たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

京都渉成園

2009-05-11 19:36:22 | 現実
初めて京都の渉成園に行ってきた。

命日には忙しすぎて行けなかったので、GWに母の「喉仏」の骨だけが納められている東本願寺へ。渉成園は東本願寺から3分ほど東に歩いたところにある。美しい庭が有名な別邸である。

受付で「門徒様ですか、一般のお客様ですか」と聞かれる。

へ~こんなことを聞かれるとは。

いちおう「門徒です」と答えておく。

「お寺はどちらの?」

ここまで聞かれるとは!別に料金が安くなるとか、いう事はないのだが。
500円でりっぱなパンフレットをくれる。

源氏物語の舞台にもなった、という河原院がここ、という話もあるが今ではその説はとられていない、との事が書いてある。あら、ちょっと残念。

しかしきれいな庭、特に池がよい。




ぐるりと池を回っていくと、2,3人固まって何かを見ているようだ。
私も側に寄ってみると、カモの親子が池の端で寝ているのだ。





かなり見物が集まってきたが、親と5羽のひな、どれも平気な様子でいる。




そのうちに親鳥は飛び立ち、ひなだけが残された。
「ああ~お母さん行っちゃった!」と見物の人が言う。
しかしひなは全く動じる様子もない。しばらく離れて戻ってみると、ひな達だけで泳ぎ回っていた。そういうものなのかな?




私は蓮の花が好きだけれど、睡蓮もよい。やはり暑い日などには上品で涼しげな花だ。この池には随分と睡蓮が多く、ほとんど水面を覆っている箇所も。






ここには鳥がよく羽を休めに来るのだろうか、青鷺や鴨がたくさんいる。
鷺のほうはあまりお上品ではない声で鳴いている。

京都駅から5分、と言う場所にあるとは思えないのどかな景色、確かに向こう側には高層マンションも見えるのだが。

出てから塀づたいに歩いてみたが、この中にあの広大な池がある庭が存在するとは思えないくらい、周りは普通の家々が並んでいる。
多少普通でないかな?と思われるのは、「仏具店」や「法衣店」などが軒を並べている通りがあったりするところか。


お墓参りを毎年、北海道に帰ってすることもできないので、このように東本願寺へお参りすることで代わりにしているが、亡くなった母には「京都観光のついで」と思われているかもしれない、と時々考えたり、する。

「死んだ子の年を数える」と、早くに子供を亡くした人のことをいうけれど、私も良く「死んだ母の年を数える」様なことをしている。

年を数える、というよりは、亡くなった頃の母と同じような年代の女性を見ると、[元気でいいなあ」と思ったり、おそらく80はとっくに越えている、と言うような方が、曲がった腰ながらスタスタ元気に電車に乗ってこられたりする時に「この位まで母が生きていたとしても、これだけ元気に歩き回れた可能性もあるんだなあ」などと考えてしまうのである。
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ベランダから

2009-05-05 23:46:45 | 現実
年末にカニ旅行で大盤振る舞いをしてしまったので、今年のGWは特にお出掛けはナシ、と決めていた。

同居人も私も4月から仕事の内容や職場が変わり、お疲れ気味で正直どこかに出かけるよりはのんびりしたいと言うのも事実



昨日はゆっくり起きて、2人で近所のマックへクォーターパウンダーを食べに行く。今週は肉肉しい週間らしくビーフ関係が安いのだそうだ。
オーストラリアにいた時はこのクォーターパウンダー食べたけれど、何故日本にないのか不思議だった。メガマックなんてあるのに…。


ちょうど「らでぃっしゅぼーや」の配達の日、来るのを待って晩御飯何にするか決めることにする。
しかし来てみると珍しいものはないので、サイコロステーキにレンコン、にんじん、ごぼうを合わせて食べ、鯛と水菜で汁物を、ということに。
あまり手のかからないメニューなので、あとは夕食までゆっくり。


この季節、天気の良い日は夕方の空がきれい。西向きなので、日が沈むまでベランダで夕日を眺めることが出来る。



ベランダからは向かいの会所の日本庭園が見える。ここにはたくさんの木があって、朝方、夕方には鳥たちがやってくる。

昨日は50羽近くが大きな木に止まって賑やかだった。
同居人と双眼鏡を持って観察をする。何の鳥か?灰色っぽく嘴が黄色い。一見スズメのようだが、大きさはハトくらいはありそうだ。


私の住む街は、どちらかと言えば「中小企業」「工場」のイメージが強い所だが、マンションの前に江戸時代から保存されている会所があり、重文になっているおかげで、向かいに建物が建たず視界が開けているのがありがたい。


これだけ大阪に近いところで、木々が多く朝夕に鳥の声を聞くことが出来る、というのは幸いだと思う。
最近では私の出勤時間あたりにうぐいすがきれいな声で鳴いているのが聞こえるのだ。






ひと月ほど前には、不思議な霧の日があり、面白い写真が撮れた。





普段ならベランダから良く見える会所の建物もかすみ、その向こう側にすぐ見えるはずのJRの高架も見えない。出勤できるか心配なくらいだったが数十分で霧は晴れた。


夜もまた、面白いものだ。同居人の帰りが遅い日などにはよく、ベランダに出て夕涼みをする。
夜風は気分がよいものだが、夏になると向かいの会所からウシガエルの声が聞こえてくる。
あまりに大きな音なので初めは機械の音かと思った位なのだが、会所の池に住むウシガエルらしい。この声が聞こえると「暑くなったんだな」と毎年思うのだ。
昼間は鳴かないので、「夏の夜の風物詩」というものだろう。


また、ネコかイタチかが走る音もすることがある。イタチは1度だけ、物凄い勢いで走っていくのを見たことがあるのだ。




こうして写真で見ると、夜の会所の木々は鬱蒼と茂って、公園くらいの広さがありそうに見える。実際にはそこまで広くはないのだが。

特に風のある夜には、すぐ目の前の大きな木のさわさわという響きが心地よい。

そうこうしているうちに同居人が帰ってくる。

「なんかベランダで光ってたぞ。怪しい奴だ

それはもちろん真夜中にベランダで写真撮影している私のことである





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