釣友と磯でグレ狙うべく、和歌山の白浜町にある渡船屋に行きました。
実は先々週もこの磯に釣友と訪れたのですが、その時は残念ながら、ウツボとイガミ、サンノジが釣れただけで、本命のグレを釣ることができませんでした。
今回、渡してもらった磯は、先々週に渡してもらった磯が目の前に見える、少し岸から離れた磯です。
磯に渡してもらったときは満潮だったので、高場で地向きに竿を出していたのですが、ウツボとガシラが釣れたぐらいで、グレの気配が全く感じられません。
やがて、潮が引いてきて、沖向きの場所が波を被らなくなってきたので、そちらに移動しました。
隣の磯の人に声をかけると、もうグレを7匹も釣っているそうです。
僕も負けじと仕掛けを打ち込んでいると、見回りに来た船頭が、もう少し左に投げたほうが良いと教えてくれました。
教えてもらった通りに仕掛けを打ち込んでいると、ようやくウキが走ってくれました。
竿を立てると大きく曲がり、掛かった魚が根に向かって潜っていきます。
強引気味にリールを巻いては竿を立て、上がってきたのは待望のグレでした。
釣友にタモ網ですくってもらって、今シーズン初めてのグレを手に入れました。
大きさは30センチ。少し小ぶりですが、久しぶりのグレに大満足です。
しかし、後か続きません。
そうこうしているうちに、釣友の竿が大きく曲がりました。
先ほどのお礼にと玉網をもって身構えていると、ウキが見えて、もう少しで魚が見えると言ったところで、魚が根に走って痛恨のハリス切れです。
そして釣友は、6回もばらしを繰り返しました。
もう少し強引にやり取りをしたら獲れるのにと心の中で思っていたのですが、釣友は僕より10歳も上なので、なかなか偉そうなことは言えません。
残念ですねと釣友を慰めながら釣りを続けていると、僕のウキが走りました。
竿を立てると、先ほどのグレとは大違いの引きです。
強引に引き寄せようと思うのですが、両手で竿を支えるのが精いっぱいで、リールのハンドルに手が届きません。
それでも魚の引きが弱まった瞬間にリールを巻いて、ウキが水面から出てくるところまで引き寄せたのですが、足元の根に突進する魚を止め切ることができず、ハリスを切られてしまいました。
なかなか人がやっているのを見ていても、思い通りにはいかないものですね。
結局、僕はグレとイガミを1匹ずつ。
釣友はボウズで、「今日は悔しくて寝れないかもしれない」と、ぼやいていました。