たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

暖かくなったと思ったのに…

2012-02-28 00:31:01 | 現実
今日は寒い。もう2月も終わりと言うのに。
同僚の話では、明日の朝はマイナス4度になるとか。もうそこまで冷え込む日はないかと思っていたのだけれど。

先週は割合に暖かい日が続いて、もうダウンはやめて春用のお気に入りの明るいブルーのコートにしようかと思っていた。

休みの月曜はお天気が良くて、「どこかに写真撮影に出かけたいな」と思っていたのだが、やめにした。ここ3週間近く風邪気味で、まだ鼻水も咳も出るし…とあきらめたのだ。
珍しく風邪を引いたと思ったら長引いて、先々週はついにレッスンが危うくなるくらい声が出なくなった。声が出なくなったらもうお手上げ、どうしようかと思ったのだが、はちみつ、のどスプレー、トローチ、ありとあらゆる考え付くものを試し、なんとか切り抜けた。
これから1年でもっとも忙しい季節、体調管理は万全にしておかねば。

しかし天気はよいのだ!
もったいない。

では、と言う事でご近所に春を探しに出かけることに。
我が家のある辺りは自然がいっぱい、という所ではないが、「せせらぎの道」ならば…しかし行ってみるとせせらぎがないのだ。府営住宅建設中のためか、水を止めているらしい。
まあ、散歩には問題がないので歩いてみる。

全く気付かなかったが、驚いたことにローズマリーの大群があったのだ。今まで気づかなかった。こんなところに。ほんとにローズマリー?と思いむしってみると爽やかな香りがする。



小さな紫の花も咲いていてちょっとラベンダーのよう。我が家のローズマリーには花、咲かないんだけど…露地植えとはやはり違うのか。

少し歩くと黄色の花が。蝋梅だ。
実は蝋梅の花を近くで見たのは初めてである。

調べてみると、これは梅ではない。梅はバラ科サクラ属、蝋梅は蝋梅科蝋梅属、別の種類だ。確かに花は下を向いていて、あまり梅とは似ていない。梅よりも早く咲いて目を楽しませてくれるかわいらしい花だ。
近くでよく見てみると、本当にろうのようにわずかに透き通って、ガラスの様にも見えなくもない。下を向いて咲いているところは小さな電灯のようだ。
しかしながら、種にはストリキニーネのような毒があるのだとか。このかわいらしい見かけで。丈夫な植物だそうだから、そうして種子を守ってきたのだろうか。




どこかから賑やかな鳥の声が聞こえるので探してみると、枯れ切った藤棚の上が集会所になっていて、雀がたくさん。



我が家の近所は大木が多く、鳥は色々なのが、たまに大群でやってくるけれど、雀をこんなにたくさん見たのは久しぶりかもしれない。
小さな雀でもこれだけ集まるとすごいボリュームだ。
「あたたかくなってきたね!」とでも話し合っていそう。あまりかわいらしい声でもないが。

せせらぎの道から外れて近所の狭い道をあちこち回ってみる。意外なところから川べりの道に出たり…ところどころの道路脇、お家の庭の花や木の芽も、少しずつふくらみ始めている。

つぼみと初春の写真集でもつくろうか、とあれこれ撮ってみたら、案外面白いものが撮れた。
デジブックで発表したところ、HPのトップで今週のお勧め20冊に選ばれ、ディスプレイして頂いて感激!2/27から1週間載せてくれるそうだ。
よい記念になった。



デジブック 『春つぼみ。』
コメント (4)
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尾道・坂道散歩道エクササイズ

2012-02-14 02:18:41 | 現実
全くもって、エクササイズと呼ぶにふさわしい尾道散策だった。
尾道を歩いたことのある人ならわかるだろう。

同居人が仕事で尾道に行くため、車に同乗し、同居人の仕事が終わるまで町を散策することにした。

10年近く前に行ったきりで、その時はあまり時間もなく、さっと千光寺まで上がって降りてきて、というだけだったので、今回はあちこち回ってみようと思い立つ。
ネットで調べてみると、「古寺めぐり」というルートがあるようだ。

