こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

「助けてください、茨城有機農業」 安全でも戻らぬ顧客

2013年03月25日 19時47分42秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「助けてください、茨城有機農業 安全でも戻らぬ顧客 (2013年03月24日)」という記事がある。

内容は以下の通り
東京電力福島第1原子力発電所の事故による「風評被害」で、有機農業など環境保全型農業に取り組む農家が危機にさらされている。
同原発の近隣県では有機農産物などの注文が激減、安全・安心に特に気を使う消費者を相手に販売してきただけに事故の発生から2年が過ぎた今も回復しない。
再起への道筋が見えない中、多くの生産者が規模縮小を迫られた。
「このままでは廃業するしかない」。
有機農業の現場から悲鳴が上がる。

●買い支え、行政支援急務

「もう続ける気力が持てない」。
茨城県行方市でアイガモを田んぼに放し、農薬と化学肥料を使わない「こだわりの米」作りをしてきた田宮満さん(58)が嘆く。
2013年産では「アイガモ米」の作付けは半分の2ヘクタールに減らす決断をした。

田宮さんは米の専業農家で、12ヘクタールのうち4ヘクタールで「アイガモ米」を生産し、主にインターネットを通じて販売。
顧客は順調に伸び、全生産量を約300戸に予約販売してきた。
しかし原発事故後、予約をキャンセルするメールが殺到。
11年産米の注文は4分の1に激減した。
12年産米も同水準に低迷したままだ。

●なお続く風評害

いずれの年の米も自費で数検体を放射性物質検査し、精米では検出されていない。
しかし顧客に予約の案内を出しても「茨城産というだけで見向きもされない」。
市内の他の「アイガモ米」生産者も同様に注文の減少に苦しんでいるという。

「アイガモ米」を作り始めたのは18年前。
仲間を増やし地域を「アイガモ米」の里にしたいと考えていたが、「そんな夢も、もう終わりでしょう」と田宮さん。

大半の茨城県産農産物からは放射性物質は検出されず、県は「風評被害」は収まりつつあるとみている。
しかし有機農業など環境保全型農業の場合、顧客は食の安全に関心が高く、放射性物質の風評にも敏感だ。
県内農家の危機的状況は知られておらず、買い支えの動きが少ないという。

「助けてください、茨城有機農業」――。
県内のある採卵鶏農家は、自身のブログに経営の厳しさを切々とつづっている。

農薬を使わないで生産した飼料で卵を生産するこの農家では原発事故後、ぱったり注文が途絶えた。
顧客への必死のお願いで多少回復したというが、注文は事故前より6割少ない状況だ。
しばらく卵を加工向けの液卵に回してしのいだが、「それも限界」。
採卵鶏を処分し、鶏舎5棟のうち3棟を空けた。
「このまま状況が改善しなければ、経営をたたむしかない」と訴える。

●損害賠償進まず

損害賠償が進んでいないことも経営危機に拍車を掛ける。

有機農業に詳しい茨城大学の中島紀一名誉教授によると、生産者は組織に所属しない人が多く、損害賠償は個人で東電と交渉。
東電から証拠書類などを細かく求められ、請求を諦めてしまうケースが少なくないという。

「茨城県の有機農業は科学的根拠のない風評被害で壊滅しかねない苦境の中にある」と中島名誉教授。
消費者による買い支えや行政による積極的な支援を呼び掛ける。
というもの。

自分が産地で講演をしている時、いつも「風評被害は無くなっていない」「事件後は、農薬を使っていないではない。違う面での安全が求められている」「個人で、どうこう出来る事件ではない」と言いつづけている。
この記事で、それが本当だという事が、判ってもらえたのではないだろうか。

産地で、少人数で頑張っている生産者やグループは、これを超えていかなければならないのだ。
その厳しさは、多分全員が、肌で痛いほど感じている事だろう。
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TPP交渉7月会合 日本参加は困難

2013年03月25日 19時35分36秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「TPP交渉7月会合 日本参加は困難 (2013年03月25日)」という記事が出ている。

内容は以下の通り
米国など環太平洋連携協定(TPP)交渉参加11カ国が、日本の参加を支持するかどうか決めるのは早くとも4月下旬になる見通しであることが、24日分かった。
日米首脳の共同声明で米国が懸念事項として示した自動車などをめぐる事前協議が長引いていることなどが理由で、11カ国が開催を検討する7月の交渉国会合に日本が正式に参加するのは難しい情勢だ。
日本が関税を含めたルール作りに参加できる余地が一段と狭まった格好で、自動車分野などで「前払い」を迫られる懸念も強まっている。

●自動車で協議難航 「前払い」迫られる恐れも

複数の政府関係者が明らかにした。
11カ国は4月20、21の両日にインドネシアのスラバヤで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に合わせてTPP閣僚会合を開き、日本の参加を支持するかどうかについて、協議する段取りだ。

米通商代表部(USTR)のマランティス代表代行は20日の記者会見で、日本の交渉参加について「11カ国の総意」で判断する考えを示し、自動車分野の「透明性」「販売網」「基準」などで協議を、さらに続ける必要性があるとの見解を述べた。

TPP交渉に参加するには11カ国の承認が必要で、米国とオーストラリア、ニュージーランドの3カ国は日本の参加を支持するかどうかまだ表明していない。
米国では通商交渉の権限は議会が持っており、政府が議会の承認を得るには通知から90日かかる。

