たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

まだ寒い。

2016-02-22 22:38:46 | 現実
うん、寒い。

寒い中、たくさん歩いた。

今日は日差しも弱く、2月末としては寒いのでは。と思い去年を振り返ってみると、同じ時期に奈良の般若寺へ水仙を撮りに行っている。

あの時も寒かったな…そういえば。天気も同じような曇り空で。


今日も奈良、東大寺。それこそ去年の般若寺の近くだ。というか、有名度で言うと般若寺が東大寺の近く、と言う風になるのだろうが。

東大寺に行ったのはたぶんずいぶん前だろう。「大仏様は写真撮っていいんだなあ」と思った記憶があるから、写真撮ったのだろうがなぜか、ファイルにない。


大仏殿はさすがに大仏様が入っているだけあって、でかい!







平家の焼き討ちで焼け落ちたというのが信じられない位の迫力の廬舎那仏。

以前来た時と違うのは、やはり外国人観光客。ここは有名どころだけあって、9割がた外国人のように思える。大仏殿前の通りで、鹿と記念写真撮っているのも外国人ばかり。やはり、野生動物がお寺の傍を我物顔に歩き回っているのは珍しいのだろう。しかもさわれるのだから。

それにしても鹿の数も増えてないか?ここまで鹿をよけつつ歩いた記憶はないのだが。




二月堂の傍にも眠たそうな鹿が。

二月堂まで足を運んだのは初めて、こちらの方が大仏殿より良い。 「お水取り」で有名な建物だけれど、こうして昼間に上がってみても、景色もよくて良い。ここにはそれ程外国人も来ないようだ。この建物から松明が見えるのは迫力だろうな。




観音様が祀られている辺りも質素で落ち着いた感じで、静かだ。




しかし、寒い…

手が冷たい…手袋してたら写真撮れないし、な。 

二月堂下のお休み処できつね蕎麦を注文する。あったまろう。

「はい、たぬきひとつ!」

とおじさんはキッチンに向かって叫ぶ。

あれ? それって大阪だけでなく奈良でも逆だった? 載っていたのは天かすでなく、私の注文した油揚げでの方であった。やっぱり逆なんだな。


外国人男性を4人ばかり連れた中年女性がいる。 うどんとそばの違いを英語で説明している。発音は「ジャパニーズ」だが、内容はちゃんと説明が出来ている。ボランティアガイドの勉強をした人だろうか。そういえば大仏殿近くでも60歳位の男性が外国人二人に英語で説明しながら歩いていた。
最近は英語で観光案内、のニーズあるだろうな。

鹿も寒いのかな。せんべいが欲しいだけかな。



さて、ここから春日大社へ。その前に手向山八幡宮がある。

「このたびは 幣もとりあえず手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」

菅原道真の、百人一首の句に詠まれている神社。ここにあったとは知らず。



なんだかかわいらしい鳩さんのマーク。 


春日大社は…大きい神社はたいていそうだけれど、あまり印象は強くない。 建物に由緒がある、というものではない事が多いからだ。 ぴっかぴかに塗られているし。
ここは第六十次式年遷宮である。

天皇家そろい踏み、これは印象に残るなあ。さすがである。






そろそろ馬酔木が盛りの季節だ。スズランみたいな花はかわいらしい。




春日大社を出ると、森の中を歩く路が。

「上の禰宜道」を行く。あの春日大社や東大寺のにぎわいが信じられないほど静かな道、誰も歩いていない。今日は混雑覚悟で来ていたから、こんな静かなお散歩は想定外、気分がよいウォーキングだ。





わ、ここも人がいない!

新薬師寺は薬師如来様の回りをかっこいい十二神将立像が囲んでいる、という配置の本堂、入ってみると、とても暗い。蝋燭の灯りしかないのだ。 おのおのの神将の前に蝋燭台が置かれ、その蝋燭の灯りに照らされるお目目ぱっちりで美しい仏様、強面の神将たち、うん、これは素晴らしい。
この雰囲気はよい。静かで人もいないし…
十二神将立像が人気、と聞いていたが月曜だからか。

私の寅年の守り神は真達羅(シンダラ)大将。中では穏やか目。人気があるのは伐折羅(バザラ)大将らしい。戌年の守り神だ。


さあ、どうしよう?百毫寺? 花の寺、だからいってみたいんだけど。
一キロくらいあるけど…レビューで、「階段がきつかった」って書いてた人がいたけど… ここまで来るのはめったにないから、行ってみようか。








