畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

新・続・旅行に行きたい!

2008-11-03 21:01:23 | 旅行・観光
 2008/7/13に「続・旅行に行きたい欲望」というテーマで日記を書きました。あれから、2008年10月に能登・岐阜旅行に行きました。もう一回自分の行きたいところを整理するため、「新・続・旅行に行きたい!」と題して、自分の行きたいところをただ羅列します。

(1)石川県内で他に行きたいところ
・珠洲市(正院川尻城跡)
・能登町(松波城跡、松波城跡情報館)
・輪島市(岩倉寺・天堂城跡)
・穴水町(甲山城)
・志賀町(三明駅跡・松尾神社)
・宝達志水町(宝達山)
+冨樫関連史跡

(2)石川県以外で行きたい所
①北海道・稚内や根室(とにかく日本の北の端をみてみたい)
②北海道・函館五稜郭(幕軍の最後の戦いの場所を訪れてみたい)
③青森県・根城(復元された中世の城、南部氏の城を体感したい)
④岩手県・岩泉線(1日3往復というローカル線に乗りたい)
⑤岩手県・中尊寺金色堂(金を見てみたい)
⑥新潟県・春日山城(上杉氏・長尾氏を自分で体感したい)
⑦茨城県・逆井城(復元された中世の城。ぜひ体感したい)
⑧静岡県・堀越公方館跡(何も無い空き地なんだけど…)
⑨長野県・荒砥城(復元された中世の城。復元の仕方に疑問があるみたいだけど
⑩愛知県・足助城(最初に復元された中世の城。ぜひ体感したい)
⑪滋賀県・彦根城(幕府方の井伊直弼が大好き)
⑫奈良県・平城宮跡(2010年の平城京遷都1300年祭の年に行きたい)
⑬奈良県・三ヶ谷城(小さいけど復元された城。2010年についでに…)
⑭大阪府・USJ(映画のテーマパーク見てみたい)
⑮広島県・原爆ドーム(ほたるの墓を見て以来、行くのも恐ろしいけど)
⑯鳥取県・鳥取砂丘(広大な日本の“砂漠”を歩いてみたい)
⑰島根県・出雲大社(日本の神社の“本社”)
⑱沖縄県・首里城(ゆいレールに乗って沖縄観光)
…うむ、こんなものか…。まだありそうだけど、思い出したら編集機能で更新しよう。

(3)海外で行きたい所
①オーストラリア(オペラハウスかな)
②サンマリノ(イタリアの中にある小国。バチカン市国も)
③ケニア・ナイロビ(カンファレンスセンタービルがみたいけど、治安が最悪なので、今のところ行きたくない…)
※台湾(国民党政権になり、行きたい気持ちが激減しました…)

