こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

JAさがと話して

2011年01月25日 21時53分37秒 | Weblog
今日JAさがと、今後のお米の販売などについての話をした。

温暖化の問題や品質の問題、さらにブランド化の問題など、話し合わなれければならない内容は山ほどあるのだが、今回は、その中の一部しか話す事が出来なかった。
なぜなら、単純に取扱数量を変更するだけなら簡単なことなのだが、変更することで産地の取り組み方が変わってしまうという大問題があるため、単純にはいかないのだ。
しかし、売れない米や売りにくい米を、いつまでも人情だけで抱えていても、お互い少しも良い方向へは行かないし、TPP問題も目の前にある事から、ハッキリとした決断を出すことにしたのだ。

その決断を出すきっかけとなったのが、佐賀県を代表するお米の1つ「上場コシヒカリ」の販売を22年産米から全て取りやめたことである。

「上場コシヒカリ」を持つJA唐津(旧JA上場)は、お米、佐賀牛、イチゴなど様々な農産物を持っている、佐賀では一番強い農協で、自分がまだ佐賀米に力を入れていたときから、「上場コシヒカリ」は佐賀だけでなく、九州の中でも売れている米であった。
しかし自分としては、「今は良くても、このままだと時代から置いていかれる」という思いがあり、栽培方法も全農安心システムではなく、特別栽培米に切り替える事、品質の安定を図る事、ブランド米のポジションの維持と、さらに前進する事を何度も言っていたのだが、なかなか動いてはくれないままだったのだ。

その結果、一時期は店の看板品種であった「上場コシヒカリ」も、他産地から新しく生まれたブランド米に、少しずつシェアを奪われていき、販売力の落ちてしまった「上場コシヒカリ」は、ついに自分の店頭から消えるだけでなく、関東市場からも、同時に消える結果となってしまったのだ。

だから、二度とこのようなブランド化の失敗を繰り返さないためにも、産地とはシッカリと話し合っていかなければならないと思う。
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早々と講演資料を送った

2011年01月25日 20時57分47秒 | Weblog
2月11日に山形県のJA山形おきたま白鷹地区で講演する内容が、先日、北海道で行った講演と近い内容なので、今回の講演は、北海道で使用した資料をいじくって作成した。
そのため、いつもなら講演日ギリギリにならないと出来上がらない資料が、早くも出来上がった。

北海道で使用した資料は122ページで、講演時間は3時間半あったのだが、それでも全てを話す時間はなかった。
よって今回は、1時間半の講演のため、大幅に縮小して50ページ程度にまとめたかったため、資料を削除しては追加しての繰り返しをしながら作り続け、各産地のブランド化事例なども大幅に省いたのにも関わらず、結果としては116ページとなってしまった。

このページ数では、当然、全てを話す事は困難。
だから、説明できない部分がある事を考え、資料を見てもらえば判るようには作ったつもりである。

山形米の現状を考えると、けっして良い状況であるとは言えないことから、今回の資料内容は、初めて消費地の現状を聞く生産者にとっては、結構シビアな内容となってしまっている。
そのため、明日、農協内で資料の確認をしてもらい、きつ過ぎると判断された場合は、資料内容を作り変えてトーンダウンさせるつもりでいる。
それに、この資料には、JA山形おきたまの主力品種である「コシヒカリ」について、一切触れていないという問題もあるのだ。
だから、その変更する時間も考えて、早々と資料を提出した。

早ければ明日中に、遅くても数日内に返事が来る事であろう。
いまから、変更する部分の内容を考えておかなければ・・・
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