遅くなりましたが、おとといの「知的Gameの日」の様子を報告いたします。
おとといも、5種目のGameで男の子達が熱く燃えました。 今回は定番の3種目(“おかさん”迷路、イージーキューブ、アルゴ対戦)の他に、「坊主めくり(但し、坊主を引くと、その一首をみんなの前で詠みあげる。)」と、「数字当てGame(3桁)」を行いました。
「数当てGame(3桁)」はさすがに慣れてきて、ルールもほぼ定着したようです。対戦のコツが飲み込めてくると面白さも倍増します。あちこちで、数字を言いながら、「やばい!」とか「へへっ、お前の命もあと少しだな!」というような声が聞こえてきました。(“おかさん”にんまりです。)
そして放課後、いつもどおり、みんな集まっての遊びが始まりました。今回の第一声は「議論しようぜ!」でした。
これにはわけがあります。“おかさん”がGame前に来た子たちに、先日の子ども達の「多数決の仕方」がおかしいよ。と伝えたからなのです。何の話し合いもしないまま「多数決」をとると、間違った結論を出しちゃうことがあることを、昔“おかさん”が見たアメリカの映画を題材にとって話しました。
題名は覚えていませんが、裁判の陪審員達が、被告を有罪か無罪かを決める際、大多数の人が有罪と主張していたのを、一人の陪審員が証拠の信憑性について、説得力のある異議を唱え、その後、その人の意見をめぐって議論が交わされ、結局最後の裁定では少数派だった方の結論になる。というストーリーだったような気がします。
『多くの人達が持っている情報が必ずしも正しいとは限らない。時には、少数の人たちが持っている情報の中に大事なものがあるかもしれない。だから、「多数決」で物事を決めるにせよ最初は議論が必要だよ!』的なことを、伝えたのです。
また、「多数決」ばかりを優先させると、画期的な発明や発見は出来なくなっちゃうよ、とも伝えました。「そんなことできっこないじゃん!」で終わっちゃうから、と。
「多数決」に関しては、もっともっと多角度からの説明が必要だとは思いますが、とりあえずは、こんな話をしました。
そしたら、先ほど書きましたように、開口一番、「議論しようぜ!」となったわけです。そして、みんなで、10分くらい話をいろいろとしていました。最後のほうで、「こんなんじゃ、時間がなくなっちゃうよ、めんどくさい!」という発言も出ていたように思います。(別室にいても、大きな声で話しているので筒抜けです。)
そう、人と関わっていくことは“面倒くさい”側面もあるんだよと、“おかさん”もその発言を聞いてうなづいてしまいました。だけど、その面倒くさいことを最低限は繰り返していかないと、うまい連携、楽しい遊びが出来ないことを、子ども達に知ってもらいたいと思いました。
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