ドラクエ11の舞台設定が面白かったので、わかったことをまとめてみようと思います。ネタバレを含んでいますので、ストーリーを十分まだ楽しんでいない方は、見ないことをお勧めします。今回は花と芸術の王国『バンデルフォン王国』についてです。
--以下ネタバレ注意--
≪バンデルフォン王国の現状≫
五大国のうち、ユグノア王国とバンデルフォン王国はすでにゲーム開始時に滅亡している。ただ、16年前に滅亡したとされる「ユグノア王国」は城や城下町や城下外の町の建物までまだしっかりと一部残されているのに対して、数十年前(注1)に滅亡したとされる「バンデルフォン王国」の城跡は地上部分はほとんど石の残骸しか残っておらず、唯一城の地下部分だったと思われる2ヶ所(まほうの扉で施錠された宝物庫と不思議な力で施錠されたネルセンの試練部分)のみが残るのみである。
↑地下部分の階段
↑地下の宝物庫(ここだけ少し城らしい音楽に変わるところがもの悲しさを語る演出である。)
≪バンデルフォン王国の始まり≫
「バンデルフォン王国」の創設は、勇者ローシュ、賢者セニか、戦士ネルセン、魔法使いウラノスが魔王との戦いに終止符をうったところから始まる。
戦士ネルセンは、「邪神との戦いの後、荒廃した世界を立て直すためにバンデルフォン王国という国を建てた。伝承によると彼はその王国に邪神との戦いで使った強力な武器を隠した」(神の民の里の住人の証言)という。
≪バンデルフォン王国の崩壊≫
滅亡当時の「バンデルフォン王国」の様子を、現在ネルセンの宿屋の書棚に置かれている『はるか遠き故郷 バンデルフォン』という本から抜粋して見てみよう。
「黄金の獅子と呼ばれていた若き名君アーサーが治めていた。アーサー王は、民の生活が守られるよう優秀な兵士を育て、強力な騎士団を有するなど、民のことを第一に考え、慕われる王であった。しかし、その栄華は長くは続かなかった。突然魔物たちが現れ王国を襲ったのだ。アーサー王は、騎士団を率い立ち向かったが、攻防むなしく王国は滅び去った。魔物たちはバンデルフォンの軍事力をおそれ襲ったと言われるが、真実はわからない。はかなく散った王国の跡地からは、今でもアーサー王の無念の声が聞こえてくるようだ。あの悲劇は決して忘れてはならない。」
戦士ネルセンが創立し、騎士団があったバンデルフォン王国。魔物にあっという間に滅亡させられたのはちょっと?マークだったが、その理由を元ユグノア国王のロウが理由を明かしてくれた。「はるか昔…… 栄華を誇った とある王国は魔物が化けた奸臣によって 滅ぼされたという。」(ユグノア城でのロウの証言より)はっきりとロウはバンデルフォン王国と言ってはいないが、ロトゼタシアで栄華を誇った=五大国と考えると、条件に当てはまるのはバンデルフォン王国以外ない(※2)。ということは、ウルノーガがバンデルフォン王国の中枢に入り込んだことで、内側から崩壊させられたと言える。
騎士団の有名な騎士として、デルカダールにいる老人が「アスタロト」という大将軍について証言している。その老人によると「……あのアスタロトという魔物じゃが、ワシが調べたところによると、もとはバンデルフォン王国の大将軍だったそうじゃ。しかしあるとき、卑劣な罠にはめられて全力を出すことすらかなわぬまま、部下とともに命を落としたのだという。その無念さがヤツを魔物に変えたのじゃろう。」(クエスト「戦場をさまよいし無双」の老人の証言より)。怨念になった理由は、正規に戦って負けたのではなく、前述のように王国の中枢に入り込んだウルノーガが内側から手引きしたため、攻防戦は圧倒的不利となった故であろう。
主人公の仲間の一人である現・デルカダール王国の将軍である「グレイグ」はバンデルフォン王国出身。国の滅亡で途方に暮れていたところ、現デルカダール王に雇われたという。
王国を魔物が襲った理由を、前掲書では強大な軍事力のため指摘しているが、ユグノアも魔物の一斉攻撃で一日で攻め落とされるくらい故、真実は違うと思われる。その理由は前述の神の民の里の住人が証言している。
「今思えば、魔物がその王国を襲ったのはその武具を破壊するためだったのかもな……。」と述べているとおり、魔物たちがネルセンの試練などの施設破壊を企んでいたものと思われる。
そこで、現在のバンデルフォン王国の跡をもう一度見ると、16年前に滅亡したユグノア城跡や城下町がかなり詳細に残っているにもかかわらず、30年ほど前に滅亡したバンデルフォン王国の跡がほとんど残っていないが比較できる。
魔物のユグノア城襲撃の目的は勇者の暗殺であるが、バンデルフォン王国襲撃は伝説の武器防具の破壊だったので徹底的に破壊され、跡もほとんど残っていないのではなかろうか。さらに推察すると、ウルノーガは王国の中枢に入り込み本来は伝説の武器防具を内密に破壊しようと内偵していたのだが、それらしい箇所に武器防具がないばかりか、怪しい入れない場所もあり、徹底的な殲滅で宝物庫の場所を不明にすることに方針転換したのではなかろうか。
