こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

内容の濃い講演をしなくては

2011年01月12日 20時06分14秒 | Weblog
来週、北海道の北竜町で、「TPPに対抗するためのブランド米づくり」の講演をするのだが、その場に、依然勤めていた会社からも聞きに来る人がいることがわかったことで、、今まで作成していた資料を大幅に変更をすることにした。

理由は、生産者に向けた情報発信の資料だけだと、会社から聞きに来る人たちには、片手落ちの情報となってしまうからである。

自分が考えているTPP対策は、産地の活性化を基本に考えられていて、ブランド米づくりの考え方から、新しい流通システムの構築までを考えているのだが、生産者に向けた情報発信だけだと、ブランド米づくりの考え方の比重が大きく、流通システムの内容については、概略程度で終わってしまう。
それでは参考にならないので、その分部までをシッカリと伝える、全体を通した資料に変更することにしたのだ。

もっとも後援時間は13:30から17:00までと、たっぷりとあるので、いくらでも突っ込んだ説明が出来ることから、ひとつの良い機会と考えて、自分の考えを説明してみようと思っている。
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岩手は武器を使えるか

2011年01月12日 19時53分33秒 | Weblog
今日、岩手日報の記者が来た。
実は岩手県からの訪問者というのは、非常に珍しいのだ。

記者とは2時間以上話していて、岩手米のブランド力が無くなってしまっていること、それに合わせて、消費地から売り場も無くなってしまっていること、流通が見えなくなってしまっていること等の問題点を伝えた。

色々と取材している記者なので、ある程度の現実の厳しさは解っていたようだが、ここまで厳しい現状になっているとは、さすがに考えていなかったようで、かなり慌てていたが、これが岩手米の現実なので、やはり地元にははっきりと伝えて欲しいと思っている。

自分の店でも、岩手米は「水沢ひとめぼれ」のみで、岩手県のオリジナル品種の「いわてっこ」や「どんぴしゃり」の取り扱いはない。

「ひとめぼれ」はもともと宮城県のもので、2番目に生産量が多い「あきたこまち」は秋田県のもの。
「いわてっこ」と「どんぴしゃり」が、岩手県の本来のお米なのだ。
だから、産地として生き残るためにも、岩手県のオリジナル品種の「いわてっこ」と「どんぴしゃり」で、戦って欲しいと、自分は考えている。

岩手県には岩手県という良さがあり、山間地には、山間地の良さがある。

岩手県の生産者は、自分たちのお米の良さ、土地柄の良さ、環境の良さを、もっとシッカリと把握して、最大の武器を持っているんだということに気が付いてほしい。
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