やっと夏休みに入った。
祥月命日には行けなかったので、お盆こそはと思い東本願寺へ母のお墓(ではないが)参りに。
京都の夏は蒸し暑いので、お盆に行くときはいつも気合を入れていく。
今年は整骨院で治療をしてもらってから(それが気合?)出かける。
京都東本願寺まではあっという間である。
door to doorで(本願寺にドアというのも変だが)ちょうど1時間。大阪駅から京都駅までは電車で30分かからないくらいなのだ。
いつもは超近代的な京都駅を北に出て、外を歩いていくのだが、「そういえばどこまでモグラ状態でいけるのか?」と思い地下鉄駅から歩いてみる。意外に遠くまで地下道が続いているのだ。
向こうからやってくる人が汗まみれなのを見てぎょっとする。
外はそんなに暑いのか???
しかしよく見ると、女の子がバッグを拭いている。
雨が降ってきたらしい。さっき京都についた時は晴れていたのだから、ゲリラ豪雨に見舞われたようだ。
地下道から出てみると、豪雨が去って小降りになったところ。私は両用の日傘を持っているので問題ない。しかももう東本願寺の前である。
お堀に水鳥がとまり、鯉が騒いでいるが、あんなに大きな鯉はこんな華奢な鳥にはムリ、食べられないだろうと思う。
夏に東本願寺に来ると、広々とした畳敷きの御影堂や本堂に涼風がわたり気持ちがよいものだが、豪雨の後では風もなく、蒸し暑い。
親鸞聖人の下、半地下のどこかにいるであろう母にご挨拶のあとは早々に冷房のあるホールに移動、涼んだ後は廊下に出て座り込む。他にも雨宿りがてら座っている人が結構いる。
お寺の板張りの廊下に座ってぼんやり雨を眺めるのも良いものだ。
さて、今日は買い物をする予定もあったので、四条河原町まで出かけ、お気に入りの雑貨店でしばらく過ごし、阪急の上でランチをする。
外に出てみるとすごい空。
浴衣を着た人がたくさんいるな、と思っていたのだが、鴨川を渡ってみると、床がずらりと並んだあたりに「京の七夕」と書いた幕が。お盆あたりになにかやっているらしい。
今日これからは大雨になりそうだけど…浴衣が台無しにならなければよいが。
私は退散することにする。
家に帰って翌日、久しぶりに母の日記を見る。
このメモは、おそらく母が最後に書いた文字なのである。
母が亡くなったのは3月。私が1月に行ったときには、右手で字が書けないと言って年賀状を代筆させられたのだが、その前後に書いたもののようだ。
左手でこれだけ書けた、と父に自慢していた、という話をのちに聞いた。
脈絡のないメモだが、テレビで見た人の名前や物の名前をランダムに書き出しているようだ。
「夏川りみ」「松井ゴジラ」はその頃よくテレビで見かけただろうし、「さっぽろ雪まつり」も2月だから不思議ではない。
「あらし」はアイドルのほうか?本物の嵐か?なぜ「おっとせい」が?「オーロラのさむらい」?
母がいたらぜひ選択の基準を聞いてみたいものだ。
このメモを見てから、その頃は知りもしなかった夏川りみさんをテレビや新聞で見るたびどこかしら親しみを感じる。私は歌は知らないのだけれど、母は歌が好きだったから、この人の歌を聴いて、いいと思ったのかもな、などと考えるのである。
祥月命日には行けなかったので、お盆こそはと思い東本願寺へ母のお墓(ではないが)参りに。
京都の夏は蒸し暑いので、お盆に行くときはいつも気合を入れていく。
今年は整骨院で治療をしてもらってから(それが気合?)出かける。
京都東本願寺まではあっという間である。
door to doorで(本願寺にドアというのも変だが)ちょうど1時間。大阪駅から京都駅までは電車で30分かからないくらいなのだ。
いつもは超近代的な京都駅を北に出て、外を歩いていくのだが、「そういえばどこまでモグラ状態でいけるのか?」と思い地下鉄駅から歩いてみる。意外に遠くまで地下道が続いているのだ。
向こうからやってくる人が汗まみれなのを見てぎょっとする。
外はそんなに暑いのか???
しかしよく見ると、女の子がバッグを拭いている。
雨が降ってきたらしい。さっき京都についた時は晴れていたのだから、ゲリラ豪雨に見舞われたようだ。
地下道から出てみると、豪雨が去って小降りになったところ。私は両用の日傘を持っているので問題ない。しかももう東本願寺の前である。
お堀に水鳥がとまり、鯉が騒いでいるが、あんなに大きな鯉はこんな華奢な鳥にはムリ、食べられないだろうと思う。
夏に東本願寺に来ると、広々とした畳敷きの御影堂や本堂に涼風がわたり気持ちがよいものだが、豪雨の後では風もなく、蒸し暑い。
親鸞聖人の下、半地下のどこかにいるであろう母にご挨拶のあとは早々に冷房のあるホールに移動、涼んだ後は廊下に出て座り込む。他にも雨宿りがてら座っている人が結構いる。
お寺の板張りの廊下に座ってぼんやり雨を眺めるのも良いものだ。
さて、今日は買い物をする予定もあったので、四条河原町まで出かけ、お気に入りの雑貨店でしばらく過ごし、阪急の上でランチをする。
外に出てみるとすごい空。
浴衣を着た人がたくさんいるな、と思っていたのだが、鴨川を渡ってみると、床がずらりと並んだあたりに「京の七夕」と書いた幕が。お盆あたりになにかやっているらしい。
今日これからは大雨になりそうだけど…浴衣が台無しにならなければよいが。
私は退散することにする。
家に帰って翌日、久しぶりに母の日記を見る。
このメモは、おそらく母が最後に書いた文字なのである。
母が亡くなったのは3月。私が1月に行ったときには、右手で字が書けないと言って年賀状を代筆させられたのだが、その前後に書いたもののようだ。
左手でこれだけ書けた、と父に自慢していた、という話をのちに聞いた。
脈絡のないメモだが、テレビで見た人の名前や物の名前をランダムに書き出しているようだ。
「夏川りみ」「松井ゴジラ」はその頃よくテレビで見かけただろうし、「さっぽろ雪まつり」も2月だから不思議ではない。
「あらし」はアイドルのほうか?本物の嵐か?なぜ「おっとせい」が?「オーロラのさむらい」?
母がいたらぜひ選択の基準を聞いてみたいものだ。
このメモを見てから、その頃は知りもしなかった夏川りみさんをテレビや新聞で見るたびどこかしら親しみを感じる。私は歌は知らないのだけれど、母は歌が好きだったから、この人の歌を聴いて、いいと思ったのかもな、などと考えるのである。