昨日お伝えしましたように、二日間にわたる除雪作業はかなりの肉体労働を強いられたにもかかわらず、60点くらいの出来でした。
そこで、融雪剤という「塩化カルシウム」を近くのホームセンターで購入しました。
「塩化カルシウム」を電子辞書で調べてみると
①乾燥剤(脱水剤)、②寒剤(氷と共に使用すると最大ー54.9℃まで)、
③融雪剤、④豆腐の凝固剤、⑤医薬品(カルシウム剤、利尿剤、止血薬)
と、まるで「怪人二十面相」。
こんなにいろいろな面で活躍する「塩化カルシウム」って何者?
そもそも、寒剤として使用されるように、雪に混ぜると温度がどんどん下がるはずなのに、なぜ雪を融かすことができるんだろう?
かえって凍らせてしまわないのか?
ということで、中3生と実験をしてみました。
中3生がスマホで調べてみると、「でんじろう」さんがやっている実験が目に入ったので、それをやってみました。
2つのコップに庭に残っていた雪をほぼ同量入れます。↓
両方に温度計を差し込むと、2つともほぼ0℃。
片方に「塩化カルシウム」を入れかき混ぜました。↓
入れてすぐに、塩化カルシウムを入れた方の雪は、三分の一くらいになってしまいました。
塩化カルシウムを入れていない方は相変わらず0℃くらい。↓
塩化カルシウムを入れた方は、御覧の通り ↓ ー23℃くらいになっています。
メモリの「0」が「零度」です。
マイナス23℃と、定温になればなるほど水は氷り固まる、はず。
という常識がありましたが、温度がぐんぐん低くなると同時に、目の前でみるみる溶けていく雪を見せられると、塩化カルシウムの融雪剤としてのすごさをしっかり理解できました。
今まで、融雪剤の存在は知っていましたが、環境に良くないであろうと、勝手に思い込んでいたので使用を避けてきました。
塩化カルシウムの他の機能を見る限りにおいては、環境にもそれ程悪くはなさそうです。
次回また雪が積もってしまった場合には、ある程度の除雪をした後、躊躇することなく使用しようと思います。