『南イタリア発「灼熱のタランテッラ」トーク&ライブ ~カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノを迎えて~』に行ってきました(2023.9.20)@イタリア文化会館
今日もイタリア文化会館アニェッリ・ホールは 満席も満席~💕
かねてより楽しみにしていたタランテッラ 無事にキャンセル待ちが出て観に行くことができました😊
1975年に設立された 南イタリア・プーリア州の民族舞曲タランテッラ&ピッツィカの最高峰バンド 「カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノ(CGS)」の初来日公演を記念しての 南イタリアの文化とタランテッラ(ピッツィカ)音楽を紹介するトーク&ライブイベントです
トークのコメンテーターは な なんとディエゴ・マルティーナ氏😲
彼の著書「誤読のイタリア」をつい最近読んだので その流ちょうな日本語にビックリ😲
彼もサレント出身でタランテッラを愛し 毎年8月にレッチェ(Lecce)で行われる「タランタの夜(La notte della Taranta)」というフェスティバルにも行っているとのこと
プーリア方言の lu sule (太陽) lu mare (海) lu ientu(風)は 日本での3種の神器と同じように大切なものとのこと
レッチェ産の石pietra lecceseは乳白色をしており 触れると石とも思えぬ程柔らかいそうです
グレツィア・サレンティーナ(Grecia Salentina)等のいくつかの村では 今も少数ながら 老人や若者の間でグリコ語(Griko)というギリシャ語系の方言が話されており保存運動もあります
地中海の十字路にある多文化の入り混じった地域で生まれたため それがグループの名(Canzoniere Grecanico Salentino)にも反映されているとのこと Griko語で歌われる作品もあるそうで とうとう終了後にはCDを買ってしまいました💕
コメンテーターのディエゴ・マルティーナ氏
グループ代表のマウロ・ドゥランテ(Mauro Durante)氏の父ダニエーレ・ドゥランテ氏らが1975年に設立し 設立当初の意図を受け継ぎつつも新しい考えを重ね 未来に投影してゆきたいとの抱負を語っていただきました
* * *
さてタランテッラ(talantella)についてです
南イタリアに古来から伝わる民族舞踊で 毒蜘蛛に噛まれた(il morso del ragno)人が一晩中激しく踊り 汗とともに解毒するためのダンス音楽で 南イタリアに多く プーリア州ではピッツィカ(pizzica)と言われています
最古の記録は1346年のものが残されているとのことで (より古くからあるとも言われています) 50年代のドキュメンタリービデオを見せていただきましたが圧巻でした💃
実際にはタランチュラにはほとんど害はなく 精神的危機や不安に陥った人々による一種の癒し行為で 毒を出す治癒儀礼をタランティスモ(Tarantismo)といいます 一種のトランス状態ですね
次に楽器の紹介です タランテッラで使われる代表的な楽器 タンブレッロ(tambrello)を早速実演していただき そのスピード感と音の大きさにホールの空気が一瞬沸いた感じがした程です ディエゴ氏によると小学校でも習うそうです😊
Facebook ← tambrelloの実演
タランテッラで使われる種々の楽器
* * *
さて 休憩をはさんで 後半はワークショップと実演です
3名の女性がステージに上がり ダンサーのシルヴィア(Silvia Perrone)さんとタランテッラを踊り始めました😲
そして 演奏に歌 ラストはタランテッラのダンスを 観客もみな立ち上がり手拍子を打ちながら そして一緒に歌いながらフィナーレとなりました
日本が大好きというマウロさんたちのその嬉しそうな顔を見ていると 初来日をどんなに喜んでいるかが伝わってきました😊
タランテッラの激しい踊りを披露
Facebook ← Tarantella(タランテッラ)の歌と踊り
そして終了後に買ったCDにサインをしていただき 少しお話もできて とても良い思い出となりました💕
最新(2023.1月)のCDにサインしていただきました♪
『南イタリア発「灼熱のタランテッラ」トーク&ライブ ~カンツォニエーレ・グレカニコ・サレンティーノを迎えて~』のお知らせは こちら
素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます