たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

ほんの少し秋

2015-10-26 17:54:36 | 現実
ここ数か月、忙しく日々を送っていたのを心配した同居人が「疲れをとるため」と温泉旅行を計画してくれ、滋賀県の永源寺温泉へ。



信楽の近くなので温泉宿でもたぬきが迎えてくれる。







川が見える部屋付の温泉に入り、美味しいイワナの塩焼きを頂いてのんびり。
晩御飯は部屋食でなく、レストラン。60代位、同窓会らしき男女6名がにぎやかに語り合っている。

「『あいこさん』が一番の美人らしいな」

同居人がつぶやく。

「なんで?」

「話を総合するとそうなる」と笑う。


うるさくしてすみません、と出て行かれたが、楽しげで悪くなかった。
静かな温泉宿もいいが、いかにも温泉らしく賑やかなのもいいものだ。ここはもともと「スーパー銭湯」風の日帰り温泉のみだったようで、レストランのほかにマッサージセンターがあったり、くつろいでテレビを見られる一角があったりとけっこうな人出だ。


翌日は永源寺を訪れる。

ここは静かでいいお寺だった。





参詣の人も少なく、少し紅葉が始まった庭をゆっくり。





あとひと月したら紅葉、よさそうだねえと話しながら散策。

このあたりはこんにゃくが有名。あちこちの出店で「赤こんにゃく」が売られている。
我々も手作りこんにゃくと山椒味噌を晩御飯用にゲットする。


芭蕉の句碑も。




「こんにゃくの さしみもすこし うめのはな」


「芭蕉って、俳句、うまいのかな…」

「そうだねえ…」

「柿食えば…もなあ…」


帰路でのお昼はここ。





こう書いてあるので、一時間も待たされたらどうしよう、と思ったがそういう事はなかった。せいぜい10分位で番が。

チーズフォンデュと、自家製ソーセージの煮込みしかメニューにない。



これもついてるのはパンのみで野菜などはないが、これで一人前2200円!!高っ!!

しかしながら、チーズは物凄く濃厚で美味しい。

「これよっぽどいいチーズ使ってんだろうな」

確かに、ちゃんとしたチーズを買ったらブロック1000円以上するのもある訳だし、これだけの量があればチーズ代だけで結構するだろう。

70歳、可愛らしいスイス風の服を着て手回しオルガンを演奏してくれる。大音響のエーデルワイスで温泉旅行は締め。



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アルバム

2015-10-19 20:02:46 | 現実
8月9月に渡って3回、帰省した際に家の周りの写真を撮った。

父が育てていた花々を中心に。

父も「全部撮っておいて」と言っていたので。 この季節のものしか撮れていないけれど、一番庭の花がきれいな季節である事も確かなので、かえって良かったかもしれない。

撮った写真をどうしようかと考えていたが、いつもWEBでアルバムを作っているデジブックでフォトブックを作り、父に贈ることにした。




家の外観や中の写真も撮っておいたので、それも加えた。

錆びてしまった郵便受けも。






父がせっせと秤を使ってこまめに料理していたキッチンも。




喜んでくれるといいが。

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久々の京都あるき

2015-10-07 00:53:35 | 現実
約2か月ぶりだ。

8月から9月にかけて、北海道と大阪を3往復、父の行先探し、家売却の手筈、様々な事の勉強をするのに時間もかかり、調べ物を夜中にして、朝早く起きて電話連絡、の毎日は結構大変だった。

高齢者施設はどんなものがあるかもよく知らず、家も車も売ったこともなく、ものの処分をどうするかも色々とやり方があり。

なるべく父には暮らしやすい環境を整えてあげたいし、少しでもお金が残るようにしてあげたいし、とあれこれ考えつつ準備するには頭も気も時間も使う。
物事知らなくて足元見られるのも困るし、とずいぶん勉強をしたので、お蔭でいろんなことを学んだ。

友人や親戚、同居人にも協力してもらい、ありがたいことに何とか父の行く先は決まり、片づけも引っ越しも済んでまず第一段階過ぎた感じ。
前日ほとんど寝ずに引っ越し、父は力仕事できないし、後片付けも一ちょっとした買い物もひとりで全部、というのもあり、へろへろで帰阪したのがシルバーウイーク。
帰省前に風邪をひいてしまったのもあり、えらい目にあった。

その直後の休みは風邪も抜けずぐったりしていたので、昨日は久々にどこかお寺に出かけて庭でも鑑賞しつつリフレッシュしたいと思っていたのだ。







等持院は以前から芙蓉の花を撮りたくて気になっていつつ、アクセスがいまひとつだったので行っていなかったところだが、ちょうど芙蓉の季節、sodakyotoでも紹介されている。行かないという手はないだろう。入り口で早速白い芙蓉が迎えてくれた。

足利将軍家代々の菩提寺で、かの足利尊氏が創建、天龍寺のあの美しい庭を作った夢窓国師が開山。




心字池があり、回りを巡っていくという典型的な庭園だが、芙蓉の花で彩られて華やかだ。天龍寺の池はもっと広大だけれど、やはり華やか。なんとなく、感じは似ていると思う。







庭は有名なのだが、この近くの金閣寺や龍安寺ほどメジャーではないからか、閑散としている。月曜だし。せいぜい5,6人しか参拝客がいないのだ。そして日本人ばかり。
賑やかな中国人観光客がいないお寺は久しぶりだ。

やっぱり、いいなあ、お寺のこの静けさ。鴬張りの廊下。もう、ちょっと冷たく感じるのだ。

お庭を見渡す廊下で坐って休もうと思ったら、「廊下に座ってご休憩はご遠慮ください」だそうで…残念。確かにここに座られたら奥の座敷、お茶飲ませてくれるようになっているがそこからは庭が見えなくなってしまうだろう。

だが庭は自由に散策できる。

あちこちにちょっとだけ、秋の色。






この葉っぱが真っ赤になるのは来月か。京都の美しい季節がまたやってくる。
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