2
一人ぼっちというのは、まだいい方だ。
その半分の「半分ぽっち」という状況だってある。
がらんとしたがらん洞。がらん洞になった半分。
2
一人ぼっちというのは、まだいい方だ。
その半分の「半分ぽっち」という状況だってある。
がらんとしたがらん洞。がらん洞になった半分。
2
一人ぼっちというのは、まだいい方だ。
その半分の「半分ぽっち」という状況だってある。
がらんとしたがらん洞。がらん洞になった半分。
1
半分は半分ぽっち 大空がもう半分を探して暮れる
山鳩暮風
大空は、わたしの代役か?
寂しがるわたしの側について、婦人警察官のように、探し回ってくれているのか?
3
今日の空は曇り空。
光がそこから先に行けずにいる。
寂しい。
あの人が来て、わたしの手を取って、握りしめても、同じだと思う。
ふうと息を吹き掛けてくれても、もう遅いと思う。
万に一つも、来ることはないけれど。
2
何処かへ落ちて堕ちていくような不安。
いよいよ一人になるような不安に、責め立てられる。
寂しさは鉛なのか。重い。
寂しさはこころではなくて、物体なのか。
物体のような動きをし出す。
1
何をすればいい? 寂しい。
何かをしたら寂しさはなくなるのか?
何かをしてもなくならないとは思う。
だが、そこでじっとしていられない。
我慢が出来そうにない。
どこまでもどこまでも春 春の土手 山鳩暮風
☆
この俳句が、今朝新聞の読者文芸欄に掲載されていた。3席に。暮風老人がにこりとした。
選評にはこうあった。
「単純で平凡な言葉の繰り返しだが、春を満喫している様子が伝わって来た」
☆
立ち止まっていても春、歩き出しても春。春の土手をどこまでも何処までも歩いてみたくなる。
春はどこまでもわたしに付き合ってくれそうに思う。