大名倒産 浅田次郎
映画化もされた、浅田次郎さんの傑作ですね
面白かったです
でてくるキャラが秀逸です
形だけの繁文縟礼を繰り返し借財を重ねる武士
越後丹生山藩もご多聞にもれず借財を重ね25万両という借金
利子だけでも3万両。しかし収入は1万両ばかり
これでは永遠に借財が積み重なるばかり。
武士の特権で殿さまの「お断り」で借財をパーにすることも可能ですが
それでは、立ちいかぬ商家が山ほどでるでしょう
しかし小四郎の父12代松平和泉守は、武士社会で初めての「大名倒産」を行い
13代の小四郎に詰め腹を切らせて、自分はのほほんと余生をすごす算段で隠居中。
まじめで律儀な小四郎は、そんな父親の思惑をつゆ知らず
なんとか借財をかえそうと奮闘努力するのですが・・
そんな中、すぐ上の兄が、結婚したいと言い出す始末
この兄はちょっと抜けてて、馬鹿丸出しですが庭仕事だけは玄人。
そんな馬鹿な兄に惚れてくれたのが、旗本,大番頭小池越中守の娘お初。
なんとか兄貴の結婚式をまともに上げさせてやりたい
そのうえ、参勤交代でお国に帰らねばならないが金がない。
そんなお殿様小四郎を支えるのが
幼馴染の磯貝と矢部。
そして元大藩の勘定奉行であった、比留間氏らが知恵を絞り
兄の嫁の実家の,大番頭小池越中守も力を貸して
何とかしようとするのですが
今でいう100億の借金がおいそれと返せるあてもない
なんでこんな目に合うのか
何のことはない、越後丹生山藩には貧乏神が取り付いていました
そらいくら頑張ってもキングボンビーがついてたら
だめですね
参勤交代で国に入る小四郎の一行の後ろからへらへらついてくる貧乏神
油断した貧乏神、魔よけの剣に刺され怪我し、薬師如来に治療してもらうしまつ
しかしその際に薬師如来から、心を入れ替えろと言われます
心を入れ替えた、貧乏神が招集したのがなんと七福神
七福神の登場で事態は急展開
果たして、小四郎は「大名倒産」を阻止できるのか?
とまあこんな感じなんですが
映画化されてますね
映画はまた違ったストーリーのようですが
登場人物は同様です
いい感じのキャスティングです
主人公小四郎に神木隆之介君
馬鹿な兄上に 松山ケンイチさん
映画では、松山さん鼻をたらしてて上手く演じたそうです
先代の殿様に佐藤浩市さん
小池越中守に高田延彦さん
磯貝平八郎に浅野忠信さん
とすごいメンツです
映画はまだ未見ですが、ぜひ見てみたいと思いました。
本では、大団円を迎えるのですが
どのようにして莫大な借財を返金するのか?
ぜひ読んでみてください。
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