旅行したい気持ちは衰えを知りません。いろいろなところに行きたいなぁ。

復原中世の城館をひたすら列挙する

2008-11-02 19:58:32 | 歴史
部分復原も含めて復原されている中世城館をひたすら列挙する。
(新しい城がみつかったら編集機能で追加します)
①根城(青森県八戸市)※見学は有料=250円
・復原箇所:根城のほとんど(主殿と工房など)
・資料館:八戸市博物館
・関連サイト:http://www.hachinohe.ed.jp/haku/hiroba.html
②春日山城(新潟県上越市)
・復原箇所:木柵、土塁や監物(けんもつ)堀(ぼり)、道、番所などが復元
・資料館:春日山城跡ものがたり館
・関連サイト:http://www.city.joetsu.niigata.jp/sisetu/tourist/kasuga.html
③逆井城(茨城県猿島郡猿島町)
・復原箇所:擬井楼櫓、模擬望楼、模擬御殿など
④鉢形城(埼玉県寄居町)
・復原箇所:三の曲輪の門・塀、木策、木橋
・資料館:鉢形城歴史館
・関連サイト:http://www.town.yorii.saitama.jp/modules/mxdirectory/singlelink.php?cid=8&lid=14
⑤八王子城(東京都八王子市)
・復原箇所:主殿の塀、主殿の虎口の石階段、木橋
・資料館:八王子市郷土資料館(八王子城だけのための資料館ではありません)
・関連サイト:http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/rekishibunkazai/kyodoshiryokan/
⑥高根城(静岡県浜松市)
・復原箇所:高根城のほぼすべて(物見櫓や大手門、塀や木柵など)
⑦荒砥城(長野県千曲市)※見学は有料=300円
・復原箇所:曲輪、石垣(復元)、模擬物見櫓・兵舎など
・関連サイト:http://www.furin-kazan.jp/nagano/shiseki/entry/000574.php
⑧鳥越城(石川県石川郡鳥越村)
復原箇所:復原櫓門や塀など
資料館:鳥越村一向一揆歴史館
⑨一乗谷朝倉氏遺跡(福井県福井市)※見学は有料=210円
・復原箇所:武家屋敷と町人屋敷
・資料館:福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
・関連サイト:http://www.city.fukui.lg.jp/d620/bunka/iseki/
⑩足助城(愛知県豊田市)※見学は有料=300円
・復元箇所:物見櫓、門、木柵、台所建物、長屋
・関連サイト:http://www.mirai.ne.jp/~asuke/
⑪江馬氏館(岐阜県飛騨市)
・復原箇所:会所建物全てと庭園
・関連サイト:http://www.city.hida.gifu.jp/kanko/miru/spot/kamioka/21emasi/index.html
⑫大和三ヶ谷城(奈良県山辺郡山添村)
・復原箇所:模擬櫓、木柵
⑬吉川元春館跡(広島県山県郡北広島町)
・復原箇所:石垣や台所建物
・資料館:戦国の庭 歴史館
・関連サイト:http://www.town.kitahiroshima.lg.jp/kyouiku/sengokunoniwa.jsp
⑭月山富田城(島根県安来市)
・復元箇所:復元櫓、木柵
・資料館:安来市立歴史資料館
・関連サイト:http://www.city.yasugi.shimane.jp/p/2/11/2/4/
⑮湯築城(愛媛県松山市)
・復原箇所:復原武家屋敷、土塁、庭園など
・資料館:湯築城資料館
・関連サイト:http://www.dogokouen.jp/

<復原予定の城館>
★七尾城(復原完成時期未定)<石川県七尾市>
★武田氏館(2019年復原完成予定)<山梨県甲府市>
★勝瑞城(2013年までに一部復元施設公開)<徳島県板野郡藍住町>
★大友氏館(復原完成時期未定)<大分県大分市>

#2008/11/3 足助城を追加
#2008/11/3 月山富田城を追加

東氏館跡庭園

2008-11-01 18:08:37 | 旅行・観光
中世の武家庭園シリーズ
「東氏館跡庭園」

 

義綱は、一乗谷朝倉氏史跡の庭園を見て以来中世の武将庭園にはまっている。今回の旅行(2008年10月)でも、江馬氏館庭園(2008/10/20の項)に行った。そして、江馬氏庭園の跡に訪れたのが、「東氏館跡庭園」である。そこにあったのは「古今伝授の里 フィールドミュージアム」(岐阜県郡上市大和町にある)という施設。「古今伝授?なんだそれ?」と思っていた。
 東氏(とうし)は、下総の千葉氏の一族で承久の乱(鎌倉時代)の時に岐阜県に加領されてこの地に移ったと言う。東氏は御家人であり武士の出身であるが、鎌倉時代より歌道を藤原定家から学ぶなど代々歌道を極めた。9代の東常縁(とうつねより)は、「古今集」の研究に加え、連歌師・宗祇に扇を伝授されたと言われる。そのことから、東氏の施設は「古今伝授」という名前がついているのである。


