たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

夏真っ盛り・南禅寺から永観堂へ

2016-07-28 19:31:21 | 現実
建仁寺の記事を書いていて気づいた。

ここの所立て続けにあちこちのお寺をまわっていて、場所を混同。記憶力やばいのでは?この「やばい」はいまどきの「いけてる」ではなく、本当にやばい。
金地院は南禅寺の塔頭だった…

まあ、コピペして書き直そう。

夏に行くのにいい場所、水辺。今度こそ、南禅寺の水路閣の上への道を思い出して探そう!数年前、確かに行った場所なのに、たどり着けなかったのだ。

ネットで色々な方のブログを見てみる。

やっぱり、行けるのだ。

この蹴上駅近くの「ねじりまんぽ」を抜けて。
ちなみに「まんぽ」というのはこういう、鉄道線路の下をくぐるトンネルの事を関西圏でそういうらしい。「まんぼう」というのもきく。



ああ、前回間違えたのは左ばかり見ていたからだ。
南禅寺が左側にあるから…
右の石段を上がってぐるっと回るんだ。

それにしても初めて行ったときはどうしてそれがわかったんだろう。何を参考にしたのか、全然覚えていない。何せ20年くらい前の事だ。

有名な蹴上インクライン。



昔船を運んだという、レールもそのまま残されている。






水路の水は緑がかっている。よく言われることだが、琵琶湖が水源、と思うと逆に流れている気がする。

暑い日だ。木陰の水路は涼しいだろう… あれ?

「工事中この先通れません」

…やられた。

結局、暑い思いして無駄歩き…南禅寺方面にぐるりと移動…アイスクリームでも食べよう…抹茶ソフト、八つ橋スティックつき。


南禅寺と言えば、やはりこれだろう、水路閣。こう見るとヨーロッパの遺跡かと思えそうな。水は上を通っているので見えないが、夏が似合う場所。秋の紅葉のころもいいが、青紅葉が涼しげに映えるから。








塔頭のひとつ、金地院では、長谷川等伯の「猿猴の襖絵」をじっくり見せて頂いた。

見せて頂いただけでなく説明もして頂いた。しかしビジターは私だけなのである…なんだか申し訳ないようだ。

少し前に、「等伯」という小説を読んで、大層面白かったのでこれは嬉しかった。無論、この「猿猴の襖絵」の話も出て来たから、尚更だ。日本画には色々な仕掛けがしてあったりして面白いものだ。特に襖絵には部屋に意味合いを込めていたりするので…


写真は撮れないからチケット。




方丈には八窓席、という重要文化財の茶室があり、こちらは小堀遠州作。この人も作庭家、茶人など色々な顔を持った人だったようで、京都めぐりをしていると必ず出会う名前。
京都三名席のひとつだそうで、茶室としては窓が沢山あるので開放的。

窓からの木漏れ日でピンクや緑に窓が色づいて、チェックの模様に見えるのを説明してくださった。


「今日は晴れているのでいい色になっています。曇りなら緑しか見えないんですよ」

雨の日なら、どんな風なのかな。



さて、南禅寺から少し北側へ歩くと、もみじの永観堂。




大玄関の傍には鮮やかな色のさるすべりが。



秋ならば東福寺と同じく人であふれかえっているお寺だけれど、参拝者は20人もいないだろう。

ご朱印をお願いし、中庭を眺めながらのんびり汗が引くのを待つ。けこけこ、小さな声のカエルがいるようだ。




こちらは臥龍廊。登って降りて、さらに廊下を渡って、みかえり阿弥陀様のおられる阿弥陀堂へ。 誰もいない。

永観律師の念仏行中に、いつのまにか前を阿弥陀様が歩いていて、「永観、遅し」と振り返られた、という面白い話。本当に、振り返った姿の阿弥陀様だ、意外に小さい。

今まで阿弥陀堂に上がったことはなかったはず。

覚えている限りでは、母と叔母たちのうちの誰かが、石段を上がっていって、お詣りしていたように思う。

私はその頃はそれ程関心がなかったので、下で待っていて…後で、やっぱりお詣りすればよかったかな、と思ったのを覚えている。

ここは4度目か。

母や叔母たちと来た、2000年頃が最初、翌年同居人と。どちらも夜の紅葉のライトアップを見た。一昨年は昼間に行って夕方ごろの紅葉を楽しめた。


春夏の青紅葉もいいだろう、と思っていたが予想以上だった。



なんか変な格好のアオサギ。羽を乾かしているのか?