以前行ったときにはたぶんロープウェイで上がり、坂道を降りてきたついでに千光寺を見た、と言う程度だったが、「古寺めぐり」は下から上がっていくのだ。



細い石段が続く続く。

ここ尾道は漁師町であったので、安全祈願のために小さなお寺がたくさんあるのだとか。

確かに、古寺めぐりのお寺は小規模で、普通の大きめの家位のものがたくさんあるのだ。道のあちこちに「順路」と書いた石の目印が置かれていて、そこをたどっていくと次々と細道の続く途中にお寺がある。石段も上ったり下りたり実にアップダウンが激しい。
突然明るくなって海が見えたり、ちょっと石段を降りたところ等に小さい墓地がたくさんある。

静まり返った家々のそばの細い道を通っていくと、どこからか人声が聞こえるのだが、姿は見えない。不思議な異空間。



大抵の人が千光寺までいくようだ。
前を歩いているカップルの女性が「きっつうい!もう足がくがくや!」と叫んでいる。「まだ上がんの?信じられへん」(関西人か?)

お天気の良い日で、しかもさすがに瀬戸内海に面した町、大阪よりもはるかに暖かい。もう春も近いと感じられる日差しだ。千光寺まで上がった頃にはジャケットも脱ぎ、ヒートテックを着てきたことを後悔するくらいだった。



千光寺までの道のりでは、ほとんど人に会わなかったのだが、ロープウェイで上がってきた人が多いのだろう、日曜でもあり、ここは結構な人出。

なんだか上のほうから、「アメリカンクラッカー」のような音が聞こえる。←これがなんだかわかる人はいるだろうか。ぱちぱち、音をたどってみると、大数珠のかかった社がある。この大数珠を一回りさせると幸せがくるのだとか。私もやってみる。

小さな仏様がたくさんあるな、と見ていると、ちゃんと売店で売っているのだ。持って帰るか、願い事を書いておいていくか、だそう。書くほうにする、というと、ペンを貸してくれ、「景色のいいところで書いてきて下さい」とのこと、大松の下で海を眺めながら願い事を書く。



山のてっぺんの展望台、素晴らしい景色だ。瀬戸内海が遠くまで見渡せ、島々がかすんで見える。天気が良くて本当に良かった。


さて、そろそろ2時、坂道を降りて帰り道につく。

それにしても細い道に凄い坂だ。石段は降りるほうがこわいが、この急坂では疲れた足では転げ落ちそう、手すりを伝って降りる。
「時をかける少女」で原田知世が、坂の上の家から石段を駆け下りるシーンがあったけれど、よく落ちなかったな、と思ったりする。あの石段はどのあたりなんだろうか。

三重塔近くで猫が枯葉の中で日向ぼっこしている。
道行く人々に撫でられてもわれ関せず、と言う様子、「尾道の猫というのをわきまえて仕事してるね」などと言われている。



近くには「猫の細道」があり、いかにも猫が歩きそうな細道、坂道が続き、アスファルトに猫の足跡が残っているのは演出かと思ったのだが、ここでなくても結構あちこちに足跡があったのだ。猫の多い町らしい。猫関係の店がたくさんあって楽しい。

「時をかける少女」のロケに使われたという艮神社まで降りてきたが、まだ同居人からは連絡が入らないので、再度石段を上って歩き回ってみることに。

志賀直哉旧居近くも急坂が多い。景色のいいところに住んでたんだな~贅沢、と思いつつ、またここにも寝ている猫をつついてみる。この猫も「われ関せず」でぐっすり眠っている。しかも傘立ての中で。

再び別のルートで降り、ほとんど「崖」の上にあるお寺から下を。ちょうど電車が駅に着くところだ。古めかしいお寺からいかにも現代的な電車を見下ろすのはなかなか面白い。




しかしながらもう足は限界。いったいどれだけ石段を上り下りしたのやら。この町の人は足腰がさぞ丈夫だろうと思われる。

駅付近まで降りてくると、尾道出身の林芙美子の像が、あまり雰囲気のない場所に置かれている。



「しまなみ海道」まで足を伸ばせばまたちがうけれど、このあたりは工場やフェリー乗り場のある狭い海道だから、それほど「海辺」と言う風ではない。迫る山、坂道のあちこちに所狭しと並んだ家々、数々の古寺の甍屋根、人がこの狭い地域で暮らしてきた、という実感のある町だ。





デジブック 『尾道・坂道散歩道』
コメント (2)
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入院記録9

2012-02-05 17:57:48 | 母の記憶
ひさびさに風邪をひいてしまった。

前回は2年前、やはり2月だったが、休めない日だったので頑張って仕事に行ったが割にすぐよくなった。その前にインフルエンザで3日休んだのは5年前になる。このブログのバックナンバー確かめてみたら、2007年3月の事だった。このブログ初めてすぐだ。
それ以降5年、具合が悪くなって仕事を休んだことはないから、丈夫な方と言っていいだろう。

