畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

東京ヤクルト小川監督復帰

2017-10-06 20:27:00 | ヤクルト
 東京ヤクルトスワローズ。2015年には2001年以来14年ぶりにリーグ優勝。前任の小川監督の育成した若手のさらなる成長もあって1年目の真中監督が優勝。


 しかし、2017年。国鉄、サンケイ時代も含めて創設以来の96敗のワースト記録。14連敗という40数年ぶりのワースト記録を次々と塗り替えてしまった。


 野村監督以前の弱小球団だった頃を思えば、たいしたことないと思う。ただ野村監督に勝ったら嬉しいものだとヤクルトファンは教えられてしまった。そして若松監督と真中監督の優勝。ヤクルトは戦力がそこそこでもチームワークで勝つチームだということが定着し始めた21世紀。

 しかし、古田監督でのフロントのトラブル。そして高田監督によるチーム内不和。それを乗り越えて再び夢を見せてくれたのは…

小川監督だった。

 2011年の監督は荒木監督が既定路線だった。2010年のボロボロのスワローズの監督代行を任せるには荷が重いと思われて、2011年のつなぎのつもりでフロントから任された小川監督代行。Aクラス入り目前まで追い上げファンを「メイクミルミル」とまで言わせた小川監督。

 ファンの小川監督続投の後押しもあり、正式に監督に就任。高田監督時代にあったチーム内不和を、温和な人柄と確かな戦略でチームの雰囲気をがらりと変えた。その様子は書籍にもなった。

『奉仕するリーダーシップ~小川淳司監督はヤクルトに何をしたのか~』


 ただ2013年、2014年とフロントの消極的な補強姿勢に最下位を喫した。それでも小川監督はあきらめずに若手を根気強く育成した。それは翌年監督を真中に譲って優勝という結果に結びついた。

 そして、2018年のヤクルトの監督に小川監督が復帰。フロントに取ってはどん底のチーム状態にあって、きらびやかな監督のイメージに泥を塗るわけにはいかないと、再び小川淳司氏に監督を任せた。フロントのいい加減さがわかる。そして積極的な補強もあまりないかもしれないし、フロントに小川監督がそこまでごり押ししないこともこの3年間のSD(シニアディレクター)での実績からわかる。きっとまた小川監督は現有戦力をコツコツと鍛え上げるだろう。そういう意味ではフロントに取っては小川監督が勝利しても負けても構わないまさに保険的な存在なのではないか。


私は小川監督をとっても応援したい。将来につながるチーム編成になると思う。

 衣笠球団社長は
2018年(1年目)は「チームの強化とともにできればAクラス」
2019年(2年目)は「さらなるチーム力の強化とAクラス」
2020年(3年目)は「優勝」
 というプランを発表した。「3年目もお願いをして、優勝を狙って戦って頂く」と述べた。これは野村監督の
「1年目に種をまき、2年目に水をやり、3年目に花を咲かせましょう」という名言と重なる。実際野村克也は、1年目5位、2年目3位、3年目1位と確実にそれを実現した。その実現を期待できる監督だと思う。
 東京ヤクルトスワローズにとって試練の時代はまだ少々続くかもしれない。でも、私は小川監督を最後まで応援したい。