ところどころにイロハモミジがあるので、紅葉と青紅葉がセットで見られるお得感。そして、人がいない!この炎天下、お寺巡りする人はそう多くはない。

夏の京都はいい。




となりの幼稚園の子供がアオサギに挨拶をしていた。



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京都最古の禅寺・半夏生の花

2016-07-25 19:24:03 | 現実
梅雨の晴れ間、めずらしく陽のあかるいある日、建仁寺を訪れた。

京阪祇園四条駅から祇園を抜け、その奥に、よくこんな街中にこれだけ広い敷地を…と思う位の規模のお寺である。
京都最古の禅寺、臨済宗建仁寺派の大本山だ。



建仁寺と言えば、やはりこれ。



俵屋宗達の「風神雷神図屏風」。但しここにあるのは、キヤノン作高精細デジタル複製、だけれど。本坊入ってすぐにほとんど真っ暗な部屋がありそこに浮かび上がるように展示されていて、複製といえど、なかなかだ。


方丈の大雄苑の枯山水。
みな、のんびり座ってくつろぎつつ庭を眺めている。有名な龍安寺の石庭より、緑が多いのでなんとなく、ゆったりした風情だ。




あ、お庭に「安国寺恵瓊の首塚」がある!
今は出てないけど、「真田丸」関ヶ原の戦になったら出てくるのかしらん?
はねられた首はここにあるんだ。臨済宗のお坊さんだったのね。




今日の目的はここではなく、塔頭のひとつの両足院。
sodakyotoで「半夏生が見頃」となっていたからだ。このサイトの良い所は、月ごとに花の名前で見頃になっているお寺を調べられること。
正直、半夏生、なんて、見たことはあったにしても意識はしていなかった花だ。



書院前庭の池のまわりは半夏生でいっぱい、涼やかで、名前どおり。半夏生、は「半化粧」とも言われるそう、少しずつ白くなるけれど、上の方の葉っぱの3枚だけが白くなるんだとか。湿気の多い季節に爽やかさを呼び込む色合い。

特別公開なので、お茶を頂いて、庭に降りられるチケットを買い求めて茶席の「臨池亭」へ向かう。



池に映る姿も爽やか。

あ…茶室、本格的…私、お茶なんて出来ないんだけど…ちょっと前の「真田丸」の真田信繁が縮こまって座ってたのと同じことになるか???

しかも、私は4月の怪我いらい、足首が固まってしまって正座が出来ないのである。


どしよ…


しかたなく、半分身体傾いた正座で許してもらうことにし、周りの方でお茶やってそうな方の真似をすることにする。なんとなく、お茶運んできてくれた方の目が冷たかったかも。


お菓子は、お饅頭。後でお坊さんが説明をしてくれたが、この両足院は、「饅頭始祖の寺」なのだそうで。中国のお坊さんが来日時お饅頭文化を伝えたと言われているとか。

建仁寺は栄西禅師開山だけれど、栄西禅師は「茶祖」、中国からお茶の種を持ってきて栽培を進めたというお坊さん。

「お茶と饅頭の始まりの御寺なんですよ、ちょうど良いでしょう?」との説明があった。うん、こういうのはあんまり皆知らないよね…。


お茶とお饅頭でちょっと小腹も満たされたので、くねくね祇園あたりの路地を歩いて帰る。






金魚泳いでるけど、この水盤何なんでしょ? 金魚飼うためのものにしては立派過ぎるけど、噴水? いいねえ、こういうの家の前にあるって。


桔梗も今が盛り。浴衣の色にぴったりの花の色。









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東福寺・青紅葉。

2016-07-19 23:32:33 | 現実
夏の禅寺は良い。

何が良いか?すっきり、涼しげなのである。

東福寺は紅葉の美しさで人気の寺。京都五山の一つ、創建は鎌倉時代ということ。紅葉の名所であれば、つまりは青紅葉も美しい。
2010年あたりに紅葉を見に行ったことがあり、その年は紅葉の当たり年、燃えるような、という表現がここまで似合う場所があるだろうか、という見事な紅葉を堪能した。

