暑いだろうな…。
6時半でこの明るさなら今日は1日晴れあがるだろう。
日傘、日焼け止め、薄手の長袖上着、でも下はワンピースで風通しよく。そうそう、虫除けスプレーとムヒは必須。目が疲れそうだから色が変わってサングラスになる方のメガネにしようか。
あっ、扇子も。汗ふきシートも。
夏の写真撮影はどうしても荷物が多くなる。
最近はご朱印帳3冊持っていることもあり、超望遠レンズを抱えていくこともあり、なかなかの重量のリュックをしょっていくのだ。
リュックは重量物運ぶのには良いが、財布やスマホをぱっと出せないのがネックで、小さいポシェットを持って行く事が多い。
最近京都のもと一澤帆布、お家騒動があってから信三郎帆布になった店で買ったこのポシェットが最近のお気に入りである。
今日のお目当ては蓮と睡蓮。第八番札所の大蓮寺は、蓮があるというので夏に行こうととっておいたお寺。京阪三条駅から歩いて10分ほどである。
行ってみると、このあたりはお寺だらけ。その中でも小さいが「安産祈願」ののぼりが立っていてわかりやすかった。
このお坊さんは、お寺を訪れるのが難しい妊婦さんの所に安産のお札を走りながら宅配(?)したという「走り坊さん」である。よって足腰健常のお守りも売っていた。
さて、ここから次のお目当て、平安神宮の神苑まで歩く。今度は睡蓮を撮りに行くのだ。
しかし暑い。まだ10時なのにこの暑さ! 持ってきたペットボトルのお茶はすでになく、水を買って水分補給、ちょっと日陰で休んでいく。
平安神宮傍のグラウンドでは野球をやってる高校生たちが。熱射病になりそう…
神苑は以前にも一度行ったが、残念ながら雨模様で写真もいまひとつだった。ちょうど今頃だったけれど睡蓮もそれ程。
今回はお天気も最高、花も沢山咲いている。
池を渡れる石橋は、豊臣秀吉が三条橋を作った時の遺構だとか。臥龍橋というが、このくねくねぶりがくせもの、結構危なっかしい。
しかも回りが美しい睡蓮に囲まれているので、当然のことながらみなさん写真を撮る。写真を撮っている人の横をすり抜ける強者もいるし、バランスを崩して落ちるのは簡単そうだ。
私が落ちるのはまだいいとして、カメラが落ちるのは困るのだ。慎重に渡ってお休み処へ。
暑いけれど、日陰は風が通って気持ち良い。睡蓮を眺めながら冷やしぜんざいを頂く。
京都でちょっと一休みの時にはよくぜんざいにするが、寒い時も暑い時も疲れた体に沁みる甘さだ。
そしてここにもやはり、外国人観光客が。びっくりするほど多い。
ひと昔前なら、ちょっと見ただけで中国や韓国の旅行者はすぐわかったけれど、最近はそうでもない気がする。ファッションがなんだか、日本人と似ている事も多いのだ。
違うのは髪だろうか。日本人の女性ほど髪に気合を入れている人々はないのでは、と思う。
ぐるりと神苑を回る。この橋は懐かしい。
昔両親と叔母夫婦がそろって京都観光に来た日、一日お付き合いをして回った時にこの回廊のような橋の上で写真を撮ったのだ。20年近く前になる。
外国人観光客(いかにもWesternな金髪の子供)を見て、
「あんた、ちょっと英語しゃべってみてごらん」
と母が言ったのを覚えている。
「お母さん、英語のわかる人とは限らないんだから」
「本当は喋れないんじゃないの!」
こんなやり取りも懐かしい。
桜の季節だった。