たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

秋かな。

2014-08-26 00:58:30 | オーストラリアの記憶



朝晩、ずいぶん過ごしやすくなった。土曜日くらいからか?

先週半ば頃はまだ、寝てる間扇風機だけでは暑く、汗だくになってたのだから。暑さが長く続いて「っもう勘弁して」と思ったのは去年か、一昨年だったか?
今年はちゃんと「処暑」に涼しくなりはじめたようでありがたい。

今朝は海を船で渡っている夢を見た。これは、「幾分冷えた」時の夢だ。

以前に、寝ている時寒い夢は

雪道を歩いている
プールにいる

というのが良くある、と書いた記憶があるが、そこまでではないけれど少し冷えたかな、と言うときはこの、「クルージング」系になる。

この場合、乗っている船はあまり大きくなく、海は「津軽海峡」ではなく、南の海だ。ちょうどこの写真のように、青い浅瀬の海、白い砂浜、TUBEの歌が似合いそうな海だ。

そして割に夢の中は楽しくてわくわくしている。が、ちょっと肌寒いのは分かっている風。


この写真は、シドニーから400キロ弱北にいった所にある、フォースターというリゾート地近くの Seven Mile Beachという所。ほかにNine Mile Beachと言うのもあり、つまりは「七重浜」とか、「九十九里浜」というようなもの、人間の考えることはあまり変わらないようだ。

フォースターではたいてい、お天気は良かったので、暑かった事はあっても寒かったという記憶はないが、一度だけ、少し曇り気味の日があった。




ここはLighthouse Beachという所、一度、大量にクジラが打ち上げられてニュースになった場所だ。

曇っていたので空の色も海の色もさえない写真しか撮れなかったが、水はびっくりするくらいきれいで透き通っており、これだけの規模の浅瀬のビーチというのに、人は誰もいなかった。
そして少しだけ、肌寒いと思った。「幾分冷えた」夜の夢のイメージにちょっと似ているかもしれない。だから南の海なのかもしれない。

ちょうど20年前の写真だ。
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貴船と温泉

2014-08-18 20:43:09 | 現実



貴船にいくならやはり夏真っ盛りがベストだろう。

京都の北、山奥、さすがに気温が違う。駅から川床で食事の出来るところまで2キロもあるアクセスの悪さも、この季節の貴船行きの人たちの気持ちをそぐことにはならないらしい、結構な人出だった。

我々はこれで4回目の貴船だが、初めて夕食にトライ。



道々、貴船川の脇を通って歩く、気持ちのいい道なのだが、残念ながらこの狭い道を車が結構飛ばしていくのであまり歩きやすくはない。川の流れはすがすがしいのに。



やっと川の向こうに川床が見えてきた。






以前は貴船神社はそれほど賑やかではなかったはずだけれど、これも残念なことに、風情ある灯籠の石段を上がると、出店が一杯なのだ。お休み処みたいな場所も、なんとかステーキやらピザやら、そんな店が並んでいてちょっと興ざめ。
七夕飾りはよいけれど、あまり俗っぽくしてほしくないものだ。



台風の直後だったので、川の流れはずいぶんと激しい。
お店の方の話では、台が流されてしまって、慌てて建て直しをしているという事、「6時には間に合いますよ」

では、奥宮まで歩いて行ってみることにする。ここまで行くのは15年ぶり。1999年に初めて貴船に来た時に足を運んだ場所だが、結構距離がある上に緩やかに上り坂になっている事に気付いた。やはりトシか?







15年前と同じ「ふじや」にて夕食。川床料理も、年々おしゃれになっているのではないだろうか。昔はこんな凝った料理出なかったな、と思う。鮎の塩焼き、よく懐石に出る典型的なオードブル、ごく普通の素麺、という風だったが、今回は違う。
ガラスの蓋つき器に冷たいマツタケの土瓶蒸し風、とか川魚の揚げ物にポテトを使ったソース、とか、こじゃれた和風レストランで出てきそうなお料理が。



この「ふじや」が貴船の元祖川床料理店らしいが、15年も経てば料理長も変わるだろうし、流行に合わせることもするだろう。どれもなかなかのお味、普通に鮎の塩焼きも出てきたが、焼き方がそもそも違うのか、美味!




しかし…寒い

昼間なら真夏にはちょうどいい「涼しさ」なんだろうけど、夜になり陽が落ちるとさすがに山間部、その上お尻の下は急流で天然の冷蔵庫、気温は低いだろうとは思っていたけれど、「寒い」までになるとは!



翌日は京都亀岡の「湯の花温泉」、「京に田舎あり」という言葉がぴったりの温泉地だけれど、モダンな造りの温泉旅館。こちらでは十分暖まった!