夏の通天橋。



人、いない…。すっきりの極致。





紅葉の時は、この橋の上は行列でなかなか前に進まなかったものだ。

通天橋はかなり高い所にあり、数々の木々の谷を見下ろすように作られていて、ここからの眺めは素晴らしい。




2010年秋に同じ場所で撮った紅葉は、こんな感じ。その頃はExlim携帯で写真撮っており、そこまで色は良くないが…



この橋の上、良く時代劇に使われている。「女信長」でもここで密談してたし、確か「軍師官兵衛」あたりでも見たような気がする。いい感じだもんねえ…この長々と続く木の橋にうっそうと茂る木々。




こちらの方丈庭園は、重森美玲作、八相の庭。この方の庭園、京都のあちこちで見てきた。松尾大社など。こ石を上手に調和させた庭園。この方は縦長の石がお好きなようだ。




こちらは北斗七星の庭である。私はこれが好き。



大好きな「夏にお寺の板張りの廊下を裸足で歩く」も堪能した。


曲がり角の向こうはもっと、暑いかもしれない。











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早朝、祇園祭

2016-07-18 16:21:47 | 現実
朝、起きられたら行こう。

目が覚めなかったら行かない。

よってアラームはセットしない。

くたくたに疲れて帰った土曜の夜、そう決めた。初めは、土曜の夜仕事が終わってから速攻で京都へ行き、駒形提灯に灯が入ったところや、夜の山や鉾の写真を撮ろうかとも思っていたが、ここの所土曜日は死ぬほど疲れて終わる。夏バテか?もともと超ハードな日ではあるけれど。

はい、仕事終わり、先週の土曜日と同じく、もう、何も考えられない…と言うほど疲れてしまったので、カメラ持って行っていても無理だったろう。

そこへ同居人からLINEが。毎年この時期にある会議で尾道に行っていたが、飲み会で帰れなくなったので泊りになると言う。

ならば同居人は明日午前中に帰ってくるのが通例。

その前、早朝に写真撮るのも面白いかも? 10時頃からの山鉾巡行はもともと、三連休の中日の日曜なら凄い人で写真など撮っていられないだろう、ちょうどその時間は暑くて大変だし…と思って予定には入れていなかった。以前、行ったときはシャワー浴びた如くに汗だくになったのだ。

しかし5時には起きないとダメよね…この疲れで、起きられるかな…と考えつつ寝室へ。ここの所、クタクタすぎてかえって眠りに入りづらい状態でもあったのだが、案外良く眠れ、ふっと目が覚めた。

ちょっと明るい。 時計を見ると、4時45分。よし!これは祇園祭に呼ばれていると言っていいだろう。

電車は5時54分。こんな時間に電車には乗ることはないが、結構駅には人がいるのだ。日曜だというのに…お出かけ風でもない。たくさんいるのは「部活動」の高校生だ。


阪急を経由して京都、烏丸駅に到着、7時。早朝にもかかわらず、かなり人が来ている。大きなカメラ持っている人が多い! そうでなくても皆、スマホかざして写真撮っている。
昨今の事情からか、警備の人も相当多い。



それにしても高い!長刀鉾。







この懸装品、以前の写真探してみると、同じもののようだ。









日付は1996年7月17日。きっかり20年前だ。乗っていた方々の面々も変わっているのだろうな。この長刀鉾に乗る稚児も、いまでは30歳くらいになっているだろう。








月鉾の西側から東山方面を臨む。函谷鉾、長刀鉾が見える。いつもは車でぎっしりの四条通りを通行止めにしちゃうんだから、すごいなあ、歴史のあるお祭りって。

少し歩き回ってあちこちの山や鉾の懸装品を見てくる。残念ながら雨模様なので、巡行まではビニールの袋をかぶっているものが多いが、西洋画風のものあり、七福神あり、フクロウが飛んでいてタロットカード風のものあり、神社がのっかっているものもあり、山伏山には山伏の人形が。スタッフは山伏の絵がバックに描いてあるかっこいいTシャツ着ている。
このあたりは現代的になっているのか。






