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わたしの死なのだが、そのわたしの死を担当してくれるのは仏陀だ。これは仏陀の仕事なのだ。宜しくお願いしますといって依頼しておくしかないのだ。あとは仏陀を信頼しておけば済むことだ。信頼したら、あとは、気儘に過ごせるはず。
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わたしの死なのだが、そのわたしの死を担当してくれるのは仏陀だ。これは仏陀の仕事なのだ。宜しくお願いしますといって依頼しておくしかないのだ。あとは仏陀を信頼しておけば済むことだ。信頼したら、あとは、気儘に過ごせるはず。
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どっちが当たっているか。死は恐怖なのか、安堵なのか。悲しみ事なのか、喜び事なのか。二者択一。道教の始祖の荘子は、「死はよろこび事」にしておいた。娘が結婚するようなものだ、とした。どうせ不明ならば、楽な方がいい。悲痛でない方がいい。己の都合で決めておけるのだ。そうだと思い決めたら、そうなるだろう。
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恐怖しないでいたい。その時が来ても恐怖しないでいたい。覚悟を決めておきたい。死んでみないことにはわかるまいが、あらかじめ見当をつけておきたい。安堵に結び付けておきたい。死ぬまでの騒動なのだろうが。
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そろそろ夏野菜の種を蒔いてもいいかなあ。トマト、茄子、胡瓜の。小さなポットを用意する。縦6列、横8列=48のポットが列ぶ。そこに培養土を詰めて、2~3粒の種を蒔く。土を薄く被せる。如雨露で水を撒く。一週間ほどしたら発芽が見えて来る。もう霜は降らないだろう。霜に見舞われたら枯れてしまうけど。例年は4月に入っての農作業だが、一ヶ月は前倒しだ。地球温暖化がここまで進んでいるということだろう。この作業は、雨の降らないベランダでも出来る。
4月になって苗を買うと、一株で60~80円はする。10株で600~800円、20株で1200~1600円だ。馬鹿にならない。苗代は400~500円ほどですむ。
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どうやら雨になりそうだなあ。だんだんと暗くなってきたなあ。春は天候が安定しない。三日と保たない。雨が降ってくれば、畑仕事は出来ない。あれは僕のくつろぎになる。土弄りの方がくつろぎになる。幼児の砂遊びといっしょだ。夢中になれる。あれこれの煩悩に煩わせられないで済む。年寄りの、これが一人で出来る娯楽だ。ほかに娯楽と言える娯楽が見つからない。
「夜夢安楽」 やむあんらく 「地蔵菩薩本願経属累品」より
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地蔵菩薩がわたしたちに授けてくれる「二十八種利益(=28種類のご褒美)」のうちの、これが第22番目の利益(りやく)です。この本願経を聞いた者は、<夜寝ているときに見る夢が安らかである、楽しい>という利益が授けらるということです。
夢は安らかな方がいいです。楽しい方がいいです。恐い夢は苦手です。魘(うな)されるのはご免です。目覚めてにこにこできる夢を見たいものです。読者の皆さんもそうですよね。いい夢を見た日は一日元気になれますからね。
それで、その利益にあずかろうと、わたしはときおりこの地蔵菩薩本願経を読経します。ご褒美にあずかります。お地蔵様にお礼を言います。
まもなくお昼です。12時です。今日は家内がいます。半生皮のおうどんを茹でてくれるようです。小葱は、畑にたくさん育っています。これだけ温かくなって来たので、小葱の太りも順調です。つややかな色になりました。たっぷりスープに入れてもらいます。此処はうどんの産地です。町内にはうどん製麺工場がたくさんあります。製品はそれぞれ微妙に味が違っています。お得意さんがそれぞれの家庭にあるようです。スープのスメもうどん製造販売店で売られています。わたしは、でも、椎茸の出汁のスープが好きです。ピクニック気分を出してお縁側で食べます。
(4)
「安心していいですよ」と掛け声を掛けてくれる人がいます。きっといます。それは仏陀かもしれません。観音様かも知れません。地蔵菩薩様かも知れません。今は誰だか特定が出来ません。でも、ともかく呼び掛けが来ます。来るでしょう、きっと必ず。そうでなければ戸惑ってしまいます。
その方は万事都合良く助けて下さる存在です。大きな智慧と大きな慈悲の存在です。おそらく単独ではないでしょう。
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そんなことこんなことをつらつら考えました。その時が来るまで待つことにします。
(3)
自分では死ねないのです。死ぬのは、死ぬ条件が整っていなければなりません。整えられてその後に、死なせてもらうしかないのですから。わたしはそう思っています。
わたしも老いました。いつ死ぬ時がきてもおかしくはありません。覚悟をしておきたいと思います。あれこれ心配ですが、そういう心配はすべて取り払ってあるようにも思います。
(2)
7,「あなたはみんなからあたたかく抱きしめてもらえるでしょう」
8,「みんなあなたをねぎらってくれるでしょう」
9,「わたしも伴走をして、ついてきますよ。心配は要りません」
10,「行き着いてそこで終わりではありませんよ」
11,「次のあなたの使命がそこで伝えられます」
12,「あなたはますます輝いた存在になって行くでしょう」
そういう掛け声が掛かって、すっかり安堵して人は死んで行くような気がします。