 鎌倉時代から天文年間まで同地に拠点を置いた東氏が拠ったのが、この篠脇城である。この城の麓に「東氏館跡庭園」がある。1979(昭和54)年に篠脇城の麓の圃場整備工事が始まったが、掘ったところから陶器片や礎石などが見つかったことから、本格的な発掘調査が始まった。そして、大規模な石組みの庭園遺構が発見されたのである。そして、1986(昭和62)年に国指定史跡に指定された。


 庭園の全貌が発掘調査によって明らかになった後、1988(平成元)年から1992(平成4)にかけて復元整備が行われた。中島を有する池泉庭園の遺構はほぼ完全な形で出土したので、復元整備工事は最低限の護岸工事や補修などにとどまり、ほとんど発掘時のままの姿で「東館跡庭園」として公開されたのである。


 池泉庭園というで水がしっかりと流れている。水路のは途中で地中に潜っているが、室町時代の水路も地中にあったのだろうか。
 中世の庭園は、発掘調査の後を大別すると4つのパターンに分けられる。1つ目は、京極氏の上平寺庭園跡のように、埋もれていても庭園跡とわかるパターン。2つ目は東氏館跡庭園発掘された石組みをそのまま復元するパターン。3つ目は、現在の発掘調査中の阿波の勝瑞城の庭園跡のように、発掘された庭園跡は埋め戻し、その上に似たような石を配して模擬庭園を造るパターン。4つ目は、能登の松波城の枯山水のように庭園跡を埋め戻してしまうパターンである。中世の城郭ではかなりの箇所で庭園跡が発掘されており、珍しくなくなっているが、少しでも4つ目以外のパターンで一般の目に触れて欲しいと思う。閑話休題。


 庭園の近くに礎石があり、池を中心にした会所があったのだろうと想像できる。できれば江馬氏館のように会所建物も復元してくれればいいのに…。
東氏館跡庭園を訪れた時点ですでに16:30。篠脇城にも登りたがったが、「東氏記念館」に行きたかったので断念。無念。


 さて、「古今伝授の里 フィールドミュージアム」に行く。和歌文学館と東氏記念館とで入場料500円。和歌よりも庭園を築いた東氏に興味があるので、東氏記念館だけを集中的に見ることにした。
 東氏記念館には、東氏の年表の他、東氏館跡から出土した陶磁器、木簡、銭貨などが展示されている。また、歌道に通じる風流の士であった通り、後奈良天皇や正親町天皇の歌も展示されている。


 館内には、篠脇城の模型もある。篠脇城は東氏230年あまりの拠点の城であり、現在は岐阜県指定史跡となっている。上の写真でも見えるが、山城の斜面に切り込みのようなものがある。頂上の平坦面を囲んで、放射線状に約30本の竪堀である。この竪堀は「みすり臼」のようにも見えることから、「臼の目堀」とも呼ばれているらしい。このような堀は初めて見たので興味深い。
 この東氏記念館では、東氏に関する資料(書籍)も結構売っていた。ただ、東氏館跡の発掘調査報告書が無くてちょっとがっかり。どんな庭園だったのかもっと詳しく理解したかった。さらに、記念館の図録もない。日本全国旅行したいところはいっぱいある。次にここを訪れるのはいつか…。であれば、やはり展示してある資料を図録でみたいもの。職員に「図録はないんですか?」と聞くと「よく聞かれるんですが、残念ながらありません。」と言われた。やはり図録の需要は多いはず。がっくりしている義綱に、職員の方は「展示を写真に撮られても構いませんよ」と言ってくれた。せっかくのご好意ゆえ存分に写真に収めさせて貰いました。ただ、ブログに掲載するのはマナー違反だと思うので、写真の掲載は控えます。

 庭園の復元だげならば、4年ほどの整備期間…。能登の松波城の枯山水庭園も整備して公開してくれないかな…。やはり発掘調査も必要だが、それだけでは一部の歴史家だけの知識に終わってしまう。一般の方の目に触れるためには、やはり復元は欠かせない。能登松波城も庭園だけでなく、建物跡も発掘調査で確認された。能登町は復元整備に力を入れてくれないだろうか。