日本農業新聞e農ネットに「花き、園芸の産地復興へ モデル経営体支援 宮城・JA南三陸 2014年5月19日 」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
宮城県のJA南三陸は、東日本大震災で大きな打撃を受けた花きの栽培を復興させようと、輪菊の大規模経営体を支援している。
施設建設や農機のリースに加え、組織運営や販路開拓についてもJA全農みやぎと連携して支援。
輪菊に続いて、小松菜やイチゴでもモデル経営体が誕生し、産地再生の足掛かりとなっている。
・施設リースや販路開拓
津波被害を受けた南三陸町田尻畑地区では、輪菊の栽培が復活してきた。
担い手は、30代の若手が中心となり震災の年の11月に設立した、農家4人の任意組合・復興組合「華」だ。
真新しい1.5ヘクタールの鉄骨ハウスは、東日本大震災農業生産対策交付金と全農みやぎなどの支援を活用してJAが建設し、リースした。
華は、輪菊を盆や彼岸のピーク時に日量1000~2000束(1束3~5本)出荷する。
売り先を確保するためJAは、生産者と卸売市場、小売りとの出荷打ち合わせに奔走する。
スーパーとの契約拡大にも乗り出し、既に大手スーパー向けの花束加工を軌道に乗せた。
百貨店やスーパーなどの商談会でも積極的に売り込んでいる。
メンバーの及川誠司さん(32)は、「大規模経営は大変な面もあるが、JAとの日々の情報交換で乗り越えたい」と話す。
JA営農生活部の阿部國博部長は、「大規模経営になるほど、売り先確保や計画生産が必要になってくる。JAも需要をみて柔軟に対応できる新たな感性を持った専門性が必要だ」と意欲を燃やす。
管内では若手を中心に、施設1ヘクタール、露地1ヘクタールで小松菜を栽培する法人や、60アールでイチゴを栽培する任意組合などが震災後に次々、誕生している。
特に小松菜はJAが集荷し、出荷量の半分以上を実需と契約取引するなど経営安定に努めている。
というもの。
今までも産地であったが、震災によって途切れてしまった。
なので、今までと同じものを作るという復興というよりも、ゼロからのスタートと考えれば、もっともっと新しい事に挑戦できるのではと思っている。