たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

『春・花めぐり』

2015-04-20 19:26:05 | 現実
また雨か…


穀雨(こくう)は、二十四節気の第6。三月中(通常旧暦3月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が30度のときで4月20日ごろ。




そう、恵みの雨。今日は4月20日。

しかしここ2週間、私の休み、日、月と雨ばかりなのだ。

先週はあきらめて家籠り。色々片付け物をしてそれはそれですっきりしたのだが、今日こそは撮影か巡礼に出かけようと思っていたのに。


多少の雨なら、雨の写真を撮るのもいいだろうと出かけるつもりでいたのだが、風も出るらしく雷も…だって。それはちょっとなあ。
50年に一度の雨量だとか、先ほどの天気予報で言っていた。

まあ、しばらく我慢の後のお出かけは楽しさ倍増だろうから、次の休みを待とう。

1月から撮りためた花の写真をまとめた。もうすでに載せている写真もあるが、中途半端に数枚撮っておいただけのものもあり、石山寺の梅などもアルバムにはしていなかったので、この際春の写真を時系列で並べてみた。

見ていると、風の強かった琵琶湖畔、まだまだ冷え込んでいた奈良の般若寺や京都嵯峨野、暖かくてすっかり春、と思ってしまった石山寺(その後すぐまた寒くなった!)の日差しを思い出し、雨模様の桜に季節の移り変わりを実感した。

特に石山寺に行った日の暖かさ、3月だったのにもかかわらず、ここ数日よりも暖かかったのだ。

今日の雨の後は春らしく暖かくなってくれるだろうか。5月になれば一番いい季節だ。

藤?杜若?サツキ?何を撮りに行こうか。


お向かいの重文の会所の庭の藤棚にも白藤が咲き始めた。 超望遠レンズならベランダから撮れるのだ。







デジブック 『春・花めぐり』
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第一番・二番札所 六角堂・誓願寺 

2015-04-14 00:15:44 | 洛陽三十三所観音巡礼
おみくじがいっぱい結んであるあれは、もう葉桜になったしだれ桜?それとも柳?







境内に入って見てみると大きな柳だった。市民の誇りの木、と書いてあるが、縁結びの木らしい。









西国十八番の札所で、用明天皇二年(五八七)に聖徳太子により建立されたと伝えられている。
本堂北の本坊を池坊と呼び、室町時代以降多くのいけ花の名手を輩出した、華道発祥の地として有名 。現在も華道家元池坊の拠点となっている。



ちいさなお寺だけれど、とても由緒のあるお寺。洛陽だけでなくちゃんと西国三十三所の札所でもあるのだ。

このお寺は、私にとって「近くまで行ったのに入らなかった」事が2回もあり、なんとなく気になっていたお寺なのだ。

最初は14年ほど前、母や叔母、いとこたちと京都巡りをした際に、たまたま横を通りかかったのだった。近くの錦市場に行った帰りだったのだろうか。
もう夜だったのでどちらにせよ入る事はできなかったのだが、名前が印象に残っていた。

2度目は3年ほど前、同居人と近くのウエステインホテルに泊まったことがあって、寄ってみよう、と思ったのにどこかわからず訪れずに帰った。


ここは洛陽三十三所観音巡礼、第一番札所だ。

ここで巡礼用のご朱印帳を頂いて、巡礼を始めることにしたのが4月6日。








裏には立派な、池坊のビルがあり、その前には聖徳太子が沐浴した池があったと言われる場所があるのだが…






北海道の湖にいた白鳥も気が荒くて怖かった事を思い出した。


しかしなんでかみつく白鳥を飼うのか??? おっきな鯉がいるのだからそれでよかったのでは???



という疑問はわくが、こじんまりしてなかなか良いお寺(頂法寺がお寺の名前)である。六角の角を回ってみると見事なしだれ桜がまだ満開。 今年はお花見ができなかったと嘆いていたのだが、ここで何とか取り返せた。ここにもおみくじが結ばれている。可愛らしい鳩みくじも。








法隆寺の八角形の夢殿もそうだけれど、八角か六角か、上から見ないとあんまり実感できないものだ。ここのパンフレットには池坊の高いビルの上の方から撮った六角の屋根の写真が載っていた。

こう見ないとわかんないよね…
でも、昔の人たちは当然、上から見下ろすことはできなかったわけだし、それでいいのかな…



歩いて行ける距離だし、大好きな錦市場を通り抜けて、第2番札所、誓願寺まで行ってみることに。

しかし錦市場の混雑ときたら! 昔はそんなことなかったのに、外国人観光客でいっぱいなのだ。通過するのに一苦労しながら晩のおかずをゲットして、さらに東へ。



賑やかな新京極にある誓願寺は、建物がモルタル風で今一つ、由緒あるお寺の感じがしない。でも、小振りながら「総本山」と言われるお寺なのだ。


西暦六六七年、天智天皇によって奈良の地に三論宗として開創された。 以来、改宗と二度の移転を経て、現在は浄土宗西山深草派の総本山である。
当寺安置の十一面観音は、弘法大師の作と伝えられ、かつては長金寺(一言堂)の本尊であった。 古来、一言で願いを叶えてくれる「一言観音」として信仰を集めている。







入ってみると、ここは和泉式部にも縁のあるお寺、近くに和泉式部を初代住職とする誠心院がある。私は最近まで紫式部、清少納言を題材にしている小説を続けて読んでおり、当然のことながら和泉式部も登場するものだったので、急に近しい感じがしてくる。
私は和泉式部の歌が大好きなのだ。


