畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

池山隆寛引退

2002-10-18 04:44:00 | ヤクルト
 とうとう引退…スワローズ一筋19年。若松勉に続く2代目ミスタースワローズ「池山隆寛」が引退した。ヤクルト・広島戦の様子をレポートしたい。


 引退試合の2002年10月17日の神宮球場は45000人の超満員…。「池山コール」が鳴り響く中、3番ショートでスタメン出場。全盛期は「イケトラ」コンビで3番池山・4番広沢だったことから、4番よりも3番での出場というのが嬉しかった。しかもショート。膝の怪我を抱えているのに大丈夫?って思うほど。

1回裏の第一打席…フルスイングで三振。ぶんぶん丸の名にふさわしいスイング。

3回裏の第二打席…センターフライ

4回表の守備…新井の強烈なライナーをジャンプで捕球!見事な守備!ホントに現役引退しちゃうのって思うほど。


6回表の守備…膝の状態から守備位置をショートからファーストへ。若松監督から「代わるか?」と聞かれても池山は「たとえ打てなくても、最後までグラウンドに立つ姿を見せたい」と。

6回裏の第三打席…一塁ゴロ

最後の池山の勇姿を見ることは叶わないのか…と思った次の打席。

8回裏の第四打席…ライナーで左中間を破るツーベースヒット!素晴らしい打球だった。痛い膝を抱えて2塁まで走る姿にスタジアムはもう感激の渦。


 試合は1-1のまま延長戦へ。10回表に広島が1点を勝ち越し、無得点なら最後の攻撃となる10回裏のヤクルトの攻撃。ここでまたドラマが生まれた。

 最初の打者は9番代打野口。ライトフライ。ワンアウト。このままでは池山まで打順が回らない。次は1番飯田。今年はここまで打率.190。ヒットは無理かも…と思ったその時、意表を突いたセーフティーバント…気合の1塁ヘッドスライディング…セーフ!!

 2番稲葉はダブルプレーをしないため送りバント…成功。ツーアウト2塁で打順3番池山!


 しかし、池山の膝はもうすでに限界だった。

池山の豪快なフルスイングに膝が耐え切れず、体勢を崩してしまう。それでも池山はフルスイング…そして…豪快な三振…ゲームセット。池山の引退試合が終わった。



 池山がヤクルトのみんなに胴上げされる!
 最後の引退セレモニー…広島の選手もファンも球場を後にしない。本当に礼儀正しい広島ファン。引退セレモニーが広島でよかった。これが巨人や阪神なら…(笑)

 池山「今日まで19年間、こんなに多くの応援をいただいた。こんな幸せな男はいません。」「これから第2のバッターボックスに入りますが、必ず皆様の前に戻ってきます。」

 そして最後に池山の大好きな言葉「夢ありがとう」と叫んだ。ミスタースワローズは、たくさんのファンに支えながら選手人生に幕を閉じた。いつか…きっと監督としてヤクルトに戻ってきてください!私たちファンはいつまでも待ち続けます。