ない。ないのに、ある。あるように、なる。
「ない」と見れば「ない」。「ある」とすれば「ある」。
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なくともいいからないですましていたのだろうから、無理をしないでもいいのだけど。
でも、「ない」のも、「ある」のも、その人の目次第という点も見落とせない。
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死活を握っているのは目だ。判断次第だ。固定観念を外せばいいのだ。人の目は、どんなものを見てもいいようにしてある。
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一面砂漠だったところが肥沃な湿潤な大地に変わることだって、ある。一雨が降れば、たちどころ、草が芽吹いて花を咲かせるようになる。なる。
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失望は禁物だ。落胆は禁物だ。悲劇の中に留まっていることはない。
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目次第で、地獄が楽土に返還する。見えなかった美しさが見えてくるようになる。触れ得なかった涅槃に触れられるようになる。
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それを転換の「転」で表現されている。引っくり返すのだ,180度。AをBに、ぐるりと。回転焼き屋さんが回転焼きをぐるりと回転させるように。
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今日の冬を、僕は、春にする。えいやっとばかりに、ぽかぽかの光の春にする。ベランダの日溜まりに出て。
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