たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

家計簿

2010-03-28 23:06:16 | 母の記憶
家計簿の2冊目がそろそろいっぱいになってきた。

家計簿といっても、私の場合はただのノートに線を引いて使う。基本は「袋分け」方式、週毎に予算を分けて銀行の紙袋の裏に明細を書くのだ。この方式は私に向いていたらしくちゃんと続いている。ノートはその月の収入、出費の予定、結果をまとめるのもの。
始めたのは今住んでいるマンションを購入することになったのがきっかけだが、あまり細かく細目を分けずにしているのでうんざりせずに続くのだろう。

今日1冊目2冊目とぱらぱらとめくっていて、8年の間に字体も変わるな、とか、この頃は携帯代それほどかかっていなかったんだ、とか、一体このサイトで何を買ったんだろう?ああ、この頃はヤケ買いしてたんだな、などとなかなか面白かった。
そういえばこの頃は肋間神経痛で痛みが毎日ひどくて、仕事に行ってるのがやっと、という時期だったんだ、というのもあったけれど、それでも家計簿はつけている。

しかし、一か所だけ全く計画も収支も書かれていないページがある。
2003年の3月から4月、というページ(給料日が起点なのでふた月にまたがる)。
母が亡くなった前後の事だ。
この頃は北海道と大阪を行ったり来たりで、家計の事など考える余裕もなかった。抜けているのは本当にこの月だけである。

肋間神経痛もそうだが、色々なことがしんどくてどうしようもないと思った時も何度かあったのだが、それでもつけられている家計簿を見ていると、私なりになんとか崩れずに頑張って生活してきたんだ、という様子が見えてくる気がする。
ただ数字と出費したものの項目が書かれているだけなのだが。

今日は3月28日。
もうすぐ母の祥月命日が終わる。
昨日買って母の写真の前に飾った花はまだ、しばらく保ちそうだ。



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入院記録6

2010-03-22 19:55:15 | 母の記憶


母の日記には、食べ物の話がよく出てくる。病人には、ごはんが食べられたか食べられなかったか、美味しかったか、ということが健康な人間以上に大切な事だからだろう。

札幌の病院に入院していたこの頃は、かなり体調もよい時もあったので、あれこれ食べることができたようだ。

この日記には父とざるそばを食べたとある。父の好物で、父の昼ご飯はいつもざるそばだったので、父が買ってきたのだろうか。
そのあと、「八ちゃんソーメ」を売店で買って食べたとあるが、これはなんだかわからない。それからお菓子を買って食べたというのだから、お菓子ではないのだろう。「ソーメ」と読めるが違うのかもしれない。

この日は、年末から帰省していた同居人と私が、大阪への帰り道千歳に行く前に寄った日だ。病院の塀の上に、誰かが作った小さな雪だるまが5つばかり並んでいたのをなぜかよく覚えている。



何か食べた、という話のほかに、日記とは別の箇所に、料理のレシピが書いてあることもある。

日記を読んでいてはじめは気づなかったのだが、裏を見てこのレシピを見つけた時は、日記の内容を読むより胸が痛んだ。

「百合根のポタージ」(ポタージュだろう)
テレビで見たのか、雑誌か新聞ででも見つけたのか。
自分で食べてみたいと思ったのか、父が百合根好きだったはずだから、それでちょっと変わったメニューで拵えて食べさせようと思ったのか。

いずれにせよ、自分が退院して、元気になって家に帰ったら作ろう、と考えてメモを取ったに違いない。そんな日が来ることはなかったのだが。

母に代って、このレシピで「百合根のポタージュ」を作ろうと思ったのだが、大阪ではあまり百合根を売っていない。「らでぃしゅぼーや」で来ることもない。
いつ作れるだろうか?
私自身はあまり百合根は好きではないのだが、ポタージュにすれば確かに美味しいかもしれない。
そう思いながらもう7年が経ってしまった。
来週の日曜が母の祥月命日だ。
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