うん、長谷寺とか、神護寺に比べたら全然。段々がばらばらな感じなのと、ひっかかりやすい石が多いから気をつければいいだけ。

ここも人がいない。

いや、この石段、いいよね、むしろ。







椿が盛りを迎えつつある境内からは奈良市内が一望。

そろそろ、あの向こうへ帰ろうか。また、歩くなあ。











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第十番~十四番清水寺・第九番青龍寺

2016-02-15 20:58:31 | 洛陽三十三所観音巡礼
「なんか暑いような気がするんだけど」「暑いですよね?」と職場で不思議がった土曜日。

後で聞いたら5月位の気温だったとか。それで冬の服装なんだから暑いに決まっている。

天気予報では「来週は冬の寒さに戻りますので、体調管理に気をつけましょう」とのこと。


はい、確かに今日、月曜日は寒かった。けれど違うのは日差し。空気は冷たいけれど、日差しは確実に春を思わせる強さに変わっている。もう冬の寒さ、とは言い難い。


清水寺は、正直な所それ程、普通に行ってもあまり感動はしない。もう何度も行ったからだ。去年の夏の様に、内陣に入って千日詣りする、というのならちょっと違うけれど。

洛陽三十三所では、ここの5つのお堂を回る事になっており、行った人のブログを読んだところ、三十三所のご朱印は、本堂のご朱印所でいっぺんにもらうのだという事だった。

そもそも、5つのお堂って???そんなにあったの?「寺」ってなってるとこもあるけど…舞台の所が本堂だけれど、その他は今一つわからない。


清水寺には祇園四条駅から行くルートと五条駅から行くルートがある。どっちにせよ20分以上歩く。私は五条坂の混雑を避けて、南側の大谷廟の無数のお墓の横を通る道が好き。
まずここを通って清水寺に行く人はいないので、静かなのだ。
お山にびっしり、それこそ「生えている」ようなお墓群はまったく、怖い感じはしないし。

あれ?

「土砂崩れで通行止めになっています。ここから清水寺には行けません」

???土砂崩れするようなとこ、あった??左はお墓群、右は小さいお寺やなんかがあるだけだと思ったけど…

しかたない、茶碗坂を登る。




観光客がまず最初の記念写真をよく撮っている仁王門のすぐわきに、清水寺善光寺堂がある。いやいや、こんなに小さなお堂、今まで全然気づかなかったわ…みんな仁王門の方しか見てないもんね。

覗いてみると、明るくて如意輪観音様がよく見える。かわいらしい!!如意輪観音って、座っていてポーズがリラックスしていていい感じなのだけれど、この観音様は顔がカワイイ!

ちょっと、阿部サダヲさんに似ている。





次は朝倉堂だが、残念ながら工事中で参拝できない。名前の通り、越前の朝倉家が寄進したものだそう。


さて、本堂。入る手前に梅が。






左右の腕を頭上に高く挙げて化仏(けぶつ)を戴くお姿は清水寺独自のもので、 「清水型観音」と呼ばれています。

だが、秘仏なのでお厨子に入っていて、ちらと見えるのは「御前立仏像」なのだそうだ。33年に一回しか御開帳しないそう。

ろうそくをつけてお詣り。それほど沢山のろうそくは上がっていない。
みな、舞台の方に行ってしまうので案外、本堂に上がる人は少ないのだ。おかげで大混雑の清水寺とは思えぬほど落ち着いてお詣りさせてもらった。

奥の院も残念ながら工事中。運慶快慶作の千手観音像がご本尊だそう、工事が終わったらじっくり見に来よう。


西山の方は雪かな?





もう一か所、子安の塔の傍にある泰産寺に行く前に、ご朱印所がある。

先ほどのブログにも、「本来なら全部お詣りしてからご朱印所だろうけれど、場所的にちょっと非現実的」と書いてあったとおりで、泰産寺に行ったら出口の方が近くて、戻るのは結構大変。清水寺は広いのだ。

よってご朱印は頂いておく。

「参拝できない所があっても頂けるんですよね?」
「はい、参拝はできないんですが…いいですか?」と逆に言われる。

そりゃ、普通、参拝記念にもらうものだからなあ。
しかも三十三所「巡礼」なんだから巡礼しないでもらうのは本末転倒というものだろうが、工事中とあってはしかたない。傍まで来てるからいいだろう。気持ちは入っているのだ!

