シャクナゲの花。
脊振山山麓には、シャクナゲ街道がある。
そこまでドライブを楽しんだ。
山道の両側に植えられている。色とりどりである。
少しもう盛りを過ぎているのもあった。
樹齢を重ねているのでなかなかの大きさで、見応えがあった。
その美しさを堪能した。
山中の藤の花。
行くところ行くところに藤の花。
満開だった。あでやかだった。
藤の蔦に絡まれている杉の木、樫の木、檜の木がいかにも重たそうだった。
1
猫のAちゃんは、もうおばあさんである。
で、よく寝ている。
一日合計20時間位は寝てるんじゃないかなあ。
2
で、起きて来て、擦り寄って来て、愛情を欲しがる。
撫でてやる。首の下を撫でられるのが好き。
3
撫でられているときには、ニャアニャアニャアの鳴き声が変わる。気持ちよさそうになる。
4
あきらかに甘えた声音に変わる。途中で撫でるのを止めると、まだだまだだと擦り寄って来て、頭でこちらの膝あたりを突く。
5
鼠を捕ったり土竜を捕ったり野鳩をとったりする。今日はトカゲを捕まえた。
6
野性に帰る。おばあちゃん猫でも狩猟が得意だ。
7
そして捕ってきた戦利品を見せに来る。
ニャアニャアニャアの鳴き声がちょっとばかり変化して聞こえる。
猫のAちゃんが、ニャアと鳴く。
Aちゃんは家の中には入ってこられない。外にいる。
縁側でお昼を食べていると、縁側の外に来て、ニャアニャアと鳴く。
何か言いたげだ。
「Aちゃん、なんだあ?」「何か用か?」と聞く。
またニャアニャアニャ鳴く。
「ニャアニャアニャアでは分からんなあ」と答える。
猫のAちゃんが、ニャアと鳴く。
Aちゃんは家の中には入ってこられない。外にいる。
縁側でお昼を食べていると、縁側の外に来て、ニャアニャアと鳴く。
何か言いたげだ。
「Aちゃん、なんだあ?」「何か用か?」と聞く。
またニャアニャアニャ鳴く。
「ニャアニャアニャアでは分からんなあ」と答える。
お昼からは外に出ようかな。
小葱を抜いてしまおう。乾燥させて、これが次の年の種になる。
食べられないこともないが、匂いが変化している。固くもなっている。
四季それぞれ畑の主役が交換されていく。
ここは美しい世界だなあ。それにしてもここは美しいところだなあ。
春のは花が咲いている。地上が花園になっている。蝶が飛んで舞っている。
青空が広がっている。白い雲が浮いている。光が降ってきている。明るい美しい世界が現出している。
ここに生きたのである。わたしはここに生きたのである。そしてこの世界を完了するのである。
幸福者であった。わたしはまことに幸福者であった。
ここは美しい世界だなあ。それにしてもここは美しいところだなあ。
春のは花が咲いている。地上が花園になっている。蝶が飛んで舞っている。
青空が広がっている。白い雲が浮いている。光が降ってきている。明るい美しい世界が現出している。
ここに生きたのである。わたしはここに生きたのである。そしてこの世界を完了するのである。
幸福者であった。わたしはまことに幸福者であった。
6
越えて超えて行くのだ。先へ先へ進んで行くのだ。止まらずに進んで行くのだ。
そこに仏道が敷いてある。この道を行けばいいのだ。振り返らずに前へ前へ進んでいくのだ。そうできるようにしてあるのだ。
守護して導いて行くのは仏陀だ。阿弥陀仏だ。そういう仏陀がいなければ、生死輪廻する凡夫のわたしは、仏智見の浄土には到達できないのだ。
*
安心していていいのである。だから、安心して生死していていいのだ。必ず必ず無為寂静の涅槃界に行き着いていくのである。