徴用工補償問題はとても大きかったですね。
それでなくても隙間風ビュービューだったのに、一気に冷凍庫状態。
僕の知り合いの在日の皆さんは、とてもいい方ばかり、なぜこんなことになるのか?とても寂しい思いが膨らむばかりでした。
ただ、司法判断は別とはいえ、国際法上も戦後補償は決着済みなのになぜ?文在寅政権は機能しているのか?とマスコミ報道を見ながら思いました。
そして、ホワイト国からの除外決定、それを受けて韓国のGSOMIAからの脱退宣言。
我が国の対応も大人げないなあと思ったものでしたが、、、
そうか、そうだったのか!2018年、日本と韓国の国民一人当たりのGDPは逆転していたんですね。
だから、文在寅の韓国に、ある意味子どもじみたまでの意地悪をしてたんだ。
それも、政府だけならまだしも、マスコミも安部政権の尻馬に乗って、国民をまんまと乗せてきたのかもしれません。
バブル崩壊以前、右肩上がりの中だったら、圧倒的な経済格差ですから、大人の対応もできたかもしれませんが、、、
一番近いのに、とっても遠い国になっている韓国、この冷え込んだ日韓関係を私たちはどう考え行動すればいいのか?
そんな思いもあって内田樹編「街場の日韓論」を読んでいますが、そこに収録された白井聡の一文は、なぜこういう子どもじみた事態になってきたのか、そのロジックがとても分かりやすく書かれています。
国際法上も決着済みという認識のもととなる日韓講和条約、付帯事項には戦後補償の枠組みも書かれていますが、韓国の人たちには自分たちの望んだものではないという歴史意識がある。
一方のわが国には決着済みという歴史認識。
それが、経済も逆転しようかという刹那に一気に噴出した。
日韓が近くて近い国になるには、恐らく近年、一方的に(どんなに糊塗しようが)苦汁をなめさせてきた我が国の意識次第だろうと思えます。
白井聡の言う叡智、自己理解と他者理解、共感や連帯をどう止揚していくのか。
それは、まさに我が国の戦後レジューム、米国を至上とする我が国の戦後の国体をどう転換し、日本の未来への展望をどう示すかにかかっているのかもしれません。
日韓関係の立役者だった竹下登さんは、墓石の下でどう思っているんだろう?