーに参戦し、一時はリタイアを覚悟
するほどの

ダメージを受けるのですが、なんとか完走しクラス優勝を果たします。

スタート地点がゴールというラリーに人生の縮図を映し出す漫画です



ラリーに詳しくなくても、読んでるうちにラリーがどんなもんか理解していきます

ラリーというのは、早すぎても遅すぎてもダメ

オーダーされた時間通りに走ることが求められます

早く到着してもペナルティーになるのです

ドライバーの腕はもとよりナビゲーターのナビと計算が重要になってきます

路面状況、カーブの半径すべての要素がナビの頭の中に入ってます

そしてメンテナンススタッフのサポート体制も重要

どんなトラブルに見舞われるかわかりません

漫画の中でも子供が飛だしたり倒木の下敷きになったりしまし

どんなトラブルにもめげず前へ進む

そして、最後の車がゴールした時にペナルティーの点数により勝敗が決まる

ゴールはなんともパッとしない競技ですが

それがラリーというもの



世界中の車メーカーがしのぎを削って技術を開発しラリーという場で

その成果を発揮する

ラリーで好成績を上げることが、メーカーの何よりの広告となるのです



全編読んでると力が湧いてきます

中でも、過去の話があって1964年モンテカルロラリー

馬力を誇るポルシェを後方よりパッシングするミニクーパーの話が

逸話で挿入されてるのですが

ここを読むときには心が震えますね

ミニがポルシェをあおるんですからね

本物のあおり運転ですw



興味のある方は一度読んでみて


コメント (2)
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