日本語の文字の歴史って、面白いですね。
日本語って、一般に最初は文字はなかった(古代文字があったと思いますが)と言われます。
遅くとも1世紀頃には漢字が伝来し、5世紀頃に漢字の音や訓を借りて日本語を書き表す方法が生み出された。これが仮名の始まりだそう。
仮名という名の由来は、漢字が正式な文字との意で「まな」と呼ばれたのに対し、略式文字の意で「かりな」と呼ばれ、それが転じて「かな」になったとか。
奈良時代に日本語を漢字で書き表そうとして、先人が工夫したのが万葉仮名で、楷書か行書で書かれました。
これが平安時代に入って男手(おのこで)と呼ばれ、草書体でもう少し崩して書かれるようになったのが草仮名なんですね。
草仮名をさらに崩して書いたのが、女手(おんなで)で、現在の平仮名だそう。
奈良時代の日本語は87音、字数は1,000字!!
奈良時代の日本語は、エ・キ・ケ・コ・ソ・ト・ノ・ヒ・ヘ・モ・ミ・メ・ヨ・ロとその濁音が二音に使い分けられ、87音からなっていた(@@
この87音それぞれに数種から十数種以上の字を用いたので、総数は1000字近くになる。へえ~~~
それが、音の数の減少と文字数の淘汰で平安時代後期には300になったと。
そして~、明治33年に文部省が1音1字の原則をたてて、平仮名50音図を発表し、義務教育で扱う字種と字体が定められて今日に至っているそう。
50音図以外の見捨てられた平仮名を変体仮名と呼ぶようになるんですね。
Facebookに掲載した問題の元の漢字は「美志萬於斜舞」、数ある変体仮名の一つを使った「みしまおさむ」の表記なんです。
便利至上の価値観の中ですから、一つの音にいくつもの文字って面倒かもしれないけれど、何か優雅じゃありませんか?
奥深い日本語の妙、なぜ捨ててしまったんですかねえ。
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