≪バンデルフォン地方の経済≫
現在のバンデルフォン地方で現役の公共施設は2軒しかない。一軒の宿屋(バンデルフォン王国創始者の名前をとってネルセンの宿屋という)がある。
もう一軒船着き場と管理施設のようなものがある。
その施設の中にいる人の証言によると「今でこそこの港もひなびた様子だが、当時はデルカダールのような大国とのかけ橋として栄えていたそうだぜ。」と述べていた。若い男性の証言だが伝聞形式の証言なので、この人はその活気があった頃の様子を知らないと見える。30年前とはいえ、施設があとかたもないのはどうしてだろう?と思う。
バンデルフォン地方は気候が温帯のようで、周辺は豊かな緑に恵まれている。
その豊かな気候を生かして、周辺は麦の生産を行っている。そのあまりの絶景を表して、小さなメダル愛好家でバンデルフォン出身のヌルスケは墓標にこう記している。「小さなメダルを求め世界を愛した私が心の底から愛した宝は2つだけ。金色にかがやく小さなメダルと、それによく似た紺色の小麦畑……我が故郷、バンデルフォンの風景なり。」ヌルスケが「伝説の秘宝」と話した景色にバンデルフォンの絶景があげられるほどの風景なのである。
ちなみにこの小麦は、すでに無政府状態となったバンデルフォン地方でも管理され続けていることから、王国崩壊後も少数の人々は豊かな自然を背景に地元にとどまったと思われる。そしてメダル女学園に輸出なども行われていることから、私的な貿易も民間商人を通して行われていると考えられる。この地方には風車が多数見られるが、地元で加工している徴証と言えよう。
(注釈)
※1数十年というと言葉から、少なくても10年以内のできごとではない。そして100年に近い出来事でもない。実際にはグレイグとホメロスは30年デルカダール城に住んでいるというので、バンデルフォン王国の滅亡は少なくとも30年以上40年以内(グレイグが国がなくなった時にデルカダールに拾われたと述べているので)という時間軸だと思われる。
※2ロウが「はるか昔…… 栄華を誇った とある王国」という言葉を「バンデルフォン王国」になぞらえたが、はるか昔…という時間軸が気になる。もしかすると、プチャラオ村の遺跡に存在していた「古代プワチャット王国」のことを指すのかもしれない。
≪追記≫
新たな事実がわかれば、この記事に追加訂正していきます。
ちなみに画像は直接TVを撮った画面なので、粗いです。すみません。
--以下ネタバレ注意--
≪バンデルフォン王国の現状≫
五大国のうち、ユグノア王国とバンデルフォン王国はすでにゲーム開始時に滅亡している。ただ、16年前に滅亡したとされる「ユグノア王国」は城や城下町や城下外の町の建物までまだしっかりと一部残されているのに対して、数十年前(注1)に滅亡したとされる「バンデルフォン王国」の城跡は地上部分はほとんど石の残骸しか残っておらず、唯一城の地下部分だったと思われる2ヶ所(まほうの扉で施錠された宝物庫と不思議な力で施錠されたネルセンの試練部分)のみが残るのみである。
↑地下部分の階段
↑地下の宝物庫(ここだけ少し城らしい音楽に変わるところがもの悲しさを語る演出である。)
≪バンデルフォン王国の始まり≫
「バンデルフォン王国」の創設は、勇者ローシュ、賢者セニか、戦士ネルセン、魔法使いウラノスが魔王との戦いに終止符をうったところから始まる。
戦士ネルセンは、「邪神との戦いの後、荒廃した世界を立て直すためにバンデルフォン王国という国を建てた。伝承によると彼はその王国に邪神との戦いで使った強力な武器を隠した」(神の民の里の住人の証言)という。
≪バンデルフォン王国の崩壊≫
滅亡当時の「バンデルフォン王国」の様子を、現在ネルセンの宿屋の書棚に置かれている『はるか遠き故郷 バンデルフォン』という本から抜粋して見てみよう。
「黄金の獅子と呼ばれていた若き名君アーサーが治めていた。アーサー王は、民の生活が守られるよう優秀な兵士を育て、強力な騎士団を有するなど、民のことを第一に考え、慕われる王であった。しかし、その栄華は長くは続かなかった。突然魔物たちが現れ王国を襲ったのだ。アーサー王は、騎士団を率い立ち向かったが、攻防むなしく王国は滅び去った。魔物たちはバンデルフォンの軍事力をおそれ襲ったと言われるが、真実はわからない。はかなく散った王国の跡地からは、今でもアーサー王の無念の声が聞こえてくるようだ。あの悲劇は決して忘れてはならない。」