乗せているものを調整したり、巨大な車輪を掃除したり、辻回し用の竹を挟みこんだり、関係者の方は忙しそう。

そろいの衣装…半被風のもの、浴衣、立派な裃等に身を包んで、記念写真を撮ったり、雑談したり打ち合わせしたり。

長刀鉾のあたりでは、「今日はよろしくお願いします!ゆ~っくりね。ゆ~っくり動くようにしてください」と曳き手さんたちが言われている。




おっ、きれいな舞妓さん、ほとんどすっぴんで浴衣姿。となりの女性の帯は駒形提灯、この時期しか使えない帯を持っているのが凄い。置屋の女将さんだろうか。


20年前はこんな様子も見られた。




それにしてもすごい湿気、その上雨が本降りになり始めた。 桟敷席に人々が案内されているが、ベンチはびしょ濡れである。どうするのかな? ビニールでも敷くのかな?カッパでも着せるのか。

段々四条通の人が増え、湿気も増してきたような。 

退散。いつもちまきを買う、八坂神社御旅所ではまだ用意ができていない、というので八坂神社まで足を伸ばすことに。
こちらでは神輿の飾りつけ、スサノオノミコトをお乗せして行くそうだ。

去年のをお返しして、今年も授けて頂きました。




デジブック 『早朝、祇園祭』
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紫陽花寺・三室戸寺・流れ橋。

2016-07-11 22:56:10 | 現実
三室戸寺は3回目。

最初はちょっと、カラカラ紫陽花。2度目は見頃。今回はどうか?

今回は同居人の車で朝早く出かけたが、すでに駐車場はほとんど満杯。一歩遅ければ場所がなかった。さすがに紫陽花寺で有名なだけある。しかも日曜なのだし。

ここは紫陽花が一万株あるのだそうで、紫陽花の道を抜けて歩いていく感じ、先日の岩船寺とは敷地の大きさも違うので開放的でもある。





何種類の紫陽花があるのか。



ここは石段を上がると本堂で、本堂前には蓮が沢山、鉢に植えられておりこちらも見頃だった。7月初めには、蓮の茎でお酒を飲む会があるはず、私はどちらにしろ下戸だから試しに来る気はないが、酔っ払いそうだなあ…

良いお寺なのに残念なのが、売店の方や、ご朱印書いて下さる方がなんだかものすごく愛想悪かったこと。

売店の方は、買ったものを袋に入れて黙っている。「おいくらですか?」と聞くと、「千円です」ぶっきらぼう。
ご朱印書いて下さった方は、私がお金おく箱に気付かず手渡そうとすると、黙って箱を指さす。…なんか、ちょっとがっかりな対応である。

さて、このあたりでようやくお昼ごろ。ランチはどうしようか、と言う事になり、同居人は何故か、車を木津川べりへ。

「向こうに橋が見えるだろ、その下の方に木の橋が見える?」

私、超望遠レンズ持ってるので見てみる。

「あるね。人が渡ってる」





「近くに地産地消の店があるはずなんだけど」

スマホで探してみる。

「あ、これだな」

四季彩館、八幡家、とある。

行ってみると、野菜の直売所のそばに食べ放題のレストランが併設されているようだ。けっこう、こじゃれたお店で、野菜中心のおかずも美味しい。どれも控えめな味付け。



満席で、予約客が来るまで、と言う事で席を作ってもらった。ところが予定外にその人たちが早く来たので別の席に移ってほしい…との事、特に問題ないので移ってあげたら、サービスにソフトクリームをデザートにくれた。ラッキー!




「腹ごなしに流れ橋見てこようか」




欄干がない橋が広い木津川にかかっている。水害時には、上部のみが流されて、橋脚は残るように作られているのだとか。
ネットで見てみると、この橋、ここ数年しょっちゅう流されている。
税金の無駄遣い、という声もあり、しかしながらこの橋をfeatureしたお蔭で四季彩館は来客がどっと増えたとの意見もあり、だそう。
今回はワイヤーでいくつか橋板をつなげて、全部流されるのを避けるようにしてあるのだとか。



木津川、結構増水中。こども、ここで遊んだら危ないのでは?うっかりふざけて落ちたらあっという間に流されるだろう。
川べりでは親子連れが網持ってなにか捕って遊んでいるが。




こういう橋ならそうもあろう、和風コスプレイヤーが来ている!
刀を持った子が、欄干ないのでびびっているようなのが面白い。







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