たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

筋肉痛…

2012-11-05 22:41:46 | 現実

11月3日、祝日が土曜日と重なるとは! 嬉しい事この上ない。

月~金までは12時出勤9時終わりだが、土曜日のみ、2時間早く10時始まり7時終わり、1日物凄い数のレッスンとカウンセリング、テスト等をこなさなければならない日だ。土曜日しか来られない生徒さんも多いため。
10時始まりというと、別に早くはないように聞こえるというか、むしろ遅く聞こえるが、通常9時5時で仕事をしている人が、週で最も忙しい疲れる日が7時出勤になるようなもの。
つまり6時起きが普通の人なら4時起きするような感じ。無論看護師さんのように2,3時間仮寝するだけで丸1日仕事する事も少なくない人から比べたら甘いものだろうが…。

以前からこの日は少し遠出をして、京都、嵯峨野や清滝のさらに北、栂尾まで足を伸ばそうと決めていた。ここはおそらく96年…大阪に来た翌年あたりに一人で歩いた場所だ。
その時はカメラを持って行かなかったので、写真が残っていない。一度行って写真を撮っておきたいと思っていたのだ。特に東海自然歩道の美しさが心に残っていた。

その頃はフィルムカメラを持っていたのだけれど、なぜ持って行かなかったのか覚えていない。なにしろ16年も前の事だ。携帯もその頃は普及しておらず、ポケベルが主流で、ウチの同居人も持って歩いていた。今ならカメラなくても、携帯やスマホで相当きれいな写真が撮れるのだから便利なものだ。

その頃同居人は会社関係のワークショップで月一で京都に行っていたので、私はそれにくっついて一緒に車で京都まで行き、一人で歩き回るという事をしていた。栂尾あたりのほかには大原三千院、貴船から鞍馬山中まで遠出することも。

栂尾に以前行ったときには、バスを降りたのは私だけだった、という記憶がある。日曜日だったのに…京都駅からかれこれ1時間もかかるから、清水寺や金閣寺銀閣寺のように、そうたくさんの人が訪れる訳ではないだろうが、それにしても寂しい場所だと思ったものだ。
記憶通りの場所でバスを降り、高山寺へ向かう。石段を上がって境内に入るとまた石段、坂道、そうそう、最古の茶畑、という所の横を登ったなあ、とこれも記憶にある。境内の広いお寺だが、境内と言うより山中を歩く感じがする。

ここから5,6分歩くと槇尾の西明寺。周山街道は結構車が頻繁に通り歩きにくいが、西明寺のあたりから少し道路より奥に入って橋があるはず。16年前には、道路から見下ろした清滝川の河原にたくさんの人が休んでいて、水はきれいだし気持ちよさそう、ととても印象に残った場所だ。



16年前は一体どの季節に行ったのだろう?水辺にたくさんの人がいたなら、暖かい季節のように思える。しかし、ある理由で私はその時の自分の服装をはっきり覚えているのだが、秋か春先に着る服を着ていたのだ。しかし、桜がきれいだった、とか、今回の様に紅葉していた、と言う記憶もない。しかし、少なくとも冬のコートは着ていなかった。であれば10月位か、それとも3月頃だろうか?暖かければ、虫に刺されやすい私の場合「刺されて痒くて困った」と言う事も覚えていそうだが、それもないので…。

今回は、河原で休む人の姿は見当たらない。11月初めとしては相当寒い日だったのだ。
山菜蕎麦で体を温めてから朱塗りの橋を渡って西明寺へ。16年前は通り過ぎただけだったが、今回は行ってみる。ここも、石段!川から相当上がっていったところにお寺はあった。
こじんまりとして感じの良いお寺。なぜかどこも、灯籠がまっすぐでなく、半円形に並んでいるのが面白い。




帰りも橋の辺りで写真を撮っている人たちが多い。朱塗りの橋と紅葉って、本当に最高の組み合わせで、これぞ日本!という景色。それに水の澄みきった川。本当に底まで見通せるのだ。




さあ、次は前回挫折した、神護寺だ!