寒い時期はやはり、具合の悪くなる人が多いようだ。同僚も数人、ここのところ風邪気味の人がいる。私と同じように、しばらく咳も出ずに喉だけが痛く、鼻水でしめる、という感じなので、誰かのが蔓延してしまったのだろう。幸いインフルエンザではないので、休んだ人も1人だけ、そうひどい事にはならず良かった。休んだ子はハワイ出身の先生なので、この厳しい寒さには弱いのだろう。

寒い時にはお手製お手軽チャイもどきを作って飲む。
鍋にごく普通の紅茶を濃いめに煮だし、そこへミルクを入れてさらに煮て、ショウガや、カレーに使うガラムマサラを入れ、砂糖。普段紅茶やコーヒーに砂糖は入れないけれど、チャイには入れた方がよい。これはとても体が温まる。

この冬、故郷の北海道では大雪。テレビを見ない私はしばらく気づかず、ネット中「岩見沢大雪」というタイトルをニュース欄に見つけてびっくりした次第だった。岩見沢は中途半端な田舎で、特にこれと言った特徴もないからニュースになるなどまず、ないのだ。
しかも1日で2メートル近く降った、というのだから驚き。慌てて父に電話したら、「もう、こんな雪は初めてだよ」とあきれ返っているだけで、結構のんびりしていたので安心はしたが…幸い家の近所には大手のスーパーが、歩いて行けるところにあるので、けもの道のように細くなった道を歩いて買いだめしてきたそうだ。「お客さん5人くらいしかいなかったよ」とのこと。

1階の窓から向こうに見えるはずの家も雪が積もって見えず、そうなると雪かきした雪を上に上げられない位の高さになっているということ、となりの方が除雪の機械持っているのでうちの分もしてくれたそうで有難い。

私が小1かそれくらいの頃、道が無くなる位の雪が降ったことがあった。
夜になって雪がやんだので、近所の人たちが総出で雪かきを始め、私もじゃまになりつつスコップ持って外に行った。雪が青く見えてきれいだ、と思ったのをよく覚えている。子供はのんきなものだから、車道もふさがれて一面雪原みたいになっているのを「面白い」と思って見ていたのだ。
雪が降っているときは静かだから、その静けさと雪かきのザクザク言う音、一面青い雪、とても印象に残っていてよく思い出す光景だ。

5年ほど前に同居人と一緒に帰省した時、私が熱を出したので、飲み物を買いに同居人が夜、スーパーまで出かけたことがあるが、その時あまりに静かで、別世界だと思った、と言っていたことも思い出す。私の実家の近くでは夜になるとあまり車も走っていない。
自分のきゅっきゅっという靴の音しか聞こえず、しゃわしゃわと音が聞こえたと思ったら後ろから静かに車が来て、びっくりした、とのこと。
雪が音を吸い込んでしまうから、夜の雪道は静かなものだ。




これはもっと前、ちょうど9年前の事、母が札幌の厚生病院に入院時の事だが、私と(電話で)話して、同居人が雪かきを手伝い、叔母が正月用の料理を父の分も持ってきてくれた、と言う事が書いてある。正月休みだったので同居人と一緒に帰省したのだ。
その時もかなり雪の多い年だったので、雪に馴染みのない同居人は雪が積もっているのが見られて喜んでいた。
父がガレージの雪下ろしをするというのに喜んで手伝いについていって、はしごを登って行ったのを見て、「雪のないところで生まれ育った人はのんきだなあ」と思ったものだ。
母が「慣れない人には危ないからそんなことさせない方がよかったのに」と電話で文句を言っていた。確かに慣れない人は雪道を歩くのも危なっかしいものだ。

母にすれば、雪かきをしない初めての冬だったはずだ。実家は玄関から門までの間が結構あるし、そこから先も、大きい道路に出るまでの道があり、車を出そうと思ったらかなりの範囲になるので、冬の雪かきは大変な作業だったのだが。


その時よりも、小1の時よりも多かったという今冬の大雪。
Youtubeにアップされた画像があったので見てみたが確かに凄い。
風邪で休んだハワイ出身の先生が見たら大興奮するかもしれない。少し前に大阪で雪がぱらついたとき、「私まだ、雪が降ってるの見たことないのよ!」と大騒ぎしていたのだ。

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