戦士ネルセンが創立し、騎士団があったバンデルフォン王国。魔物にあっという間に滅亡させられたのはちょっと?マークだったが、その理由を元ユグノア国王のロウが理由を明かしてくれた。「はるか昔…… 栄華を誇った とある王国は魔物が化けた奸臣によって 滅ぼされたという。」(ユグノア城でのロウの証言より)はっきりとロウはバンデルフォン王国と言ってはいないが、ロトゼタシアで栄華を誇った=五大国と考えると、条件に当てはまるのはバンデルフォン王国以外ない(※2)。ということは、ウルノーガがバンデルフォン王国の中枢に入り込んだことで、内側から崩壊させられたと言える。
騎士団の有名な騎士として、デルカダールにいる老人が「アスタロト」という大将軍について証言している。その老人によると「……あのアスタロトという魔物じゃが、ワシが調べたところによると、もとはバンデルフォン王国の大将軍だったそうじゃ。しかしあるとき、卑劣な罠にはめられて全力を出すことすらかなわぬまま、部下とともに命を落としたのだという。その無念さがヤツを魔物に変えたのじゃろう。」(クエスト「戦場をさまよいし無双」の老人の証言より)。怨念になった理由は、正規に戦って負けたのではなく、前述のように王国の中枢に入り込んだウルノーガが内側から手引きしたため、攻防戦は圧倒的不利となった故であろう。
主人公の仲間の一人である現・デルカダール王国の将軍である「グレイグ」はバンデルフォン王国出身。国の滅亡で途方に暮れていたところ、現デルカダール王に雇われたという。
王国を魔物が襲った理由を、前掲書では強大な軍事力のため指摘しているが、ユグノアも魔物の一斉攻撃で一日で攻め落とされるくらい故、真実は違うと思われる。その理由は前述の神の民の里の住人が証言している。
「今思えば、魔物がその王国を襲ったのはその武具を破壊するためだったのかもな……。」と述べているとおり、魔物たちがネルセンの試練などの施設破壊を企んでいたものと思われる。
そこで、現在のバンデルフォン王国の跡をもう一度見ると、16年前に滅亡したユグノア城跡や城下町がかなり詳細に残っているにもかかわらず、30年ほど前に滅亡したバンデルフォン王国の跡がほとんど残っていないが比較できる。
魔物のユグノア城襲撃の目的は勇者の暗殺であるが、バンデルフォン王国襲撃は伝説の武器防具の破壊だったので徹底的に破壊され、跡もほとんど残っていないのではなかろうか。さらに推察すると、ウルノーガは王国の中枢に入り込み本来は伝説の武器防具を内密に破壊しようと内偵していたのだが、それらしい箇所に武器防具がないばかりか、怪しい入れない場所もあり、徹底的な殲滅で宝物庫の場所を不明にすることに方針転換したのではなかろうか。
≪バンデルフォン地方の経済≫
現在のバンデルフォン地方で現役の公共施設は2軒しかない。一軒の宿屋(バンデルフォン王国創始者の名前をとってネルセンの宿屋という)がある。
もう一軒船着き場と管理施設のようなものがある。
その施設の中にいる人の証言によると「今でこそこの港もひなびた様子だが、当時はデルカダールのような大国とのかけ橋として栄えていたそうだぜ。」と述べていた。若い男性の証言だが伝聞形式の証言なので、この人はその活気があった頃の様子を知らないと見える。30年前とはいえ、施設があとかたもないのはどうしてだろう?と思う。
バンデルフォン地方は気候が温帯のようで、周辺は豊かな緑に恵まれている。
その豊かな気候を生かして、周辺は麦の生産を行っている。そのあまりの絶景を表して、小さなメダル愛好家でバンデルフォン出身のヌルスケは墓標にこう記している。「小さなメダルを求め世界を愛した私が心の底から愛した宝は2つだけ。金色にかがやく小さなメダルと、それによく似た紺色の小麦畑……我が故郷、バンデルフォンの風景なり。」ヌルスケが「伝説の秘宝」と話した景色にバンデルフォンの絶景があげられるほどの風景なのである。
ちなみにこの小麦は、すでに無政府状態となったバンデルフォン地方でも管理され続けていることから、王国崩壊後も少数の人々は豊かな自然を背景に地元にとどまったと思われる。そしてメダル女学園に輸出なども行われていることから、私的な貿易も民間商人を通して行われていると考えられる。この地方には風車が多数見られるが、地元で加工している徴証と言えよう。
(注釈)
※1数十年というと言葉から、少なくても10年以内のできごとではない。そして100年に近い出来事でもない。実際にはグレイグとホメロスは30年デルカダール城に住んでいるというので、バンデルフォン王国の滅亡は少なくとも30年以上40年以内(グレイグが国がなくなった時にデルカダールに拾われたと述べているので)という時間軸だと思われる。
※2ロウが「はるか昔…… 栄華を誇った とある王国」という言葉を「バンデルフォン王国」になぞらえたが、はるか昔…という時間軸が気になる。もしかすると、プチャラオ村の遺跡に存在していた「古代プワチャット王国」のことを指すのかもしれない。
≪追記≫
新たな事実がわかれば、この記事に追加訂正していきます。
ちなみに画像は直接TVを撮った画面なので、粗いです。すみません。