現在、差別化米・こだわり米を専門の米卸「和穀の会」が取り扱っている銘柄米は、140を超えている。
各産地の安いお米を取り扱うだけであれば、取り扱い銘柄が多くても、特に問題はないと思える。
しかし、ブランドと言い始めた差別化米だけで、これだけの取り扱いと言うのは、明らかに多すぎていると思う。
産地側としては「ブランド米」だと言っている。
「頑張っている」とも言っている。
しかし、現実としては
実力がない。
売りっぱなし。
違う路線を考えている。
協力をしない。
などなど。
そんな程度で、「ブランド米と名乗って良いのか」と感じてしまう産地が、多々ある。
当然のこととして「ブランド米」とはなにかと考えなければならない。
ちょっと他と違う事をすれば、それで「ブランド米」とはならない。
自分が関わっているから、「ブランド米」ともならない。
生産者個人のお米だから、「ブランド米」ともならない。
ブランド化を始めた当初とは違う。
当初は、色々な産地の色々な品種で、差別化米を必要としていた。
なので、産地を次々と生み出していた。
でも今は違う。
その程度の「ブランド米」なら、必要とされなくなっている。
悪いが、産地も自分たちに甘え始めている。
売れきれなかった品種を、和穀の会に押し付けようとしている感じもある。
自分にコンタクトを取れば、助けてくれると考えている。
そんな考え方で、売れるはずはない。
そんなレベルのお米は、邪魔な存在となっている。
そうなると、当然起こるのが、「産地整理」と「銘柄米整理」。
自分が関わっている産地が多いことから、和穀の会としても判断しにくい現実がある。
なので昨晩、その話になった時に、「どんどん切り捨てて構わない」と言い切った。
140銘柄米は、いらないだろう。
100銘柄米以下。
理想であれば、もう20銘柄米くらいは、切り捨てても良いのではないだろうか。
各産地は覚悟して欲しい。
首切りは、全てを考慮して、冷静に判断する。
既に、大産地の2ヶ所が、危ない。
切られたくなければ、今からでも良いので、まずは、宿題を終わらせることだろう。