露天風呂付のお部屋と石窯焼料理、焼いた野菜も丹波牛も香ばしく、大満足。

くつろいで鳥の声、虫の音を聞いてリラックス。露天風呂からは裏庭が見える。




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台風一過

2014-08-12 00:25:54 | 今日の一枚
今日の一枚、じゃなくて昨日の一枚か。やっと撮れた一枚、ちょっと色がついた傘がかかっているようだ。

台風一過の青空、というけれど台風が行ってしまったのは夜。

家の中はまだ風が吹きわたっていた。涼しい。

入浴後ベランダで髪を自然乾燥しつつ涼んでいたら、「今日はスーパームーンだって」と同居人。

そういえばニュースで数日前に見た。しかしながら時間帯のせいでウチのベランダからは見えない。ちょうど真南にあるらしくそちらがとても明るいのがわかる。うちのベランダは西向きなので、月を見られるのは夜明け位なのだ。

「ちょっと外に出てみようか」

と言う事でカメラとスマホと双眼鏡を持って外へ。表の道路からは月が良く見えた。が、スーパーと言えるほど大きくは感じない。双眼鏡で見ると模様まで良く見えるが。

まだまだ雲も多く、しかも風があるので次々と新しい雲がやってくる。

隙間を狙ってカメラを構えるがうまくは撮れない。

「無理だね~残念だけど…」


夜が明けるとそれこそ台風一過の青空だった。


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にぎやかな天地

2014-08-05 00:23:10 | 読んだ本について
宮本輝さんの小説は割に読んでいるが、さて、大好きな作家か、というとちょっと違う気がしないでもない。

何故か?

主人公に感情移入しにくい部分があるからか? (主人公が急に感情的になる箇所で、なぜそうなるのかわかりにくい事がよくある)

重いテーマを軽く書いている感じがするところか?これは関西人だから?

深刻になろうとすると笑いを挟まずにいられない関西人の特徴が出ているのか?

それは田辺聖子さんでも同じなのだけれど、田辺聖子さんは大好き。謎。

「ドナウの旅人」「約束の冬」「ここに地終わり、海始まる」などが宮本輝さんの中では好きなもの。この3つの共通点は女性が主人公と言う事だろうが、だから好きというのでもなく、なんとなく、読んでいて「いい部分」があった、というのが特徴かもしれない。小説全体ではないのだ。

その中でも、一番最近に読んだ「にぎやかな天地」はよかった。

世界に数冊しかない本をじっくり作る、という主人公(これは男性)の設定も良いし、「発酵させた食物」を載せる豪華本を作るため、日本のあちこちへ行って各地の有名な発酵食品…醤油、鮒ずし、鰹節、酢、などの作業場を回るのも面白い。

ひそかに心惹かれる女性の家では、手作りのパンを窯で焼いている。

有名な食通が、「鰯のピクルス」をプレゼントしてくれる。

数年前に亡くなった祖母の糠漬けの樽を使って、新たに主人公も糠漬けを作りはじめる。

そこに「阪神淡路大震災」にあった過去、祖母の過去などが合わさっていく。

時間をかけて発酵させ、大切に造られる食べ物の話を追いながら、人間と人間の関係も、不慮の死も、時間を…と、実は…結構わかりやすいのだ。

ここかな?わかりやすいとこが今一つ納得がいかない所なのかも!



それはそれとして、この小説を読んで、糠漬けを作りたくなったのは間違いがない。

以前も、よくスーパーで売っている、ファスナー付ですぐ漬けられる糠漬けキットを買って作ったことがあるのだが(10年以上前)私も同居人も結局たいして食べず、2回くらい漬けてやめたような気がする。
それがあったので手を出していなかったのだ。

今回同じようなキットを買ってきて、きゅうりやナス、ニンジンを漬けてみると、思いのほか同居人もぽりぽり毎日食べている。私も朝食、パンだけれど野菜スティック代わりに半漬かりのニンジンを食べたりして、どんどん消費してしまう。
10年経つと嗜好も変わるのか。






初めはキットのジップロック風の袋でよかったがだんだん物足りなくなり、今では3つくらいのガラスやプラスチックの容器に分けて漬けている。

わざわざ青瓜を買ってきたり、茗荷やトマトなど、友人お勧めの野菜を入れてみたり、ベランダで採れたゴーヤを試してみたり、なかなか楽しいものだ。
青瓜など、スーパーにあっても今までは、売っていることさえ気づいていなかった。

昔は同居人は瓜系のものは嫌いだったのだが、きゅうりや瓜の漬物を「美味しい!」と言って喜んで食べており、「卵もやってみよう」などとクックパッドを見て言っている。





ごぼうが夏には調理しにくいので、ピクルスも作ってみる事にした。

そのうちに鰯のピクルスも作ってみようか。

同居人には、「食べ物を美味しそうに書いている小説はよい小説だ」という信念(?)を持っているのだが(これには私もかなり賛成だが)そういう点でもこの小説はよい小説なんだろうな。
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