美智子皇后さまが今日、傘寿を迎えられたという記事が新聞に載っていた。
昭和9年10月のご誕生以来の主な出来事も。
11年前に亡くなった母は、昭和9年11月生まれ。結婚も、天皇皇后陛下と同じ年のはず。
「死んだ子の年を数える」というけれど、子も「死んだ親の年を数える」こともある。私もよく、街中で腰の曲がった年配女性が、それでも元気に天王寺のにぎわいの中買い物をしているのを見ると、母はずいぶん早くに死んだのだな、とよく考えるのだ。
美智子皇后さまはさすがに80歳、髪も真っ白になり、でも上品に着物を着こなされ、天皇陛下と仲良く写真の中並んでおられた。
先月帰省した時に、父が色々なものを整理している、というので、母の残した着物を数枚もらった。一人娘の私が今までもらっていなかったのはつまり、私が着物を着ないから、という単純な理由と、着物用の箪笥を持っていないからである。
しかし一昨年位から、着物を着てみてもいいのな?と思い始め、2,3枚昔母にもらったカジュアルな着物を着てみるようになった。浴衣は楽だけれど着物をきちんと着る、というのは難しい。着付けを習ったこともない。母に教わった半幅帯の結び方で着たことはあったので、それでとりあえず。
最近は着物女子も増え、ややこしい決まり事なしで着物を着る人も増えたので、気軽に着られる着物を扱ったサイトもたくさんある。そういったサイトで基本のセットを手に入れ、帯締めや帯、草履、など少しずつ集めてきた。この年齢ならきちんとした着物を着るべきだろうけれどまあ、いいだろう。
帯の結び方、帯締めの色々な結び方もネットで検索すれば調べられる。着付けをきちんと習ったらちょっと違うだろうがとりあえずなんとかなるものだ。
今回もらった着物の中には、こんなのもってたっけ?と言うのもあり、確かに母が来ていた記憶のあるものも。
今年はこのうちのどれかを着てみよう。
秋の紅葉の時期?お正月がいいだろうか。