同居人がいつも言うとおり、これだけの有名なお寺、さすがの書体で書いて下さる。5か所分書いて頂くのでずいぶん時間がかかる。全部「大悲閣」なのが残念と言えば残念?ちょっと違うのあってもよさそうだけど。

並み居る中国人観光客の間をすり抜け子安の塔へ。




ああ~こんなところにお堂があったんだ。泰産寺…寺?寺なんてあったか?と思っていたのだが。やっぱり、子安の塔の方に気がいってしまうので全く気付かない小さなお堂。
塔の中には、小観音を胎内にやどす千手観音様が祀ってあるのだそう。もともとは聖武天皇と光明皇后が祈願され、安産されたので建てられたという縁起があるそう。
聖武天皇って…またずいぶんと古い歴史があるものだ。

ちょっと小腹がすいたので、大好きなぜんざいでも頂こうとお休み処へ。

入ったら「One?」とお店の女の子が人差し指出して聞いてくる。「一人ですか?」と言いたいのだろう。笑って「日本人ですよ」と言うと「すみませんお好きな席へどうぞ」

そうよね…今日は8割がた中国人観光客だもんね…春節恐るべし。


清水から坂を下って高台寺方面へ。

青龍寺は第九番札所。以前から何度か表を通っているが、清水寺と一緒に、と思って行っていなかった。また、門も閉まっている小さなお寺、ちょっと行ってみる、にはハードル高そうだったので…インターホンで開けて頂く形式だし。



実際普通のお家くらいの広さだが、可愛らしい梅の木が庭の真ん中に。

春告花だね。








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第二十九番福勝寺・第三十三番清和院

2016-02-01 19:52:50 | 洛陽三十三所観音巡礼
洛陽三十三所観音巡礼を始めたのは去年4月初め、桜の頃だった。

今日は第三十三番札所、清和院へ行ったのだが、満願では、まだない。

ところどころまとめて行ったりしているので、順不同。 あと、8か所である。

さて、トリは東寺か、清水寺か。清水寺には5か所、第十番から第十四番までの札所が固まっているのでいっぺんに同じところで書いて頂く事になるのだそうだ。それより一か所で「ラスト!」ってなる方がいいかなあ。


さて、今日の二つのお寺。住宅街の中にあるようで、あまりフォトジェニックではなさそうなので、この時期にした。庭や花、紅葉が有名な所ならなるべくその、一番良い時期に行く事に決めてまわっており、あまり植物系が期待できないところは真夏や冬、と考えていたのだ。

清和院はアクセスが難しかった。google map無かったら絶対迷っていた。バス停から言われたとおりの道をたどって…いるはずなのだが何しろ目印がない。家ばかりで、たまに仁丹印の住所板(↓↓たとえばこういうの…今日行った場所ではないが)で確認が出来る位。



しかしこの仁丹の住所板、京都ではあちこちにあるけど味があるよなあ…

くねくねと細い道をたどってやっとたどり着く。

清和院、というと…藤原高子が女御だったよね? と言う事は在原業平のライバルか。いや、「むかしおとこありけり」のひとはライバルなんかとは思ってなかったかもね。



小さなお堂のみ、参拝者は私だけ。

奥の事務所でご朱印をお願いする。小さい所によくある、インターホンで呼ぶ形式、かなり時間経って年配の男性が現れ、窓を開けてくれる。










随分と時間をかけ、丁寧に書いて下さる。横の張り紙もいい味の文字で書かれている。この方が書いているのか。



出来上がったご朱印にこれまた丁寧にドライヤーかけて乾かしてくださる。

うーん、素敵な文字。年配の男性というより、女性が書きそうな優雅なご朱印だ。今の所、洛陽三十三所の中で、私の好み、1,2を争うかも。

「聖観音菩薩」のはずだが…そう書いてあるのかな…




ここから歩いて10分位で福勝寺。

ここは「ひょうたん寺」と言う別名を持つ。如意宝珠を二つ重ね合わせるとひょうたんの形になるから、とか。明後日くればひょうたんのお守りが頂けたのだが。また、ひょうたんと言えば、豊臣秀吉。寺格をあらわすご朱印をもらっているのだそう。

観世音菩薩に勅願された天皇から、紫宸殿の「左近の桜」を分木されたという事で「桜寺」という別名もあるそうだ。

ここは1日と16日のみ、本堂に上がれるようになっている、と言う事だったので今日をねらったのだが、こちらには、いかにも「良く来ていそう」な参拝者の方々が。

脚の悪い年配女性が、杖を突いて本堂に上がり、熱心に何か祈念されている。









お寺の近くにはよく、法衣、仏具の専門店が軒を並べていたりするものだが、ここの近くには法衣専門のクリーニング店があった! 初めて。



確かに、位の高いお坊様の豪華な法衣ならば普通の着物より手間がかかりそうだ。袈裟なんかだと金糸銀糸入ってるし。 

観光寺じゃない所を巡るとこういう、まず訪れる事はないだろう通りを歩いて、面白いものを発見できる。
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