今日は歴史的にもターニングポイントとなる日かもしれない。いよいよ第3次世界大戦の入り口にさしかかったのかと言えるほど事態は逼迫した状況である。
今の北朝鮮の状況は、戦前の日本と状況が似ている。戦前の日本は国際的に孤立しても周辺諸国への侵攻を止めなかった。それに対し、ABCD包囲陣が日本を追い詰め、ついには日本の石油輸出のほとんどを依存している米国が石油輸出禁止措置を行った。日本を追い詰めた結果どうなったか。1941年12月の真珠湾攻撃がその結果である。その前からヨーロッパで始まっていた第2次世界大戦に日本も参加してしまい結果、他国にも自国にも甚大な被害を及ぼしたのである。
翻って今の北朝鮮の状況はどうか。再三の世界の警告に関わらず核開発を継続し、そしてついに核実験を強行した。世界各国は一斉に断固とした措置を取る事を表明している。無論核実験をした国を表向きから甘えさせてはさらに勢いづいてしまうことは言うまでもない。しかし、同時に「制裁のための制裁」では戦前日本の二の舞になってしまう。だから「制裁の対して、放棄した時にいかにメリットがあるか」を提示しないといけないと思う。(無論、ただ甘やかしたクリントン政権時代の米国のようではいけないが)
普通の人なら、説教をしたり、刑罰をちらつかせれば悪い行動は止めるだろう。しかし、今までかなり悪い行動をしてきてツッパってさらに興奮している人に対し、どれだけ説教しても話が通じないであろう。いったい世界の国々はどのように、この「北朝鮮」という興奮している人を説諭できるのか。歴史を繰り返さないためにも、世界の国々の外交に期待する。(無論私がどうのこうのいうまでもなく、国と国との外交というのは我々の考えの及ばないレベルで色々なシミュレーションをしているのだろう。でも、外交は結果論であることもまた、事実である)