寒の戻りと言ってもこれは寒すぎでは。
朝の京都は冷える。
ここ本満寺の枝垂れ桜は有名だそうだが実は、今年まで知らなかった。
出町柳駅から近いのでのんびり、河合橋を渡っていく。鴨川の水鳥たちも寒そうだ。
本満寺は小さな寺だが、方丈前に巨大な枝垂れ桜がある。大迫力だ。
形も整っていて素晴らしい。
てっぺんにいたカラスも何となく、自慢げ。

枝垂れ桜のドーム。

青空に桜って本当に春の色。


屋根にかかっている枝も、着物の裾を載せたようで風情がある。



しかし、平日の9時台で、もう木を取り囲む人々でいっぱいなのだ!
(写真では編集で消したけれど)
しかも8割は外国人観光客、ツアーのようだが、このようなメジャーでないお寺までよく見つけてくるものだ。円山公園ならわかるけれど…
桜は日本人の心のような花だと思うけれど、海外の人たちも満開の桜には感動するらしい。
インスタで投稿を見ていると、「cherry blossoms」ではなく、「sakura」と書いている人が多く、面白く思った。
「kimono」と同じく、もうインターナショナルな言葉になりつつあるのか。
また、中国人の方たちはポーズ取って写真撮るのが好きなようだが、時間かかるのだ…にっこりしたり、横向きになったりポーズ変えたり…色々と演技。
三脚にスマホ装着して自撮りしている迷惑女性もいた。
そもそも寺社仏閣で三脚は禁止だと思うが…
日本人であれば、混雑している所の記念写真はぱっと撮ってさっと移動して次の人に譲る、というのが暗黙のルールというか、マナーとして皆さんされるのだけど、そこはお国柄か。
それにしても寒いがお天気は最高。出てきてよかった。
おっと、そう言えば出町柳駅近くには豆餅が有名な「ふたば」がある!
いつもすごい行列なのでためらっていて買ったことはなかったが、今日はそこまで並んでいない。
とは言っても20分はかかったのだけど…。
さすが明治時代からやってる名店、勢いがある。ひっきりなしに米袋抱えた人や、出来上がったお餅を運ぶ人が出入りする。
また商店街にある小さなお店だというのに、歩道に3重に折り返して人が並んでいるのだ。
お店の方の対応はとても丁寧。



首尾よく名代豆餅、田舎大福、桜餅とお赤飯をget。相方へのお土産に丹波の黒豆を炊いたもの。
生徒さんから、「買ったばかりの柔らかいうちに食べるのが一番ですよ!」と勧められていたので、鴨川べりに座って豆餅を頂く。
名代豆餅は、北海道の赤エンドウと江州羽二重糯米を使ったもの、結構塩のきいた豆と、薄く柔らかい皮、甘さを抑えた餡がよく合う。
冷たい空気の中で川を眺めながらの豆餅、最高!
しかし…頭上で「ぴーひょろ」と鳥の鳴き声が。
そうそう、鴨川でうっかり食べ物もってるとトンビに取られるんだった!
こわいこわい、そろそろ退散。
祇園四条で京阪電車を降りて、河原町へ。
お、高瀬川べりの桜も咲き始めている。鴨が餌探しに懸命だ。

久々の桜撮影、寒かったが空気が澄んで、良い朝だった。
家では桜パウダーと桜花の塩漬け使ったパンナコッタを作ってみる。
なかなか可愛らしくできた。
海外では春の色、はほぼ、薄緑系だそうだ。新緑の色という事だろう。
日本では春のイメージは圧倒的にこのピンクの色合いだが、珍しい事らしい。
