見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

石見の磐座

2020-07-20 21:28:36 | 日記

巨石信仰は世界中に広がりを見せていますが、はるか昔、出雲の地の祖先達も崇拝したとされる磐座、その多くは圧倒的とも言えるエネルギーを秘めています。
彼等は、自然界と自らの魂を繋ぎ、同化させるためにそのエネルギーを生命に内在化させ、さまざまな危機を回避したり仲間同士の意識を共有化していたんじゃないか、磐座のエネルギーはそんなことを感じさせてくれるように思います。


“鬼の爪痕”残る鬼岩
先日、お天気にも恵まれて石見地域の磐座のいくつかを探索してきました。

大田の鬼岩、目の前の広場に車を停めてそこに降り立つと、何ここ!?
まるで地震動か何かのように足元を揺らすようなエネルギーを感じます。
古の人たちが、言い知れぬ感慨を持って対座し、畏怖の念を抱きながら、さまざまな物語を紡ぎだしていったであろうことは容易に想像できそうです。

ちょっと感動!とも思えるのは、鬼岩前の一帯は行政の支援もあったとは思いますが、地元の皆さん(付近に家はないのに)の強い思いで綺麗に整備されていることでした。
きっと、古人の思いを強く受け継ぐ皆さんがいらっしゃるのでしょうね。

とても美しいノウセンカズラ
もう一つ、ぜひ紹介したいと思ったのは、その美しさから「石見」の国号の発祥地と伝わる龍巖山、樹齢数百年とも言われるノウセンカズラが南の壁を這っています。
そのカズラの這う垂直の壁の前あたり一帯、ここも凄いエネルギーで身体が揺らされます。
これだけ見事なカズラが這うようになるのもよくわかる気がします。

最後に、苦労話というのか、失敗談等というのか。
今回の探索旅、最初に目指した阿之牟社、それと思しき山中の道をあれこれ探索するも結局見つからず。
片道10分とあったのですが、40分以上、汗びっしょり蚊との闘争もひとまずは無駄骨(^^;;

あっ!目印があった
もう一つ、津和野の小青野山の巨大磐座、グーグルビューでここしかないだろうと思われた入り口、イノシシ除けの柵を外してどんどん入って行きました。
ここも片道10分とありましたが、道の両側は、急こう配な山肌に樹齢50年以上と思われる杉の林、結構密に生えているので簡単には見つかりそうになく、歩けど歩けどそれらしきは見つかりません。
もうここまでかともと来た道を引き返しながら、右左を注意深く見て、道と思しき踏み跡を見つけては登って行ったものの、、、

そんなことを繰り返しながら、入り口の近くまで戻ってきて注意深く観察すると、大きな岩がごろごろ転がっている斜面があり、それでも上がってみるか。
道なき道を上がって行くと、あれ?!これ石が階段のようになってないか?
どんどん上がって行くものの、それらしきは見つからない、でもやはりコケや木の葉や土に埋もれているものの階段のようではある。

こうなったらと、それでも登って行くと、あっ!それらしき大きな岩!!
たどり着くと写真に載っていた磐座が圧倒的な威容で!ただ、今までの所のようなエネルギーは感じられない。
それでも、きちんとご挨拶をしてその磐座を後にし、登ってきたところを下り最初の道に出ると、分け入った所の僅か5mほど下に、よ~~く見ると石の階段らしきものが、そして、な、な、何と、その入り口の両側には杖が何本かづつ立てかけてあるじゃないですか。

僕にはここでは感じられなかったエネルギー、きっと一様ではないはず。
先人たちがここまで守り続けた磐座ですから、感応する人たちはたくさんいるはず。
地元紙発行の「石神さんを訪ねて」をガイドに訪ねましたが、書かれた簡単な地図の入り口から70mくらいの右側、杖が目印。
興味があればぜひ訪ねてみてください。

コメント
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