お気に入りの「歩く地図」によれば、このあたり栂尾~槇尾~高尾~東海自然歩道は「神護寺の石段以外は、意外にアップダウンが少なく、履きなれた靴なら十分に歩きこなせる道である」とある。

…お寺の石段くらい…と思って上がっていった私の予想を裏切る山登りだった。
16年前は、東海自然歩道のハイキングが後にあるため、体力温存しよう…特に神護寺に興味あるわけでもないし…と途中でギブアップした恐怖の石段である。途中に2か所ほど、お休み処があるのはそのためだろう。お茶やぜんざいなどが頂けるお店があるのだ。いっぺんに登るのは本当にキツイ。

今回はギブアップはなし!と決めていたので頑張って登っていくが、降りてくる人の中には、どう見ても80にはなるだろうと思われる高齢者などもいるのだ。つまりはこの方も登れた訳、前回の私は相当の根性なしであった。

休み休み、写真撮ったり景色を眺めたりしつつ、神護寺の門へ続く最後の石段へ。なるほど、石段の左半分は段を平らにして坂道にしてある。そちらの方が少しは楽だからだろう。
やれやれ平地になった、と思ったら、金堂へはまた急な石段!
ここがよく、紅葉の季節にパンフレットやポスターになっている場所だ。さすがに見ごたえがある。



見ごたえがある、と感心しているのは無論私だけではないので、人の入らない写真を撮るのは至難の業である。
また、どういうわけか常に「じゃま!」って言いたくなる人が一人、必ずいるものである。

「もおおお携帯見てないで動いてよ!」「写真撮ったらさっさと上がってよ!」と勝手に思ったり、してしまうものだ。

私も突然立ち止まって写真撮ったりするから、あちこちで言われてるんだろうなあ…

帰りはお休み処で暖かいぜんざいを頂く。こういう時の甘いものは体にしみる感じで美味しいものだ。

さて、ここからは清滝まで山の中を歩く。

高雄の辺りは小さなホテルもあったり、食事の出来る「床」もある。



貴船とは随分違うが、ここも水も空気もきれいでよい。夕食ならこの季節では寒いだろうけれど。
水は透き通っているが、ダムのこちら側はまるで、緑を映したような色合い。ダムを過ぎると透明に戻るのだ。これからこの清滝川に沿って歩く東海自然歩道だ。




時には速い水の流れも。





このあたりになるとさすがに人は少なく、10分おきにすれ違う、と言う位。
16年前に歩いた時はもっと、明るい場所が多かった気がするのだが。木々が成長したのか、曇っている時間も多かったせいか。数日前に雨も降ったそうで、湿気も多いようだ。






そうそう、ちょっと休めるベンチのある開けた場所があったな。ここだ。



一か所、「履きなれた靴なら十分歩きとおせる」はずじゃあなかったの?という場所があって、岩が飛び出しているので乗り越えないとダメなところがあった。そう、ここ。記憶通りである。16年前は木の枝つかんで這い上がったはず。今回はそこまででなかったのは靴を頑丈なブーツにしたからだろうか。

「歩く地図」の情報通りならこれでよかろう、と16年前はロングスカートに、通勤にも履いていく、太いヒールの低い普通の革靴(確かに履きなれてはいたが)、ショルダーバッグという格好、街中に近いお寺巡りならちょうど良かっただろうが。
自然歩道ですれ違う人たちは皆、しっかりしたハイキング姿だったのだ。バックパックに登山靴…。「この人この格好で何やってるのか」と私を見ていた人もいるだろう。
このせいで私は16年前の服装をしっかり覚えているのだ。

今回はちゃんと、ジーンズに丈夫なブーツ、カメラを収めたバックパックだが、そう「ハイキング」風でもない。すれ違う人の中には、今時の山ガール風の服装に、ストックさえ持っている人も結構いる。ストック持つほどの場所はないんだけど…。基本的に平地なのだ。

清滝まで降りてあとはバスで鳥居本へすぐ。10分位のものだが、ここも写真には残っていない化野念仏寺を回り、嵯峨野を歩きとおして嵐山へ。
脚が棒とはこのことだ。自然歩道は4キロ位だから、歩いた距離は高山寺から考えて直線距離で6,7キロという所だろうか、でもお寺の中を歩き回ったりしているから、もっと歩いているだろう。ショッピングでもその位は歩くだろうけれど、さすがに石段は効いた。
京福嵐山駅構内の足湯、疲れた足に優しいあったかさ。何故足湯の後はこんなに足が軽くなるのか不思議。
帰りの電車の中はぐっすり眠ったが、疲れすぎていて、夜は眠っている間も疲れた気がした。目覚めたら筋肉痛。
しかし翌日に出たのならまだ若いのでは?そう思っておこう。



デジブック 『秋、深まる。』
コメント (2)
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