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ねえ、今夜、死んでも悔いはないか。そうだなあ。悔いたところでどうにもなるまいから、ね。<すべてなるようになった>って思ったらよさそう。これが最高最善最良の選択肢だったって。それに、死んだらもう何も思わないのだから。
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ねえ、今夜、死んでも悔いはないか。そうだなあ。悔いたところでどうにもなるまいから、ね。<すべてなるようになった>って思ったらよさそう。これが最高最善最良の選択肢だったって。それに、死んだらもう何も思わないのだから。
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お風呂に入ってきた。ツムラの薬風呂にする。湯が青くなる。香りもいい。上がって来ても、皮膚に香りが染み付いている。右足の脹ら脛の乾燥性湿疹が痒い。着替えを済ます前に、皮膚科からもらってきた薬を塗る。
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どうでもいいことなんだろうが、昼間、畑のキャベツを二個収穫した。特大ではない。普通サイズ。いや、もっと小さいかな。ここまで気温が上がってきているが、腐ってはいない。持ちこたえてくれている。まだあと数個を残している。刻んで熱湯に数十秒茹でてからマヨネーズでいただいた。
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これは昔、山歩きをしているときに、引き抜いて来て、我が家に植えてみたのが、居心地がよかったと見えて、居ついて栄えたものだ。もう数十年にもなる。根が蔓草のように横へ横へ延びて行く。
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今日の発見。我が家の垣根にシャガの花が咲いていた。咲きかけ。数輪。清楚だ。白い小さな花。小走りに近づいて行って、キレイキレイキレイを言う。デマカセじゃなくて、ほんとに綺麗だ。見取れる。
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でも、言い聞かせたって、それほどに有り難がっていない。感謝の念を起こしている風でもない。傲慢なのだ。仏典を読まないと、傲慢が差し引けない。
<やれやれ、一日を過ごせたわい>くらいで一日の扉を軽率に閉じている。
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一日を生きたってことは、どういうことなんだろう。一日をパッケージして恵まれたってことか。
<己の力で生きようとしたってできることじゃないんだよ>と言い聞かせる。<ありがたい一日だったんだよ>と言い聞かせる。この老爺は傲慢なのだ。言って聞かせてやらないと、聞き分けがない。
10
今日も一日が暮れた。これからお風呂に入る。後は寝るだけだ。生きた。眠くなるまでしばらく読書をしてもいい。午前中に市立図書館に行って本の返却をした。新しく借りては来なかった。読みたい本はいろいろある。
9
店内には漫画本がいっぱい置いてあった。若い美人さんにお給仕をしてもらったのだけど、またもう一度行ってみたいという気にはならなかった。駐車場が狭くて、公園の駐車場に駐めて歩かねばならなかった。
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支払いは小銭で。釣り銭をポケットに入れておくのがイヤで、すぐに車のドアのポケットにしまい込む癖があって、随分貯まっている。テーブルに計算しやすいように小銭を列べた。嫌な顔はされなかった。