お話し会「月と蛇をめぐる再生の観念」のご案内
藁蛇・注連縄が序章、トンド焼きが終章。「月と蛇をめぐる再生の観念」、縄文人の観念を一緒に考えてみたいと思います。
「月と蛇と縄文人」の著者・大島直行氏はその著書で、縄文文化の本質は「変化しない安定社会」で、縄文社会は技術や生産力、社会規模、あるいは軍事力を発達・拡大させることに社会的関心があったとは思えず、社会的不平等を顕在化させることを回避した社会だったと述べています。
また、縄文人は「神話的思考」「野性的思考」でものを考え、月や蛇に象徴される再生信仰が社会の中核に据えられた観念で、富や権力を得るための「強さ」や「優位性」という観念はなかったとも。
古代出雲の人たちは戦いを好まず、「強くなった親戚には用心しろ、目立たずに生きよ」と伝えてきたのだとか。
そして、出雲の祖神に象徴されるように、一族の安寧と子孫の繁栄が一番の願いだったのだろうと思います。その象徴の一つが、随所に残り作り続けられる荒神・藁蛇ではないかと思います。出雲には縄文人の観念が受け継がれているのではないでしょうか。
2025年は巳年、出雲に深いご縁のある年であり、次の時代に向けて、世界に比類なき我が国の観念を共に考えていきましょう。
日 時;2月24日(月・祭日)13:30~
場 所;カムの宿(新庄町146)
席 数;10人
参加費;500円(茶菓代として)
※参加希望の方は必ずご連絡ください(090-7895-9418 三島)