こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

何を伝えるべきなのか

2016年08月03日 15時07分05秒 | Weblog
長野県庁の農政部で、新しく「風さやか」のリーフレットを作り始めている。
 
その叩き台が出来上がったことで、自分の方に「どのような情報をどう掲載したらいいか」という問い合わせがきた。

コンセプト
「風さやか」にあう料理
「風さやか」の特徴のコメント
特徴の裏付けデータ
等は用意してあるとのこと
 
叩き台をリーフレットを見て、直ぐに「思いっきり叩きがいがある」と思ってしまった。
 
生産者に向けたリーフレットなのか、消費者に向けたリーフレットなのかが判らない。
産地としてというか、県として、当たり障りのないコメントにしたいという気持は判る。
しかし、当たり前すぎて、全ての情報が古い。
「風さやか」の特徴が書き込まれていない。
ブランド米なのか業務用米なのかがハッキリしない。
マスターベーション記事がある。
 
なので
1.風さやかについて
2.ブランド化の考え方について(三角形)
3.栽培基準(特栽・慣行)
4.出荷基準(高品質・中品質・低品質)
5.米屋・スーパー流通があること
6.風さやかの特徴
7.風さやかの美味しさ
8.料理との相性
9.原産地呼称管理制度(生産者の販売)
などを書いてほしいと伝えた。
 
8日に、長野県原産地呼称管理制度の会議が午後に開催されるが
朝一番の新幹線で長野入りして、リーフレットを作ってしまった方が良いかも・・・
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時代を作るために

2016年08月03日 13時59分26秒 | Weblog
昨日午後、原宿にあるクリンスイのMIZUcafeで、某雑誌の撮影と取材と打ち合わせがあった。
http://mizucafe.jp/
 
取材内容は、「和食のためのクリンスイ」の、自分が監修した「お米を美味しくするための浄水器」について。
http://www.cleansui.com/washoku/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc
 
産地は、「自分たちの水はミネラルが豊富で美味しいから。浄水器は必要ない」という。
残念ながら消費地で、そのお水を手に入れることは不可能。
同じ条件でお米を炊こうとするなら、わざわざ大型スーパーや百貨店まで買いに行くか、水の販売もない小さな産地については、その産地にまで、水を貰いに行ってこなければならない。
 
地域に行って、そこで食べるのであれば、何の問題もない当たり前のこと。
自分たちが感じているお米の美味しさを語れば、多くの人が、納得してくれるのではと思う。
なので、ほとんどの産地が、そこで間違いを犯す。
 
産地で食べ結果の美味しさと、消費地で食べた美味しさは違う。
お米は同じであっても、精米日、保管状況、研ぎ方、炊飯器、炊き方、蒸らし、ほぐしの状態が異なれば、同じ美味しさになるとは限らない。
その中で「水」というのは、特に重要な存在である。
 
その重要な部分を置き去りにして、お米の美味しさや特徴を語ってしまう。
なので消費者から、「産地が言っている美味しさとイメージと違う」と言われてしまうことが多い。
 
実際、浄水器を使用してもらった産地からの評価と、消費地の飲食店で使用してもらった評価は、かなり違っている。
そういう現実を理解しなければ、産地の美味しさは、消費者には伝わらない。
 
「お米は同じであっても、精米日、保管状況、研ぎ方、炊飯器、炊き方、蒸らし、ほぐしの状態が異なれば、同じ美味しさになるとは限らない」は、現実である。
しかし、このままでは先に進んでいかない。
まず、何処かの部分を統一していかなければ、産地と消費地とが、同じイメージを持つことが出来ない。
 
であるのなら、簡単に同じような特徴を出せる可能性が高いのは、まず「水」ということになるだろう。
 
当たり前にコンビニなどで水を買う時代となった。
なら、炊くための水を選ぶ時代となっても、なんら可笑しくはない。
 
水 → 研ぎ方・保管 → 炊飯器・炊き方 → 蒸らし・ほぐし → 食べ方。
という、消費者への提案を、米業界として計画して実行していく必要があると思う。
 
「お米」を、もう一度日本の文化の中心に置くためには、バラバラの情報発信では不可能。
その辺の交通整理を、米業界はしなければならないと思う。
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