これが京都や奈良のお寺や神社(寺社に限らないが)の面白いところで、歴史が好きなら、意外な所でお馴染みの人の名前が出てくるのだ。

この人が、こんなところに住んでいたんだ、ここを訪れたんだ、へえ、ここに祀られているとは…と数知れず。

巡礼をしようと思わなければこのお寺も、誠心院の場所も知らずに終わった事だろう。やはり、始めてよかった。

六角堂でガイドブックを手に入れたので、どう、いつ歩くか考えるため下調べをする。

行くのなら良い季節に行きたいし、花や紅葉の写真も撮りたい。

花の名を書き込んだり、よく知られている行事(壬生寺の壬生狂言など)も書き込んだタグをつける。まとめて行けそうなら、歩いて何分かかるかナビで調べて地図に書き込む。

うん、なかなか楽しい。









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桜の季節は終わり。

2015-04-13 23:19:55 | 御朱印帳
4月も半ばと言うのに寒い事と言ったら…。


桜の季節も終わってしまった。去年も確か一日、物凄く寒い花見をしたが、他はずいぶん暖かい日もあって、あちこち回って写真も撮れたのだが、今年は休みの日には必ず雨。平日も降ったり止んだり、あるいは曇り空続き。
写真撮影には残念な春となってしまった。

先週も日曜は雨、降らなければ同居人と毎年恒例の花見弁当を拵えてどこかに行くつもりだったが、土曜日から雨。
月曜日の私の休日も降ったり止んだりっぽい天気予報。

桜はもうあきらめて、洛陽三十三所観音巡礼をスタートすることにしようか。


最近の寺社では「御朱印ビジネス」を頑張っているらしい。少し前から、寺社を参拝し御朱印を集める「御朱印ガール」が増え始めた、という話をネットで読んでいたが(なんでもガールにするなあ…)先週もニュースで、御朱印帳の売れゆきがすごく、寺社でもオリジナルご朱印帳を出したりして結構なビジネスになっているという事だ。
御朱印自体は300円だけれども、参拝し、お土産買ってご朱印帳も買っておみくじひいて…と考えると結構お金落としていく人もいるはずなのだ。

東急ハンズにもご朱印帳コーナーがあって、女の子が喜びそうな可愛いご朱印帳がたくさん並んでいる。


京都奈良大好きな私としては、ご朱印と参拝料で寺社がうるおうのはいいと思うのだ。楽しませてもらっているので、お手伝いしたい気持ち。

奈良の唐招提寺で素敵なご朱印帳と対の袋を見つけたのはお正月。紫に黒、私の大好きな色合い。お寺にある宝物の模様を使ったものだそう。
以前から御朱印集めには興味があったので、こんな素敵なのをもってあるくの、いいな、と思う。






「どうしようかな…」
「それ、何するものだ?」
「ご朱印を書いてもらうんだよ。お寺や神社に参拝した記念にもらうんだ」
「欲しかったら買ってみたら?」

同居人も面白そうと思ったらしく勧めてくれる。

「どうせなら、歩いて行けるんだからもう一つ、薬師寺行ってもらって来たらどうだ?」

で、薬師寺まで足を運んで書いてもらう。
ご朱印所にはずらっと人が並んでいる。さすがに薬師寺、3種類位御朱印があるが、基本の「薬師如来」を書いてもらう。かっこいい!




こちらは「お寺用」なので、神社用のものは京都の清明神社でゲットする。こちらはネットで見て、お約束の五芒星のデザインと紺色がいいな、と思っていたのだ。何と言っても安倍晴明大好きでもあるし。しかし行って、実際買ってみると結構チャチな感じだったのが残念だが。
しかもその場で書いてくれるのではなく、印刷してあるのも…

また、文字もお寺の方が格好が良いのは何故だろう。




それから3か月、奈良、京都めぐりの度にこの2冊がお供をしてくれるようになった。カメラもあるからかさばって重いのだけれど、御朱印も寺社によって特徴があって面白いものだ。沢山お寺や神社には今まで行っていたのだから、もう少し早く始めていれば良かった。それでも、智積院、興福寺、知恩院、銀閣寺、詩仙堂、下鴨神社…かなり、たまってきた。



いちど緒に京都に行った友人も、私がご朱印をもらっているのをみて急に関心が沸いたらしくその場で知恩院オリジナルをゲットした。



私の集めたご朱印を眺めて同居人曰く「有名どころのお寺はやっぱりそれなりに格好いいなあ。ちょっと風合いが違ってなかなかなのは化野念仏寺。」などと言っている。

書いて下さるのはほとんどの場合年配の男性だが、化野念仏寺のみは若い女性だったので文字の運びも全然違っていたのだ。




御朱印に興味があったのは、一緒に働いているアメリカ人の先生が「西国三十三所巡礼」をして、ご朱印を集めているからだ。こちらは京都奈良、滋賀、和歌山に兵庫県、かなり広範囲な上で回るのはけっこう大変だそう。こちらは特別な決まったご朱印帳があるので、記念用のものとやはり2冊持って歩いているそうだ。


ところがある寺社で「洛陽三十三所観音巡礼」というポスターを見つけた。

西国じゃないの?

調べてみると、これは西国三十三所を回るのが昔は今以上に大変だったので、ならばと後白河法皇が、京都市内の観音様を祭るお寺を三十三所巡礼する、というものを平安時代末期に定めた、と言う事だそうだ。

京都市内なら簡単に回れる。



「後白河法皇というと、あの、さいころ振ってたやつか?」と同居人。(大河ドラマ「平清盛」を私と時々見ていたので

「そうそう、清盛とすごろくやってたでしょ」

「むむ、あいつか!あいつは信用できん!」

…松田翔太さんの演技が怪演すぎたのか…
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