畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

メイクミルミルin2018

2018-08-22 08:38:00 | ヤクルト
昨日8月21日。東京ヤクルトスワローズは「奇跡の逆転」。

9回表2アウト。4-5の1点差で負けている状況。
2塁走者の田代のタッチアウトについて、小川監督のリクエスト。

そして成功。そこからの坂口の同点打。

さらに、10回の表。バレのソロホームラン。畠山のスリーラン。さらに坂口のタイムリー。

10-5

まさか勝てるとは、スワの掲示板で、開設の前田(広島OB)がバレのソロホームランの後
「ヤクルトは1点差で広島に勝てると思うなよ」と発言したとあった。

どんなテイストで語られたか分からないが、スワファンにはあまり気持ちの良い発言ではない。
そこからの5点奪取。

ネットニュースを見ると、ひょっとすると「メイクミルミルの再来」とあった。

メイクミルミルとは、2010年高田監督(当時)が交流戦での大惨敗で借金19の責任を取って休養した後、小川監督が監督代行となってからの快進撃。これをヤクルトの商品「ミルミル」と1996年に当時の巨人長嶋監督が奇跡の逆転を「メイクミラクル」と呼んだことをもじって「メイクミルミル」と呼ばれ、ヤクルトはクライマックスシリーズ出場を目標にした。

最終的にヤクルトは借金を返済し貯金4とした。しかし、4位で終わった。

2011年の監督には、「荒木大輔監督」就任が球団の既定路線だったようだ。でも、メイクミルミルの立役者小川監督代行の続投の声がファンに多く、結果小川監督は4年間監督として活躍した。

最後の2013年・2014年の2年間は最下位となったが、若手を育成し、次の真中新監督(当時)でいきなり優勝。陰の立て役者は前小川監督(当時)だったと私は思っている。


2018年のヤクルト。前年96敗でぶっちぎりの最下位チームが現在52勝52敗1分で2位。1位広島には10ゲーム差ある。一見すると「メイクミルミルin2018」は難しいように見える。

私は思う。昨年球団過去最低記録の96敗したチームがペナントレースを争うチームになったこのことこそ「メイクミルミル」なのではないか、と。

例えそれ以上の上積みがあったとすれば、それは感謝でしかない。

マスコミの追い込み技のすごいこと

2018-08-09 14:37:00 | ノンジャンル
 アマチュアボクシング日本連盟の山根終身会長の辞任劇。相当興味深く見ました。マスコミの取材を受けてどう進展していくか。そこが私の興味でした。

と言うのも、日大理事長の田中氏はまったく取材を受けずに雲隠れ。これに対し、山根氏はマスコミの取材を受けて色々話す。どのような違いが出るのかを見ていました。

(1)マスコミの取材を受けると
・その場では山根氏のことをおもんぱかったような対応をするが、番組では批判的に取り上げられる
・疑惑に対して掘り下げられ検証されて、ネットもざわつく
・テレビ画像では、態度や服装、口ぶりまでも取り上げられる

結果、炎上して周囲も離れていく。

 山根会長の周囲には良いアドバイザーはいなかったようですね。周りが腰巾着ばかりだとこういう運命になるんでしょうかね?ある意味ファシズムを行ったリーダーの末路のようなものを見ました。よくYouTubeでもありますが「ヒトラー総統は○○についてお怒りだそうです」の動画のようなものがきっと8月7日の臨時理事会でもあったのでしょう。3時間の会議のうち2時間半山根会長がしゃべっていたそうですから。

(2)マスコミの追い込み技
 辞任記者会見が行われたのが8月8日の12:30。これは今までの記者会見と違っていた。
・山根会長がスーツ姿だった
・弁護士が同席していた
・声明文発表で記者からの質問が一切できなかった
・それまでの取材では雄弁に語っていたが、3分半で終わった。

 これは弁護士の入れ知恵もあるんでしょうね。

 これではマスコミの記者が納得するはず無い。案の定山根会長の帰宅を狙って取材攻勢。そこで珍しく言葉を発しない山根。マスコミも正当な質問をするも無言。そして、翌日朝にやっぱり山根の自宅を張り込み外出する山根に質問攻め。その時のマスコミの追い込み技がスゴイ。

①「男山根として一言!」
 これはやたら男を強調する自尊感情の強い者に対してのくすぐりセリフ。自尊心をくすぐって回答を引き出そうとするもの。これに対して、奥さんや弁護士から散々言い含められたのか、無言を貫き通しました。

②「男山根として逃げではないですか?」
 これは①の逆。男を強調する自尊感情の強い者に対して、イライラさせて回答を引き出そうとするもの。これにはさすがに山根も「逃げてない」と一言反論してしまいました。

③「奥さんのどこが好きですか?」
 物事の本質をとりあえず放って置いて、とりあえず一番食いつきそうな言葉を投げかけるもの。これは見事に山根も飛びつき、「心」と回答をしました。


 このマスコミの追い込み方をみて、よく人を見て追い込んでいるなあと思った。こういう人に取り囲まれたら、追い詰められて白状しちゃうよ…と思ってしまう。そう思うとどんなに非難されようとも表舞台にでない日大の田中理事長の判断は(本人にとっては)正しいのではないかと思ってさえしてしまう。