今朝早くに見た天気予報では、6時頃から天気が崩れる、とのことだった。
お昼頃に洗濯物を干し、2時頃に気づくと風が強くなってきていた
同居人からメールが来る
「至急」と言うタイトル
何ごと?
「すぐ洗濯物を取り込んで窓を閉めて」とのメッセージ。
なんで洗濯したことを知っているのやら、と思いながら、ベランダに出てみると、北から南へと、物凄い勢いで雲が飛び去っていく。
あっという間に付近は北側から雲に覆われ始めた
南側はくっきりと晴れているのに
それから豪雨と雷がやってきた
屋内で見る雷雨は爽快なものだ
ベランダから写真を撮っている私の足元もびしょ濡れになるくらいの勢いの雨、ここ数日の暑さを、埃と一緒に流し去ってくれたようだ。
暗くなってからちょっと外に買い物に出てみると、雨はおさまり、空気も澄んで涼しく、気持ちが良い。
雨が治まったのが昼間であれば、湿度が上がって蒸し暑くなっただろうが。
普段着のワンピースも夜風に吹かれ気持ちが良い
そこで思い出した。
私はこのワンピースを20年以上毎年着ているのである
21・2歳位の時に自分で縫ったものだ。「ノンノ」に作り方が載っていた、簡単な裏地なしの夏のワンピースである。
ノースリーブで、フリーサイズ、後ろにリボンをつけてそれで調整するようになっている。
縫いしろの処理が雑だ、と洋裁上手の母に笑われたが、結構気に入って、無論その頃は外出用に着ていたのだ。
外出用にはもう向かなくなってからは、家での普段着用にずっと着ていた。
一枚もので、涼しくて締め付けないデザインがちょうど良いのだ
ふと、私はこのワンピースを着て何人の人に会ったのだろう?などと考えてしまった。大学にも着て行ったし、デートにも着て行った。買い物にも着て行った
たしかオーストラリアにも持っていったのでは?
かなり前に同居人が、「いつものチェックのワンピースを着た私」がそこに立っていて…という夢をみたと言っていたのを覚えているが、オーストラリアでのことだったように思う。
「いつもの」と言うという事は、着た姿を何度も見て、印象に残っているからだろう。
何度も洗濯を繰り返して(ひと夏10回洗ったとして20年で200回である)、色も生地自体も薄くなってはいるが、さして傷んでいるとも見えない。かえって吸水性が増して、その上乾きやすく、アイロンもいらない、という便利な服である。
大学生が買ったのだから、高い生地ではなかったのは間違いない。よく保っているものだ、と今更ながらに感心する
ここ20年の私を良く知っていてくれる、と言う気がして、愛着のある服だ。いかに古びてもなかなか捨てられるものではない。