2012年のカナダ、メキシコのTPP交渉入りに際して、米政府が議会に通知をしたのは交渉参加支持を表明してから3週間後だった。
米国など11カ国が4月下旬の会合で仮に日本の交渉入り支持を決めても、同じような手順なら7月会合の参加は難しいことになる。

交渉参加11カ国は10月の大筋合意を目指している。
遅れて交渉に参加する国は、すでに決められたルールを覆せないなど、交渉権限は大幅な制約を受ける。
自民党がTPPに関する決議に盛り込んだ農林水産分野の重要5品目などの「聖域」(関税撤廃の例外品目など)を確保できる保証はない。

また、米自動車大手3社でつくる「米国自動車政策評議会(AAPC)」のブラント会長が日本のTPP交渉参加に反対する声明をあらためて発表するなど、米国は対日圧力を強めている。

日本が自動車、保険分野やその他の非関税措置で譲歩を迫られ、「前払い」をした場合、農林水産分野の重要品目を守るために必要な交渉カードを失うことにもなる。
というもの。

TPPについては、ボロボロの状態なのは、誰でも感じている事だろう。
だから、全く急ぐ必要はどこにもないだろう。
急げば急ぐだけ、日本は不利なだけだから・・・
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米国最大の農業団体 全農産物が交渉対象

2013年03月25日 19時26分24秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「TPPで米国最大の農業団体 全農産物が交渉対象 (2013年03月24日)」という記事があった。

内容は以下の通り
【ワシントン山田優】米国最大の農業団体の米国ファームビューロー(AFBF)で通商問題担当のデイビッド・サルモンセン議会対策局長は22日、日本農業新聞のインタビューに応じ、環太平洋連携協定(TPP)で、「日本政府は米を含めて全ての農産物を交渉の対象にしなくてはならない」と強調した。
近く対日農産物輸出の拡大に向けた研究を始め、2カ月以内に作成することを明らかにした。

AFBFのボブ・ストールマン会長は、安倍晋三首相がTPP交渉参加を表明した15日に「TPP交渉参加を歓迎する」と声明を発表した。
その中で「TPPは包括的な交渉であり、一部品目を除くことはできない」と、米を含む農産物の棚上げにくぎを刺していた。

サルモンセン議 会対策局長は「米国農業の3割は海外市場向け。第4位の輸出先である日本でどれだけ市場開放を増やせるのかはわれわれにとって重要だ」と述べた。

発効後1年が経過した韓国との自由貿易協定(FTA)に触れ「牛肉など即時に関税を撤廃できなくても、一定(15年)の期間が過ぎれば市場は開放される。長期的には意味が大きい」と指摘。
日本の農産物市場についても、TPPで輸出拡大がどの程度期待できるのかを調べる考えだ。

また、同局長は動植物の検疫措置(SPS)について、世界貿易機関(WTO)などで一定のルールが決まっているが、現在は国によって非科学的な判断が入り込み貿易の障害になっていると説明。
「TPPでは国際機関などが科学的見地から定めたルールを強化する『SPSプラス』の考え方を導入するべきだ」と主張。
安全衛生基準を輸出国に有利な形に手直しすることも求める考えだ。
というもの。

絶対に、こう言われることは判っていたが、直球ど真ん中のコメントだな。
FTAでのコメントも判り切っていたが、これが現実だよな。
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北海道の系統番号米の実力は

2013年03月25日 13時49分46秒 | Weblog
月末までに試食評価をしなければならないので、今日、北海道から送られてきていた系統番号米を試食した。

どんなお米なのだろうと調べてみたところ、ヒノヒカリ・あきたこまち・キヌヒカリ・どんとこい・きらら397・ゆきまる・ほしのゆめ・コシヒカリなど、とにかく色々な血が混じっていることが分かった。

ホクレンから聞いた、この系統番号米の位置づけは業務用米で、その中であっても「差別化できればしたい」というものらしい。

試食した結果はというと
・米粒は大きく均一に炊き上がっている
・艶は有りキラキラとしている
・箸を入れた時の粘り具合は有り、割りばしに米粒が付く
・コシヒカリ・ゆめぴりかなどの粘りよりは、大人しい粘り
・口に入れた時の第一印象としては、米粒の大きさと、粘り具合
・甘さを感じるが、強いというほどでは無い
・「食べた感」は有る
という結果。

「どこかで食べたことがある」という感じのお米なのだが、どうもコレというものが見つからない。
しいて言えば、「千葉ふさおとめ」に近いかも・・・

まだ一度しか試食していないのだが、どんぶり用米としては、やや粘りすぎると思う。
しかし、定食・ランチであれば、現段階でも、問題なく使用できると思う。
結果として、一つ上のレベルの業務用米として、十分に対応できるといえるだろう。

今年初めに誕生した「きたくりん」に続いて、この系統番号米。
北海道米は、本当に実力が付いてきていると思うし、消費地に対しての勉強を、良くしていると思う。
でも、まだまだブラント化は始まったばかりで、問題点は山積み。
それでも、ブランド化計画が上手く行ったら、本当に強い産地になる事が出来るだろうな。

では、他産地は北海道に対して、どう対抗していくのだろうか。
北海道に対抗できないのであれば、外国産には、まず対抗することはではないし、勝つことは100%ありえない。
数年前には、「北海道ごとき」と言っていた他産地の、焦りと戸惑いが判るな。
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おはよーニャンコ

2013年03月25日 07時47分10秒 | Weblog


暖房が入っているから、ニャンコたちは、ビローンとのびている
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